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Kiroと一緒に登壇資料を作る

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September 27, 2025
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 Kiroと一緒に登壇資料を作る

2025年 9月 27日のJAWS-UG栃木さんのLT会での登壇資料です
https://jawsug-tochigi.connpass.com/event/369631/

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September 27, 2025
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Transcript

  1. その結果 • Spec駆動の良さをわからない理由を深堀してみる ◦ Spec駆動で開発をすると下記の工程を順番に実行し、ドキュメントを作成する ▪ 要件定義 ▪ 設計 ▪

    開発に向けてのタスク作成 ◦ そもそも要件定義・設計、ドキュメントについて下記の事が分かっていないからでは? ▪ 各工程で何をするのか ▪ ドキュメントってなんで必要なのか • 上記の話を交えて資料を作成してみることにしました
  2. 要件定義とは • 何のために、どんなシステムを作るかを明確にするための工程 • 例えばオンラインショッピングサイトだと ◦ 目的: お店に直接行かなくても商品を購入できる ◦ お店はそのお陰で売り上げの拡大ができる

    ◦ ユーザーは商品を検索、購入ができるなど • その工程で作成される成果物 ◦ システムに関連する要件をまとめたドキュメント (要件定義書) • なぜその工程が必要なのか ◦ 「作るもの」を関係者全員で合意するため
  3. 設計とは • 何をやるのか: 要件定義で決まった内容(要件)を実現するための構造・方法を決める • 成果物: ◦ システムに対しての設計書 ◦ どんな画面があるかをまとめた図

    (アーキテクチャ図) ◦ APIの各メソッドと処理をまとめたドキュメント (API仕様書) • なぜ必要なのか:実装の指針を示し、品質を保つため
  4. ドキュメント編に入る前に • 皆さんは次のような経験はありますか ◦ ドキュメントが現場に存在しない ▪ 調べたいことがあっても情報がないから調べられない ◦ 特定の人のみ知っている内容がある ▪

    知りたいことがある場合、都度その人に確認 ◦ 関わっていた人は既に退職済み、そのため情報が手に入らない ◦ ドキュメントはある (らしい) けどどこにあるかわからない ▪ そもそもドキュメントの量が多すぎて場所を覚えきれない
  5. ドキュメントがないと困ること • 認識のズレが発覚 - ◦ 完成間近に、ずれを直すために大幅な仕様変更 • 手戻りの連続 ◦ 実装後に要件変更が発生することも

    • 属人化の問題 ◦ 「特定の人しか知らない」仕様があったりする • 時間の浪費 ◦ 言った言わない問題などで、 同じ議論の繰り返しが発生する
  6. ドキュメントの価値 • ドキュメントの価値 ◦ 思考の整理 ▪ ドキュメントを書く・読むことで頭の中のモヤモヤを言語化できる ◦ チーム間の共有 ▪

    ドキュメントを通じて認識の統一、知識をほかのメンバーへ移転できる ◦ 後から見返せる ▪ 過去にどういった意思決定がされたかの経緯を記録、後から確認できる ◦ 品質の向上 ▪ 定期的な振り返り・レビューを実施することで改善できる
  7. Kiroではないけれども良いところ • 登壇資料をKiroと作成する中で下記の事を感じました • 良いものを作ってもらうためには下記の事が重要とのことでした ◦ 生成AIへの指示は抽象的ではなく、具体的な指示をする ◦ そのプロジェクトの背景や注意点 (コーディング規約など

    )を伝える ◦ プロンプトを作成する中で背景や満たしたいことを詳細に書く • Steering機能というものを使用することで ◦ ファイル名やコーディング規約などに沿って作ってもらうこともできます ◦ Kiroに渡すプロンプトの内容をすっきりさせることもできます ◦ 余談ですが、語尾を㌔にするなども可能です。