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China 5G-Broadcast

Soichi Sato
October 14, 2020

China 5G-Broadcast

5G-Broadcast
FeMBMS
HPHT EnTV(Enhanced TV)
in China

Soichi Sato

October 14, 2020
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Transcript

  1. 1 FeMBMS(5G放送)  中国(China)での動き 営電株式会社 佐藤総一([email protected]) 2020年10月14日作成 注意:本資料における引用については一切の著作権処理(引用許諾処 理等)を行っていません。 5Gの放送モードであるFeMBMSについて、中国での動きに絞って個人 的にインターネットの記事による調査を行った資料です。 FeMBMSは

    ハイパワーによる放送モード EnTV(Enhanced TV) ローパワーによる携帯基地局運用 Mixed Mode がありますが、EnTVの調査を基本としています。 FeMBMSについては、情報通信審議会向けに作成した以下の資料も 参考になるかと思います。 https://www.soumu.go.jp/main_content/000688712.pdf
  2. 2 5G放送おさらい (1)5G放送はマルチキャストを利用 (2)5G放送は放送タワーを利用 通常の5Gはユニキャスト通信のみ。 ※マルチキャストは利用していない。 5G放送はマルチキャストを利用 ※規格には規定されているが現在利用されていない。 5G放送は スカイツリー

    から。 地デジと同等 エリアに電波 を到達させる 事が可能。 通常の5Gは基地局 をたくさん設置。 1つの基地局からの 電波の到達エリアは 狭い。 通常 5G 放送 5G 通常 5G 放送 5G
  3. 5 中国の5G周波数割り当て https://mp.weixin.qq.com/s/l-NsxnfzyUgyYfFrQM2udg より右の写真引用。 工業情報化部(MIIT)が2019年6月6日に5Gの免許を以下の4社に割り当て。 中国既存携帯キャリア3社に加えて、新規参入の放送事業者CBNに免許を与えた。 チャイナモバイル 2.515-2.675GHz(160MHz) 4.8-4.9GHz(100MHz) チャイナテレコム

    3.4-3.5GHz(100MHz) チャイナユニコム 3.5-3.6GHz(100MHz) 中国広電(CBN) 702-798MHz(96MHz) 4.9-5.0GHz(100MHz) ※702-798MHzはCMMB(中国の移動体向け放送規格)で利用されていた周波数で、2016年に CMMBのサービスが終了(偶然にも日本のNottvも同時期の2016年に終了)して空いた周波数。
  4. 6 中国広電網絡株式有限公司が設立 資本金1012億元(約1兆5千万円) 2020年9月24日、中国広電網絡株式有限公司(China Broadcasting Network)が 北京市にて正式に設立した。 中国広電網絡株式有限公司は「中国広電有限公司(中国ラジオテレビ有限公 司、China Broadcast

    Network)を母体としている。 中国広電は、元々中国の「三網融合」(通信・インターネット・放送の融合)を図るた めに2014年4月に正式設立されているものの、大きな動きがなかった。大きな問題と して二つ挙げられている。 一つ目は、「三網融合」のスローガンを掲げながらも中国のラジオ・テレビシステムは 「四級方針」といった地域分割状況が極めて深刻である。中国31の省地域で約3億 世代がそれぞれ中央・省・市・県という4つの行政レベルにわたる各段階で計1000以 上のテレビ、ラジオやCATV会社によって運営している現状。 この組織的問題の解決口と見込まれているのが今回の中国広電網絡株式有限公 司の設立。まずは全国のラジオ・テレビネットワークの統一、いわゆる「全国一網」統 一による整合だ。 二つ目の問題点は、2019年6月6日に5Gライセンスの交付を受けて1年以上、中国 移動・中国電信と中国聯通が三社が昨日、2020年9月24日時点で全国で50万強の 基地局を構築し、5G端末利用者が1億超えている中、中国広電は未だに5G商業化 していない。 文章・画像は以下より引用 http://www.cbn.cn/art/2020/9/24/art_93_15473.html https://mp.weixin.qq.com/s/ft8dYCvw-K7p49uk1IPHqA 日本語翻訳は以下より引用 https://5g.sfc.keio.ac.jp/?cat=5
  5. 7 CBN所有の700MHz帯に関する動き 2020/8/16 クアルコムとCBNの共同実験 700MHz帯にてクアルコムとCBNはFDDスペクトル帯域で世界初の大帯域幅2x30MHz 5G デモンストレーションを成功させた。ダウンロード速度は300 Mbpsを超え。 2020年3月、CBNの700MHz 2x30MHzの技術提案が3GPPで採用され、世界初の大帯域幅 5G低帯域低帯域(サブ1GHz)のグローバル5G標準となった。

    https://www.qualcomm.com/news/releases/2020/08/16/qualcomm-and-cbn-achieve-worlds-first より引用 2020/5/20 チャイナモバイルとCBNが共同で基地局設置 700MHz 5G構築に1:1の割合で共同投資し、共同所有し、使用する権利を有する。チャイナ モバイルは700MHz帯の5G基地局をCBNに有料で供給し、チャイナモバイルの2.6GHz帯の 5Gネットワークを有償で共有し、CBNの都市または地方センター間の伝送ネットワークを提 供。チャイナモバイルは700MHzの無線ネットワークの運用とメンテナンスを負担し、CBNは ネットワーク運用とメンテナンスの費用を支払う。2031年12月31日まで有効。 https://mp.weixin.qq.com/s/_d_P9Ppc1yhG6v-o_WEV1Q より引用
  6. 8 中国の組織 (本資料に関係ある部分のみ) 全国人民代表大会(日本の国会相当) 国家主席:習近平 国務院  総理:李克強 (行政機関) 工業情報化部(MIIT) Ministry of Industry

    and Information Technology 国家广播 局 电视总 広電総局(NRTA) National Radio and Television Administration 国家广播 局广播科学研究院 电视总 放送科学研究所(ABS) Academy of Broadcasting Science 北京数字 国家工程 室 电视 实验 北京デジタルテレビ研究所(DTVNEL) National Engineering Laboratory for Digital TV(Beijing) 数字 国家工程研究中心 电视 デジタルテレビ研究センター(NERC-DTV) National Engineering Research Center of Digital Television 上海交通大学 FoBTV 清華大学 NHK ATSC DTMB (中国 デジタル TV方式) E-DTMB,DTMB-A
  7. 9 中国での5G放送に対する取り組み ※このページ以降、原文が中国語のため直接理解できないため、機械翻訳を元に解説しているので、正確では ない部分があるかもしれません。 http://www.dvbcn.com/p/103339.html 2019/11/13 中国もドイツで行われた5G-Today(FeMBMSの実験)に参加している。 http://www.dvbcn.com/p/113006.html 2020/8/3 放送科学研究所(ABS)は2018年に5Gの放送モードの規格化、研究の為3GPPに加入した。

    2018年4 月に関係するワーキンググループ設立。2019年北京に3箇所の試験拠点を設置。 放送科学研究所(ABS)のチームリーダーZhang Yuによると5G放送基地局と受信チップを開発するパートナーを 探しているとのこと。 http://www.dvbcn.com/p/114639.html 2020/9/4 ワーキンググループは、2020年8月中旬より標準化作業を22のグループに分けて行い”5G放送コア ネットワーク技術要件”等を作成していて、まだアウトライン的な状態。 ワーキンググループには、放送科学研究所(ABS)、計画研究所(都市設計)、オリエンタルパール、オリエンタル ケーブル(中国最大のCATV)、広西ラジオテレビネットワーク、清華大学、上海交通大学、西安交通大学、ハイシ ン、クアルコム、Huawei、ZTE等が参加。 http://www.dvbcn.com/p/115886.html 2020/9/30 つい最近、国家発展改革委員会(NDRC National Development and Reform Commission 国務院の 委員会で経済政策に強い権限を持つ)、科学技術部、工業情報化部(MIIT)、財政部の4つの部門が共同で発行 した「戦略的新興産業投資の拡大に関するガイダンス」では、新世代の情報技術産業の重点投資分野として「5G 放送」が明確にリストされている。 「5Gメディアアクショングループ」は、従来のモバイル通信の5M,10Mの帯域幅モードを、ラジオやテレビでより認 識された8M帯域幅モードに変更することが不可欠であることを提案しています。 ※機械翻訳のまま
  8. 10 5G放送の研究報告書より 放送科学研究所(ABS)2020年3月4日作成 報告書は以下よりダウンロード可能 http://www.aib.ac.cn/download 1章. はじめに(全文) 現在、3GPPはDLオンリーモードをサポートする5G放送技術標準の研究を加速しており、間もなく大塔放送技術 標準のR16バージョンの策定を完了する予定で、従来の地上波テレビ事業者が携帯端末に放送サービスを参入 させるための技術的な方法を提供している。 本稿では、3GPPの5G放送技術標準に基づき、5G放送システムの技術的な解決策、5G放送システムの全体的

    なアーキテクチャとシステム構成要素、運用シナリオの分類に応じた異なる運用モードでの実装アーキテクチャ、 ユーザー受信サービスのフロー設計を提案し、中国の国家状況と放送業界の実情に照らして、5G放送システム の実装と関連実験のための技術的な指針を提供している。 2章. 概要(一部引用) 現在、5Gが流行語になり、5G技術は国際的な通信技術の巨人たちの競争になっている。 5G産業の規模は膨大 で、用途も広く、技術も広く使われています。 過去に遭遇した他のどの技術よりもコンテンツが充実しています。 視聴覚番組の需要は、特に5G時代に爆発的に高まるだろう。 2019年3月、習近平総書記は『Seeking Truth』誌(中国の政治理論の雑誌)に「メディアの統合と発展を加速させ る」とのオピニオンを書きました。 広電総局(NRTA)は、5G建設を重要視しており、ニエ・チェンシィ局長は、5G放送の展開を加速させるために重 要な取り決めを行い、国内外の5Gの発展動向を追い、5G時代のチャンスを掴み、業界全体で5G放送の展開と 応用を促進し、インテリジェント無線テレビの発展の重要なサポート役となることを要求している。 5G放送の発展により、放送テレビコンテンツを放送塔や移動基地局を経由して携帯電話端末に放送伝送モード で伝送することが可能となり、利用者はいつでもどこでも音声・映像データ通信トラフィックを消費することなく、放 送テレビ番組の視聴やデータプッシュサービスを受けることができるようになる。 5G放送技術を利用してインフラをアップグレードすることで、5G移動通信端末へのテレビ番組のスムーズな伝送 を可能にし、テレビサービスのカバー範囲を拡大することができ、習近平総書記の「モバイルファースト戦略」を実 践することができるようになる。 3章.業務形態とシステム設計の原則 5G放送がもたらす新しい技術について、想定される事の説明。
  9. 11 5G放送研究報告書続き ロードマップ 4章.5G放送のシステム ・・・ 5Gのシステム構築の為の各技術の紹介。  5章.運用例 ・・・ CBN、放送局での利用した場合のメリットや課題等。 6章.業務プロセス ・・・サービスの提供や視聴方法に関する技術情報。 7章.実施 2022年北京冬季オリンピックでは8K生放送が予定されているなど、イベントでは4K、8Kの伝送が求められる。 よって、5G放送も4K、8Kの伝送を視野に入れる必要がある。緊急情報の伝送も重要で単にテキスト等ではな く、動画で行うことにより情報発信力が増し中国の国民性に会った情報提供が可能。

    8章.投資の見積 ・・・ 5G放送実現に必要な資金に関する見積。 9章.標準化と産業化 要求条件をまとめ中国国内のニーズを反映するとともに、国際規格に深く関係し主導権を握る。 核となるICの開発生産が5G放送の成否を決めるだろう。 10章. ロードマップ    タイトル      終了 2020 2021 2022 2023 産業化支援          2021/10/1  1)エンコーダー 2020/2/28  2)コアネットワーク 2020/3/31  3)励振器 2020/12/31  4)IC 2021/3/31  5)端末 2021/10/1 実験ネットワーク建設 2023/6/30  1)北京実験ネットワーク 2021/12/31  2)広東実験ネットワーク 2023/6/30
  10. 12 北京での5G放送トライアル 2019年8月、中国は北京で5G放送トライアルを設定した。このプロジェクトは、広電総局 (NRTA)の政府権限の下で放送科学研究所(ABS)と中国広電(CBN)によって開始されまし た。これは、送信機とコアネットワークコンポーネントを供給しているドイツのテクノロジー企業 ローデ&シュワルツの技術に基づいています。 2019年4月に5G放送ソリューションを調査するためにミュンヘンを訪問したとき、広電総局 (NRTA)代表団にそのような実験分野を運営するよう説得することができました。 中国のトライアルネットワークは数週間しか放送されておらず、中国の長期的な5G放送戦略 の第一歩です。

    バイエルン5G Todayプロジェクトと同様に、中国のトライアルではFeMBMSと関連ハイタワー ハイパワー(HTHP)のコンセプトを使用しています。中国広電(CBN)は、2019年6月に試用版 として、4.9 GHzの商用5Gライセンスを取得し、50MHzの帯域幅を有しました。 CCTVタワー、景光センター、明蓮広場を備えた北京試験ネットワークは、同一周波数ネット ワーク(SFN)で運行され、約10km離れた3つのステーションで構成されています。ネットワーク を設定する際、ローデ&シュワルツのような企業は長年にわたり5G放送の原動力となっている ため、放送科学研究所(ABS)と中国広電(CBN)の両方がドイツのイノベーションに依存して いました。 テクニッシェ大学ブラウンシュヴァイクとカトライン信号アナライザによって開発されたソフトウェ ア定義の無線受信機も、中国の試験のためのテストパッケージの一部です。 フィールド強度の伝播、ネットワークカバレッジ、モバイル受信、アプリケーションの可能 性、LTEユニキャストネットワークとの相互接続など、さまざまなテストを実施する予定です。 https://5globalnews.com/china-starts-5g-broadcast-trial-with-german-technology/ より引用。文章は機械翻訳そのまま。
  11. 14 5G通信料金は100元(1500円)ほど (2020年6月時点) 5Gの通信料金は100元ほど。 チャイナモバイルは通信30Gbyte、通話2 00分で128元(約1920円)であるが、2年 契約だと88元(約1320円)に割引となる。 チャイナテレコムの場合、月199元(約 3000円)の5G料金プランをチョイスした場 合、ショウミ(小米Xiaomi)の最新5G端末

    Redmi 10Xを元値の1599元(約2万4千 円)をなんと159元(約2400円)にて購入 可能。 http://www.bjnews.com.cn/finance/2020/06/10/736604.html より引用 右は固定回線 (ブロードバンド) の例で年1188元 なのでおおよそ 月100元で5Gの 通信料金と同じぐらい。
  12. 15 もちろん5G基地局についても 主要都市のほとんどをカバーしつつある 2020/8/31 チャイナモバイルは今年の基地局建設数をこれまでの計画から5万ヶ所増やし、年内に35万ヶ 所以上を建設するという。計画では、年内に全国のすべての地級市(省と県の中間にある行政単位)以上 の都市で5G商用化サービスを提供することになっている。また6月末現在の5G個人向け料金プランの利 用者は7千万人に達しており、年内に1億人を超える見込みだ。 2020/8/17 広東省深セン市にて「深センに火を灯す、5Gスマート都市」発表会が行われ、新華網

    (Xinhuawang)が特設欄を設置し、5G大きく取り上げられた。深センは世界最大の5G独立ネットワーク (5G SA)を構築でき、深セン市全域の5Gカバーも実現した。人口1300万の深セン市では8月14日時点で 計46,480局の基地局が完成され、深セン市は全国に率先して5G時代に入ったということになる。 2020/9/9 チャイナテレコムとチャイナユニコムが北京にて「5G共同建設・共有協力の推進会議」を開催し た。さる2019年9月9日、両社による5Gの共同建設を協議し、1周年に当たる当該会議の目的は、共同建 設によって作り上げてきた結果をさらに共有し、拡大させていくことにある。 この一年間にわたる共同建設を通じて30万強の5G基地局を開通し、5Gネットワークを全国293ある地区 クラス都市まで普及し、拡大させてきた。たとえば、北京第五環線以内エリアの屋外カバレッジ率は95% 以上、平均ダウンロードスピードは450Mbpsを超えている。200M帯域幅で世界初の2.7Gbpsのピーク レートも実現している。9月末迄に5G SA商用基本ネットワークを整備できるよう努力している。 https://spc.jst.go.jp/news/200804/topic_6_01.html http://www.xinhuanet.com/tech/zt/ldmb/ldmb10.htm?share_device_token=6b54a547f8d0e305fb6d92d6338 http://www.cac.gov.cn/2020-09/04/c_1600778135920650.htm http://www.ccidcom.com/yunying/20200909/rveHGWFkSgauDt9ja17r2nwcgz96k.html より引用。日本語訳は https://5g.sfc.keio.ac.jp/?cat=5 より引用。
  13. 16 中国5G携帯基地局ベンダーのシェア 中国の状況を見る前に参考まで、 2018年の全世界の携帯基地局ベンダーの売り上げ別の シェアとしてはHuaweiが3割、エリクソンが3割、ノキアが2割、 ZTEが1割とのデータがある。 https://blogs.itmedia.co.jp/business20/2019/11/post_7659.html より右の世界シェアの図引用 中国における5G基地局メーカーのシェアとしては、チャイナモバイルの第二期の入札結果によると表の上か らHuaweiが約6割、ZTEが約3割、エリクソンが1割、残り大唐モバイルとなっており、チャイナテレコム、チャイ

    ナユニコムもほぼこれと同等の結果であるとの事。また、2020年4月のチャイナユニコムの入札でようやくノキ アが落札(今まで数多くの中国5G関連の入札で落札できなかったが大幅な値引きによりようやく落札できた) し、チャイナユニコム内でのシェア10%程度を確保したとの報道があった。 https://mp.weixin.qq.com/s/ZfmVt4QnC7VolxhAz0T0wg よりチャイナモバイル第二期の入札結果引用
  14. 17 中国TV状況 アナログTV停波  CCTVについては2020年6月15日から停波開始、8月31日までに完了する。ただし、特別な事情がある場合 は承認を得て12月31日までに停波する。  ローカル局については2020年6月15日から停波開始する。デジタル放送済みの放送局は2020年12月までに アナログ放送を停波し、その他の放送局は2021年3月31日までにアナログ放送の停波を完了する。 https://www.cnbeta.com/articles/tech/1003633.htm より引用。 DMBT-A

     中国の地デジ方式であるDMBTの次世代方式で清華大学とDTVNEL(北京デジタルテレビ研究所)が主に 開発を行い、2015年7月に国際規格ITUに承認された。ただし、現時点では利用されていないようである。  2012年に香港でDTMB-A(Advanced System for DTMB)、E-DTMB(Enhanced System for DTMB)の伝送試 験を行っている。送信機はBBEFが開発し受信機(RFフロントエンド)はチップの開発が間に合わずFPGAを利 用した試作機にて行った模様。実験結果の詳細は以下のページ参照。 https://www.ofca.gov.hk/filemanager/ofca/en/content_669/tr201307_01.pdf DTMB-AはDTMBとの互換性は無いがDTMBに新たなテクノロジーを入れることにより世界トップレベルの伝 送性能を持たせた方式で、従来のDTMBに対して50%程度の性能向上。 E-DTMBはDTMBとの互換性があり、移動体向けのサービスを追加したもの(技術的にではなく、役割的に ATSCに対してATSC-M/Hを追加したのに似ている)。移動受信の為に25%程度を使用することにより、固定受 信64QAM、CR=0.6で18.2Mbps、移動受信QPSK CR=0.4で676kbpsでの伝送が可能。詳細は以下のページ。 http://www.dtnel.org/en/achievement/display/ DMBT-Aをパキスタンに採用するよう促しているようであるが、採用したとの情報は無い。 https://www.soumu.go.jp/g-ict/country/pakistan/detail.html#tv