Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
事故について考えてみようの会
Search
tarohida
October 09, 2019
Education
0
130
事故について考えてみようの会
事故と、その対策について。
tarohida
October 09, 2019
Tweet
Share
More Decks by tarohida
See All by tarohida
リモートワークをきっかけに、見積もりと進捗について考えてみた
tarohida
0
35
テスト駆動開発試してみた発表
tarohida
0
170
Other Decks in Education
See All in Education
HCI and Interaction Design - Lecture 2 - Human-Computer Interaction (1023841ANR)
signer
PRO
0
890
COO's Perspective : Code for Everyone 2020-2024
codeforeveryone
0
210
Design Guidelines and Models - Lecture 5 - Human-Computer Interaction (1023841ANR)
signer
PRO
0
750
寺沢拓敬 2024. 09. 「言語政策研究と教育政策研究の狭間で英語教育政策を考える」
terasawat
0
280
地図を活用した関西シビックテック事例紹介
barsaka2
0
120
Web 2.0 Patterns and Technologies - Lecture 8 - Web Technologies (1019888BNR)
signer
PRO
0
2.5k
Nodiレクチャー 「CGと数学」講義資料 2024/11/19
masatatsu
1
260
1127
cbtlibrary
0
170
HCI Research Methods - Lecture 7 - Human-Computer Interaction (1023841ANR)
signer
PRO
0
790
Library Prefects 2024-2025
cbtlibrary
0
120
JavaScript - Lecture 6 - Web Technologies (1019888BNR)
signer
PRO
0
2.6k
Carving the Way to Ruby Engineering
koic
3
550
Featured
See All Featured
The World Runs on Bad Software
bkeepers
PRO
66
11k
Building an army of robots
kneath
302
44k
Stop Working from a Prison Cell
hatefulcrawdad
267
20k
Build your cross-platform service in a week with App Engine
jlugia
229
18k
Evolution of real-time – Irina Nazarova, EuRuKo, 2024
irinanazarova
6
480
Improving Core Web Vitals using Speculation Rules API
sergeychernyshev
1
150
Building Flexible Design Systems
yeseniaperezcruz
328
38k
Bash Introduction
62gerente
609
210k
JavaScript: Past, Present, and Future - NDC Porto 2020
reverentgeek
47
5.1k
Keith and Marios Guide to Fast Websites
keithpitt
410
22k
The Art of Delivering Value - GDevCon NA Keynote
reverentgeek
8
1.2k
Measuring & Analyzing Core Web Vitals
bluesmoon
5
190
Transcript
事故について考えてみようの会
事故について考えてみる(レジの会計を例に) ・事故内容 一般的なレジを導入している。 レジの会計において、おつりの渡し間違いが発生する。 (おつりが234円と表示されているのに誤って224円しか渡せていなかった)
対策例(ダメなケース) 個人の責任とし、自戒を求める ・ミスをした本人に反省を促す。 ・「気を付けましょう」
対策例(ベターな対策) ミスの発生しない(しにくい)ような仕組みとする ・レジの会計において、指さし確認を実施するよう義務付ける ・レジの会計にセルフチェックシートを導入する ・レジの会計の際は、2人によるダブルチェックを行う
対策例(理想的な例) その工程を自動化する・その工程を不要とする ・おつりが自動で出てくるようなレジを導入する ・現金決済をやめ、キャッシュレス決済のみとする
以上のように、事故対策には3つの対策がある ・個人の責任とし、対策を求める ・ミスの発生しない(しにくい)ような仕組みとする ・その工程を自動化する・その工程を不要とする あと、フェイルセーフ、フールプルーフという考え方もありますが、今回は割愛。
個人の責任とし、自戒を求める ・やらない方がましな対策 様々なリスクがあります。 - 潜在的な事故が報告されなくなる(ヒヤリハット) - 事故発生時のエスカレーションが遅れる - 事故の隠蔽が発生する
ミスの発生しない(しにくい)ような仕組みとする ・現実的な施策 ・比較的導入は低コスト、低作業負荷で行える。迅速に導入できる ・確認作業の追加で、現場の作業量が増える事につながりやすい。 ・結局人を噛ませることになるため、事故のリスクは残る。 これらの対策で発生率ゼロを目指す場合、無限に確認作業が増えることになる
その工程を自動化する・その工程を不要とする まずその工程が不要な場合は、その工程を無くす。 ・理想的な対策その1 ・その作業プロセスが不要な場合は、まずその作業プロセスの排除を考える ・※失われることによりサービスレベル(品質)が下がる場合があるので、そこは経営(?) 判断
その工程を自動化する・その工程を不要とする その工程が必要なモノである場合は、工程を自動化する ・該当の工程が必要な場合は、その作業プロセスを自動化する。人の手が介在しないよ うにする。 ・導入コストが高い。SaaS等外注の場合も(初期,ランニング)コストが、 自製した場合も保守コストがかかる。 また、導入までに時間がかかる。永遠に導入されないことも ...
おまけ ・事故が発生しても、迅速な対策と原因究明が可能な準備をしておくという選択肢 この前行った、Google Conferenceでのおじさんの説明(GSuiteついて) - 障害やセキュリティ事故が発生した場合でも、全作業員のログは取得しているため、迅 速な原因究明と情報共有が可能と説明 - その手前で、散々冗長構成、セキュリティ施策については説明していたが、 「事故は発生しません」というアピールはしない。
- 事故が発生した場合でも、原因究明と情報共有が可能な体制を構えているから安心し てくれ!というスタンスに感じた
おまけ2 ・対策できない障害については、発生時のリスクを洗い出し、 発生時の対応策を事前に考えておくことで、被害を最小限に抑えるという施策もあり? リスクアセスメントとかいうやつでしょうか ...