プロダクトと広告部署を繋ぐ「広告なんでもチーム」の結成と挑戦

pixivに表示される広告には様々なタイプがあり、それぞれ別の部署が管轄しています。ところがpixivの開発陣と広告部署が連携して施策を推進する際は、統合的な窓口があった方が便利です。今年新設された「広告なんでもチーム」がそんな窓口となって取り組んだ9ヶ月の試行錯誤を紹介します。

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1. pixiv Inc. プロダクトと 広告部署を繋ぐ 「広告なんでもチーム」の 結成と挑戦 @myonsawa
2. Profile myonsawa 広告なんでもチーム マネージャー 兼 エンジニア 2017年新卒（7年目） ほぼずっと広告のエンジニア エンジニアギルド 新卒支援チーム リーダー MEETUP keynote ディレクション担当
3. 話さないこと • チーム運用 ◦ スクラムをやめてデイリーMTGで密に連携 ▪ 小さなチームになったため ▪ 他部署連携が多く、コミットメントが作りづらい • マネージャー業務 ◦ メンター業務とスクラムマスターの経験が活きた
4. （架空の） 例
5. pixiv マンガチーム 「スマホWebの　 検索結果ページの 　表示件数を増やしたい。 　広告枠どうしよう？」
6. before 3x5 ※画像は 　イメージです after 3x3x2
7. ※画像は 　イメージです 広告枠を追加し 作品数あたりの広 告収益が 変わらないように 調整 before 3x5 after 3x3x2
8. 問題が2つ
9. そもそも 「これやると広告収益に　 　影響するのでは？」 という発想になれないと終わる
10. 草の根的に 「こういう時は　 　広告相談してね！」と 訴えてきた
11. 窓口わからん問題
12. Q. どこに相談すればいいでしょう？
13. Q. どこで相談すればいいでしょう？
14. A. 慣習的に プロマネ部が 窓口になってきた けど知らないと相談できない
16. pixivの広告は 主に3種類
17. 純広告 ネットワーク広告 pixiv Ads + エンジニアが所属
18. 施策の多くは ネットワーク広告に 関連するため プロマネ部が窓口に
19. ① 広告枠の相談したい！
20. ② 話聞くよ
21. ③ 必要なら エンジニア相談
22. ④ エンジニア同士で やりとり
23. 窓口も相談タイミングも よくわからん…… 仕組みで解決したい
24. 解決策その１ Slackチャンネルの作成
26. 解決策その２ チームの新設
27. 2023年1月 3チームに分割
29. 広告なんでもチーム ※正式名称です
31. 英名 Special Advertising Team ※正式名称です
32. 英名 Special Advertising Team ※正式名称です そうはならんやろ
33. 「なんでも」の心は？ • 領域を限定しない ◦ 純広告, ネットワーク広告, pixiv Ads を横断 ◦ 売上のみならず、リスク管理やユーザー体験向上、 今思いついていないようなことも考える余地を残す • 「広告開発のことはここに聞けば良い」と分かりやすい • キャッチーで覚えてもらいやすい、会話のきっかけに
34. 結果
35. 窓口が一本化された • タスクの拾い漏れが減った ◦ Slackで「広告」キーワードで通知を飛ばさなくてOK • みんな困ったら #pj-pixiv-広告がんばろう に 書き込んでくれる
36. 部署横断タスクに リソースを割きやすくなった • 「専用の部署がある」大義名分は大事 • コンテンツに後から広告を挟み込むのではなく、 最初から広告とプロダクトをセットの体験として デザインする機運が高まっている
37. 長期施策や技術的負債の返済も 進めやすくなった • 最初の1.5ヶ月で約0.5人月を、今まで取り組めなかった技 術的負債の解消などに投下できた • 専属のフロントエンドエンジニアが不在だが、広告関連の コードリーディングを進め、オーナーシップを持ちつつある。 広告フロントエンドのSDK化構想も進行中
38. まとめ • 広告開発のことをどこに聞いたらいいかわからなかった • 「広告なんでもチーム」を作って一本化した • より「スムーズに、活発に、緊密に」議論と施策進行ができる ようになった • 今まで手がつけづらかった長期施策、技術的負債の解消の 動きができている