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MCPで実現できる、Webサービス利用体験について

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July 23, 2025

 MCPで実現できる、Webサービス利用体験について

MCPは当たり前になるのか? 〜流行から普及への可能性〜 @ROSCAFE の発表資料です!
https://rosca.connpass.com/event/359497/

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July 23, 2025
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  1. 自己紹介 syumai ECMAScript 仕様輪読会 / Asakusa.go 主催 株式会社ベースマキナで管理画面のSaaS を開発中 Go

    でGraphQL サーバー (gqlgen) や TypeScript でフロント エンドを書いています Software Design 2023 年12 月号から2025 年2 月号まで Cloudflare Workers の連載をしました Twitter ( 現𝕏): @__syumai Website: https://syum.ai
  2. 今日話すこと 今回は、ややライトな内容です Web サービスの機能のMCP Tool 化 MCP Tool 利用方法の紹介 MCP

    Tool 化したWeb サービスの利用体験 MCP はWeb サービス開発企業に浸透するか?(本日のテーマ)
  3. MCP Tool で提供した機能の使い方 AI チャットサービスからの実行 Claude, ChatGPT ( 現在はDeep Research

    のみ) など 一般向けの用途は現状はほぼこれ AI ワークフローからの実行 Dify など 業務用途ではこれ
  4. MCP Tool で提供した機能の使い方 将来的には: OS 組み込みAI アシスタントからの実行 Windows のMCP 対応がアナウンスされている

    Windows 向けの独自MCP Registry も計画されている https://www.publickey1.jp/blog/25/windowsmcpaiwindows.html
  5. Web サービスの機能のMCP Tool 化のメリット ( 最重要) AI チャットから呼べる 今後、Web サービスの操作方法の一つとしてAI

    チャットの勢力が増すのは確実 → UI しかないと、利用窓口が減る OS 組み込みのAI アシスタントもMCP を採用するはず AI チャットやワークフロー上で、他のWeb サービスと組み合わせられる LLM が動的にWeb サービスの機能をTool の一つとして選択し、組み合わせて使え るように
  6. Claude のMCP 連携 Anthropic のClaude はMCP 連携で一歩進んでいる Anthropic → MCP

    の提案元 Claude → AI チャットのサービス Web 版、Desktop 版、スマートフォンアプリ版がある Claude には 「コネクタ」 設定がある
  7. リモートMCP と、ローカルMCP 「Web 」コネクタ Google Calendar 、Notion 、PayPal など リモートのMCP

    サーバーで動作 Claude のWeb 版でも使える 「デスクトップ拡張機能」コネクタ ファイル操作や、Chrome の操作など ローカルのMCP サーバーで動作 Claude Desktop だけで使える 俗に、前者をリモートMCP 、後者をローカルMCP と呼ぶ
  8. リモートMCP と、ローカルMCP 、どっちを使う? Web サービスの機能提供としては、リモートMCP 一択と言っていい ローカルMCP では、 デスクトップ拡張のインストールが必要 スマートフォンアプリ、Web

    ブラウザから実行不可 リモートMCP なら、Claude の「コネクタ」のように、 「+ 」ボタンを押すだけで連 携できる体験になる ( 多くの場合、初回利用時のWeb サービス利用の認証操作は必要)
  9. MCP はWeb サービス開発企業に浸透するか? LLM からWeb サービスの機能を呼ぶ標準的な方法は実質MCP だけ 利用窓口を狭めないための機能提供が有力 既に、海外の多くの企業がMCP サーバーで機能提供している

    Claude のコネクタ一覧から見てとれる 自社のWeb サービスの機能のMCP Tool 化は、生成AI との相乗効果が見込める限り、検 討を進めるべき
  10. まとめ Web サービスの機能をMCP Tool 化すると、AI チャットから呼べるようになる Web サービスの機能提供は、リモートMCP で行う MCP

    のTool は、Elicitation の仕様の追加により柔軟になった 生成AI との相乗効果を狙うなら、MCP Tool 化を進めていくべき