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Djangoで学ぶ敬語

tama
July 16, 2022
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 Djangoで学ぶ敬語

合同勉強会 in 大都会岡山 -2022 10th Anniversary Online-
https://gbdaitokai.connpass.com/event/245968/

録画:https://www.youtube.com/watch?v=gSSO1cDa1v4

tama

July 16, 2022
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Transcript

  1. 相対敬語における「敬意」とは キーワードは「⽴てる」 敬語の基本 Ø相⼿を⼼から敬う気持ち Ø敬いの気持ちから⾃分⾃⾝をへりくだる⼼情 ͏΍·͍ͷ͖΋ͪɺɺʁ ⾔葉の上で、誰かのことを⾼く位置づける =「⽴てる」 • その⼈物を⼼から敬って述べる場合

    • その状況でその⼈物を尊重する述べ⽅を選ぶ場合 • その⼈物に⼀定の距離を置いて述べようとする場合 などがある 共通して「⾔葉の上で⾼く位置づけて述べる」 敬語の対象は状況によって変化する By.『敬語の指針』
  2. 尊敬語の形 元の動詞 尊敬語 動詞そのものを尊敬の形に⾔い換える 【特定形】 「⾔う」 「おっしゃる」 「⾷べる」 「召し上がる」 「くれる」

    「くださる」 「お(ご)〜になる」【⼀般形】 「聞く」 「お聞きになる」 「出席する」 「ご出席になる」 「⾒る」 「ご覧になる」 「〜れる」「〜られる」【⼀般形】 「聞く」 「聞かれる」 「出席する」 「出席される」 「来る」 「来られる」 サ変動詞「〜する」は「〜なさる」に 【⼀般形】 「出席する」 「出席なさる」 「運転する」 「運転なさる」 動詞の表現⾃体を変える 変則的な作り⽅もある 動詞の場合の例 名詞の場合 • ⽴てる相⼿の所有物・側⾯・作品などに「お」「ご」をつける • 「おからだ」「お名前」「お⼿紙」「ご意⾒」など • 「ご尊⽗」のように「お」「ご」のほかに「⾼」「尊」などを加える場合もある
  3. ⼆重敬語 ⼀つの語について、 同じ種類の敬語を⼆重に使ってはいけない ◦ 「待つ」+「お〜になる」 ⇒ 「お待ちになる」 ◦ 「待つ」+「〜れる」 ⇒

    「待たれる」 × 「待つ」+「お〜になる」+「〜れる」 ⇒ 「お待ちになられる」 ルール ◦ 「読んでいる」 ⇒ 「お読みになっていらっしゃる」 × 「読む」 ⇒ 「お読みになる」 ⇒ 「お読みになられる」 ① ① ① ② ⼀つの語「待つ」に尊敬語を⼆重に使っている ふたつの語なのでOK(「読む」「いる」それぞれ1回ずつ) ⼀つの語「読む」を⼆重に尊敬語にしている ◦ 「⾏く」 ⇒ 「いらっしゃる」 ⇒ 「いらっしゃいます」 種類の異なる敬語(尊敬語と丁寧語)なのでOK 例外もある:「お召し上がりになる」など ① ②
  4. 謙譲語Ⅰの形 元の動詞 謙譲語Ⅰ 動詞そのものを謙譲語Ⅰに⾔い換える 【特定形】 「知る」 「存じ上げる」 「もらう」 「いただく」 「借りる」

    「拝借する」 「お(ご)〜する」【⼀般形】 「届ける」 「お届けする」 「案内する」 「ご案内する」 「伝える」 「お伝えする」 「〜ていただく」 「お(ご)〜いただく」【⼀般形】 「読んでもらう」 「読んでいただく」 「指導する」 「ご指導いただく」 動詞の場合の例 名詞の場合 • ⾃分から相⼿に向かう名詞に「お」「ご」をつけたものは謙譲語Ⅰ • 同じ⾔葉でも⽴てる相⼿の所有物・側⾯・作品は尊敬語 謙譲語Ⅰ 尊敬語 「(先⽣への)お⼿紙」 「(先⽣からの)お⼿紙」 「(取引先への)ご説明」 「(取引先からの)ご説明」
  5. 混ぜるな危険 尊敬語【⼀般形】「お(ご)〜になる」も decorator 謙譲語Ⅰ【⼀般形】「お(ご) 〜する」も decorator decorator を正しく使わないと意図しない結果になってしまう 洋服屋の店員がお客さまに「ご試着しますか? 」

    スピーチで「ただいまご紹介していただきました〇〇です」 • 「ご紹介する」の部分が相⼿の⾏為に謙譲語Ⅰを⽤いている(NG) • 「名詞 + する」の名詞部分を⽤いて「ご紹介いただきました」 または相⼿の好意を受けるという意味の「あずかる」を⽤いて 「ご紹介にあずかりました」が正しい • 丁寧語「ます」を付ける前の形は「ご試着する」 • 相⼿(客)の⾏為に「ご〜する」の謙譲語Ⅰを⽤いている(NG) • 正しくは尊敬語「ご〜になる」を⽤いて「ご試着になりますか?」 または「〜する」を「〜なさる」にして「ご試着なさいますか?」
  6. 尊敬語・謙譲語Ⅰ・謙譲語Ⅱの区別 誰の⾏動か ⾏為の対象は 尊敬語 謙譲語Ⅰ 謙譲語Ⅱ ⽬上の⼈ ⾃分 それ以外 ⽬上の⼈

    「いらっしゃる」 「おっしゃる」 「(社⻑宅に)伺う」 「(上司に)申し上げる」 「(出張に)参る」 「(名前を)申す」
  7. 美化語「お酒・お料理」型 ものごとを美化して述べる 丁寧語「です」「ます」⇒ 聞き⼿を意識した話し⽅ 美化語 ⇒ ⾔葉を美化し、上品な⾔い⽅を選択しているだけ 聞き⼿への気遣いや敬意は極めて希薄 「酒」 「料理」

    「腹」 「お酒」 「お料理」 「おなか」 など ちょっと下品 やわらかく上品な⾔い⽅に 名詞に「お」「ご」を付ければ美化語になる 「お」「ご」の付いた別の語に⾔い換える場合もある 和語(訓読み)には「お」 漢語(⾳読み)には「ご」
  8. まとめ 5分類 作り⽅ 敬語の効果 敬意の対象 3分類 尊敬語 【特定形】「いらっしゃる」 「おっしゃる」など 【⼀般形】「お(ご)〜になる」

    「れる」「られる」 相⼿の⾏為を上げて ⾏為をする⼈を⽴てる ⾏為をする⼈ 尊敬語 謙譲語Ⅰ 【特定形】「伺う」 「申し上げる」など 【⼀般形】「お(ご)〜する」 ⾃分を下げて ⾏為の対象を⽴てる ⾏為の対象 謙譲語 謙譲語Ⅱ 「参る」「申す」 「いたす」「おる」「存じる」 ⾃分を下げて ⽂章を丁重にする 聞き⼿ 読み⼿ 丁寧語 語尾を「です」「ます」に ⽂章を丁寧にする 聞き⼿ 読み⼿ 丁寧語 美化語 頭に「お」「ご」を付ける ことばをやわらかく 上品にする −−−