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約2年間にわたる開発生産性との戦い

 約2年間にわたる開発生産性との戦い

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月澤拓哉

March 28, 2025
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  1. 登壇者⾃⼰紹介 経歴 Career 01 グリー株式会社 2013.04- 仕事内容 Job 02 2017.03-

    月澤 拓哉 Employee Introduction 業界を変革するサービスを 生み出せる開発組織を作る仕事 Tsukisawa Takuya 執行役員 CTO  これからやりたいこと 開発生産性の向上 開発部以外の業務の完全自動化 1987年生まれ 秋田県出身 北海道大学大学院 情報科学研究科卒 激辛料理、お酒、格闘技、筋トレ Twitter @tksw_009 SNS 好きなこと Like 03 株式会社ジーニー  今やっていること 2020年11月~ 株式会社助太刀に入社。以降CTOとして開発本部を管掌 主にバックエンド開発、開発組織作りや開発の内製化などに従事 2020.11- 株式会社助太刀 
  2. 01 個⼈パフォーマンスで判断しない ⽣産性指標はチームの効率測るもので、個⼈の 優劣をつけるものではない 02 ⽣産性を単独で評価しない 失敗などが開発者のコントロールできない⽂脈 に左右されることもある 03 グッドハートの法則を意識

    測定結果を⽬標にすると、その測定が意味を持 たなくなる。指標のために開発するとむしろ コードの品質が下がる可能性がある。 04 ⽣産性指標を直接評価などに 紐付けない 開発者の給与や地位、評価に直接個⼈の⽣産性 を紐付けない。紐づけると「ゲーム化」する。 開発⽣産性の計測における注意点 ⽣産性指標の計測はあくまでチームの健康診断のため
  3. エンジニア個⼈ 意味のある最⼩粒度でPRを出すことになり、レビュー⼯ 数の削減や、⼤きな出戻りの減少などにつながり、最終 的な⽣産性指標が向上 PRの粒度やルールなど、ある程度は決 まってルール化されていたが、これを各 チームごとに最適化し再定義 PRの最適化 開発者体験が向上 開発チーム

    数値の悪いメンバーを責めることなく、タスクの割り振 りやPRの粒度、他のメンバーがサポートできることはな かったかなど前向きな議論で改善していく体制に 週次で各種モニタリング指標をチームで 確認、改善案や他のメンバーのサポート 提案などを議論 各チームで⾃律的に改善案を 回すカルチャーに 定期的な健康診断と 振り返りを実施 ⽣産性向上に向けた取り組み(基本) 基本的なことを各チームで徹底
  4. Github Copilotの導⼊ リリースされた当初から全チームへ の導⼊を決断 AI社員のDevinが⼊社 Devin AIも昨年末から検討し、現在 各チームでタスクを割り振ってコー ディングを⼿伝ってもらうことに code

    rabbitでレビュー短縮 各チームでプロンプトを設定し、各 チームのコーディングルールに基づ いたレビューを⾃動で実施 。 (現在はあまり使⽤せず) ⽣産性向上に向けた取り組み(AI) AIツールの導⼊により、コーディング作業の効率が⼤幅に向上