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July 15, 2025
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How to integrate AI into engineer recruitment / AIをエンジニア採用にどのように馴染ませていくか

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Songmu

July 15, 2025
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  1. 松木 雅幸 (@songmu) • フルサイクル開発組織支援 / OSS作家 ◦ 株式会社ヘンリー フェロー

    ◦ MOSH株式会社 技術顧問 ◦ 株式会社DELTA 技術顧問 • 200+ OSS Developer / 3 Times ISUCON Winner • Blogger: ◦ 今はまだ生成AIに自分の文章を書かせたくない ◦ gopkg.in/yaml のアーカイブと乗換先やメンテナンス継承議論 • Podcaster: ◦ 趣味でOSSをやっている者だ Profile
  2. • なんだかんだで10年以上 ◦ 500人以上とのカジュアル面談・述べ100人以上の社員登用に関わる • 採用歴 ◦ 2014 - 2019:

    はてな ▪ チーフエンジニアとして本格的にエンジニア採用に関わり始める ▪ 担当事業のエンジニア以外の新規ポジション採用にも関わる ◦ 2019 - 2021: Nature株式会社 ▪ 取締役CTOという何でも屋として全社採用フロー策定やATS導入を実施 ▪ エンジニア以外の全職種の採用に関わる ◦ 2023 - 2025: 株式会社ヘンリー ▪ 人事本部所属のVPoEとしてエンジニア採用や制度設計に携わる ▪ (現在は非常勤のフェローで、エンジニア採用に直接は関わっていない) ◦ 2025-: 1社でエンジニア採用に関するアドバイザーをしている ジンジニア経験
  3. どの辺りから活発に議論がされ始め、キャズムを超えたか。 (ちょっと恣意的な区切りなのはご容赦) • 1990-1995: パーソナルコンピューター • 1995-2000: インターネット • 2000-2005:

    検索エンジン • 2005-2010: ソーシャルメディア • 2010-2015: スマートフォン • 2015-2020: クラウドコンピューティング • 2020-2025: 機械学習・生成AI 過去の類似現象
  4. • 「インターネット革命期」と同じ議論 ◦ より少人数での組織運営ができるように ◦ 「全員」にAIを使ってもらう • AIによる一人当たりの業務カバー範囲を広げられる ◦ 反面リスクも大きくなる

    ◦ 意図せぬ事故も増えやすくなる • 性善説・信頼前提の運用でどこまで行けるか ◦ 伽藍とバザールのバザールモデル ◦ "Trust, but verify" / verifyコストを下げる • 「自由を与えないこと」「縛ること」は愚か ◦ 「信頼していない」というメッセージになってしまう • Lean (筋肉質) にする まずは組織の再設計
  5. • 過剰なコントロールを避け、現状を受容して適応する必要がある ◦ IaC (Infrastructure as Code) のように ◦ サーバー台帳を正とするか、自動スケーリングされた現状を正とするか

    • 新しいツールを先んじて社員に使ってもらえる様に • 「ブレーキは速く曲がるための物」 "The map is not the territory." -- Alfred Korzybski ルール整備が先か・現状が先か
  6. AI時代に合わせて求める人物像もアップデートする必要がある。 • 本質は余り変わらないのではないか ◦ 変化への適応力 ◦ 不確実性への耐性 (ネガティブケイパビリティ) ◦ 粘り強い問題発見・解決能力

    (GRIT) ◦ リーダーシップ • より「プロフェッショナル」な人材 ◦ 自分の専門性への誇りと倫理観と価値提供への拘り "The only constant in life is change." -- Heraclitus 求める人材像は変わるのか
  7. • AIが世界の生産性を増加させてくれるなら歓迎 ◦ 後は再分配の問題 • 格差是正やエネルギー問題に課題 ◦ この辺りにAI活用が求められる ◦ 特に今のAIはエネルギーを使いすぎなので…

    • 8時間労働は当時は画期的だったが今はどうか ◦ 6時間労働など ◦ 6時間労働記念碑が求められる(?) どうせ人間は働き続ける
  8. • The Engineering Leader, Cate Hutson, O'Reilly Media, Inc. •

    「候補者にもっと作業を求めることは、より資格のある人や熱心 な人を得ることを意味するのではなく、多くの場合その逆です。- ただ暇な人が採用できるだけです。」 見極めるために選考体験と志望度を落とすのは悪手 Asking candidates for more work doesn’t mean we get more qualified or engaged people but often the opposite — we just get people with more time.
  9. • 意外とウェット ◦ ミッション共感・ミッションドリブンを重視 • 意外とコラボレーションを大事にする ◦ チーム開発前提で個人プレー文化ではない • 意外と業務内容より事業内容を知りたがる

    ◦ 自分の専門性がどのように価値に繋がるのか気になる 実は当事者からすると別に意外ではない。 スタートアップに興味を持つエンジニア
  10. • スカウトの粗製乱造が企業のブランドを毀損する ◦ 返信されなかった悪いスカウトは企業に長期的にダメージを与える ◦ 返信数だけではなく「返信されなかったスカウト」数も注視する • 「失礼な営業」を想像すると良い ◦ 強引な営業電話

    ◦ 封書のダイレクトメール ◦ 「あなたへの特別オファー」 • 「ファンになってもらえるか」はここから始まっている ◦ ファンになってもらえないスカウトでは意味がない スカウト失敗が企業に与えるダメージ
  11. 採用業界では採用人事やRPOが当たり前のように、CEOやCTOの名前 を騙ることが常態化している。 • 名義貸ししない ◦ 「こんにちは!◦◦株式会社 CTOの△△です」 ◦ 嘘をつくところからスタートするコミュニケーションが良いはずがない •

    しかもバレバレである ◦ そんな愚かな人達と働きたくない • 悪評はエンジニアコミュニティで広がる • テンプレっぽいメールや妙に整ったメールは名前貸しと疑われる リスクも高まる スカウトで嘘をつかない
  12. "初めて会う人の情報は「Perplexity」で「その方についての必読 記事はなんですか」と聞いて、そのURLをすべて 「NotebookLM」にアップします" • DeNA南場智子が語る「AI時代の会社経営と成長戦略」全文書き 起こし | フルスイング by DeNA

    • お互いAIを使うことがあたりまえになっていく • 企業側もAIに拾ってもらいやすい情報公開が大事になる ◦ すでに出来ていることよりも、やりたいことを伝えることが大事 ◦ 正直であること・オープンであること・透明性が高いことがより武器になる 相互理解の為のAI活用
  13. • 採用でメッセージングは重要だし分量も多い ◦ スカウト ◦ オファーレター ◦ フィードバック ◦ 求人票

    • 慎重に適用する ◦ AI臭さ・機械的な文章は避ける ▪ そうなってないつもりでもなっていることも ◦ 使わないことが差別化になっている例も ▪ 過渡期だとは思う ◦ 壁打ち等で使うのは当たり前に受け入れられてきている所感 AIによる文章作成支援
  14. • 機械がやることで逆にカドが立たなくなることがある ◦ 開発におけるlinter, CI ◦ 介護ロボットで守られる尊厳 • 選考でも「機械的に」やれた方が双方の心理的負担が少ないこと もある

    ◦ 日程調整やアンケートなど ◦ なんとなく「聞きづらいこと」「答えづらいこと」 ▪ 志望度や希望給与、他社状況など 寧ろAIにやってもらった方が良いこと
  15. ここはかなり改善されて欲しい(願望交じりの意見) • Markdownで一元管理して各種採用媒体に自動反映される夢 ◦ サイトコントローラ • LAPRAS社の利用者向けMCP Server提供は面白い取り組み ◦ GitHub

    - lapras-inc/lapras-mcp-server: lapras.com 公式MCP Server ◦ 採用企業向けにも提供してもらって、そういう流れができると嬉しい ◦ AI Friendlyなインターフェースを採用媒体が備えること • AIによる社内向けのChrome拡張作成 ◦ Markdown管理された求人票を、媒体に反映する拡張など ◦ 小回りの利く社内ツールをAIにバンバン作ってもらえると嬉しそう 求人票・採用媒体管理