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OCI Full Stack Disaster Recovery (FSDR) for Oracle SE

takumats
February 21, 2024

OCI Full Stack Disaster Recovery (FSDR) for Oracle SE

OCI Full Stack Disaster Recovery (FSDR)でDBを対象にするとき、ネイティブにはEEでしかサポートされておりません。3rd Partyソフト(Dbvist)を利用することで、OCI FSDRでOracle SEを対象とする方法を紹介します。

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February 21, 2024
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Transcript

  1. 自己紹介 2024 Insight Technology, Inc. 名前:松尾 拓真 所属:株式会社インサイトテクノロジー 製品本部 (札幌R&Dセンター

    ) • 会社:Database関連の製品やサービスなどの提供を行う 『 db tech showcase 』というDB関連イベントを毎年開催 • 業務:取り扱う製品の紹介 / プリセールス活動など 担当製品: • Insight Database Testing • Insight Data Masking • PISO • Dbvisit StandbyMP • Qlik Replicate • Denodo Platformなど OCI歴: • まだ少し (VMとDBのみ) (※普段はAWS使うことの方が多いがOCIを使うお客も少しずつ増えてきた) 自己紹介
  2. FSDRとは? Oracle Cloud Infrastructure (OCI)のディザスタ・リカバリ・オーケストレーションおよび管理サービスは、 インフラストラクチャ、ミドルウェア、データベース、アプリケーションなど、アプリケーション・スタック のすべてのレイヤーに包括的なディザスタ・リカバリ機能を提供 • クロスリージョンのスケーラブルでカスタマイズ可能なフ ルマネージド

    ディザスタリカバリ(DR)サービス • ストレージ、アプリケーション VM、DBS マシンを含める ことが可能 • DR計画にクラウドリソースを含め、スイッチオーバー/フ ェイルオーバーを簡単に実行(ルールブックとは対照的) • アプリケーション層とデータベース層で動作が異なる • データベース層はEEのみが想定されている OCIの用語: Region = 1つ以上のAvailability Domainを持つ地理的領域 Availability Domain = リージョン内にある 1 つ以上のデータセンター 参考:Fault Domain = Availability Domain内のハードウェアのグルー プ化。各Availability Domainには、3つのFault Domainが含まれます。 1つのFault Domainに影響するハードウェア・メンテナンス・イベント は、他のフォルト・ドメインのインスタンスには影響しません。 •2024 Insight Technology, Inc.
  3. Oracle Cloud Infrastructure Full Description: https://docs.oracle.com/en-us/iaas/Content/General/Concepts/regions.htm • Regions (36) •

    Availability Domains (46) • Fault Domains (3 per AD) • すべてのリージョンに複数のAvailability Domainがあるわけではない 以下のリージョンには複数のAvailability Domainが存在 ※ドイツ中部(フランクフルト)、英国南部(ロンドン)、米国東部(アッシュバーン)、米国中西部(シカゴ)、米国西部(フェニックス) FSDR は、Availability Domainが 1 つのリージョンで非常に重要 •2024 Insight Technology, Inc.
  4. How FSDR works – DR Groups FSDR は "DR グループ“

    と連携 リージョンごとに 1 つの DR グループが存在 スイッチオーバーとフェイルオーバーは、各グループ内に構築された「DRプラン」によって管理 DR groups: 別のDRグループとピア関係に存在し、DRプランを通じてスイッチオーバーとフェイルオーバーを管理 各グループにはプライマリまたはスタンバイの役割を設定 • 使用可能なメンバー: コンピュート、データベース(DBS/Autonomous)、ボリューム • アプリケーションスタック: DRグループ(VM、ボリュームグループ、Oracleデータベースのインスタンス)にメンバーとして登録 • データベース・スタック: Oracle Data Guardを利用可能なEEのみ登録可能 •2024 Insight Technology, Inc.
  5. 自己紹介 2024 Insight Technology, Inc. 特徴 • Oracle EEで利用可能なData Guard相当の機能をOracle

    SEで • Oracle / SQL Server / PostgreSQL をサポート 簡単導入・設定・運用 • スタンバイDB構築はGUIからのクリックで完了 • GUIからのスイッチオーバー実行や自動フェイルオーバーの構成 制限事項 • プライマリーとセカンダリーのOS、DBバージョン、エディショ ンは一致していることが前提 • DBサーバーにエージェントをインストールする必要 (※Autonomous DBには対応していない) 1,300+ Dbvisit Customers in 6 continents DRソフトウェア:Dbvisit StandbyMPについて ※弊社インサイトテクノロジーはDbvisit StandbyMPの国内総販売代理店です
  6. FSDR Concept with Dbvisit #1 Using Separate controlcenter machine (専用のControlcenterのマシンを利用):

    • DbvcontrolコンピュートVMは、実際のプライマリ およびスタンバイDBSマシンにリモート接続する ことにより、データベースのスイッチオーバー/フ ェイルオーバーを実際に管理 • Dbvcontrol VM は DR グループのメンバーであり、 FSDR によって処理 • DBS は DR グループの一部ではない • フェイルオーバーまたはスイッチオーバー中、 DBSマシンはそのまま残る(移行されない) • ControlCenterをセカンダリリージョンにスムーズ に移行するには、DNSを使用する必要(そうでない 場合は、/etc/hosts を変更するための手動手順が 必要) • コンピューティング VM でも実行は可能 • DBS の方がベター •2024 Insight Technology, Inc.
  7. FSDR Concept with Dbvisit Dbvisitを用いたFSDR実装の手順の例: OCI related steps (for 2nd

    region): • 仮想クラウド・ネットワークの作成 • DBS/VM の作成 • 動的グループの構成: 特権ポリシーを共有する仮想マシンの論理グループ • 動的グループ ポリシーの設定 Dbvisit related steps: • FSDR Dbvisit スイッチオーバー スクリプトの作成 • Dbvisitのインストールとスタンバイ・データベースの作成 OCI related steps: • FSDR グループを作成し、コンピューティング VM を追加する • フェイルオーバー/スイッチオーバー計画の作成(dbvisit CLIスクリプトを含む) Example Dbvisit CLI used: dbvcontrol auto-update --disable|有効 dbvctl switchover --force dbvagentmanager activate •2024 Insight Technology, Inc.
  8. • FSDRは自動化された (そして 複雑な) OCI上のアプリケーション、 ストレージ、ネットワーキングおよびデータベース層向けのDR ソリューション • Availability Domainが1つのRegionで特に有効

    • DB Layerは EE DG でのみネイティブにサポート • Dbvisitにより、DB層がSE2でもFSDR機能が使用可能 • DbvcontrolとDbvisit CLIを併用することで、DB層でスイッチオー バーおよびフェイルオーバーDRプランを実行可能 • ※もともとこの組み合わせはOracle社からDbvisit社に打診があり検討して実現したそうです • ※国内では歴史的にOracle SEユーザーも多いと思いますので今回紹介させていただきました 2024 Insight Technology, Inc.