Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
php-conference-japan-2024
Search
Tasuku Yamashita
December 20, 2024
Programming
1
650
php-conference-japan-2024
Tasuku Yamashita
December 20, 2024
Tweet
Share
More Decks by Tasuku Yamashita
See All by Tasuku Yamashita
php-conference-japan-2022
tasuku43
1
2k
Other Decks in Programming
See All in Programming
モビリティSaaSにおけるデータ利活用の発展
nealle
0
150
競馬で学ぶ機械学習の基本と実践 / Machine Learning with Horse Racing
shoheimitani
11
11k
ネストしたdata classの面倒な更新にさようなら!Lensを作って理解するArrowのOpticsの世界
shiita0903
1
340
例外処理を理解して、設計段階からエラーを見つけやすく、起こりにくく #phpconfuk
kajitack
12
5.9k
Bakuraku E2E Scenario Test System Architecture #bakuraku_qa_study
teyamagu
PRO
0
730
Querying Design System デザインシステムの意思決定を支える構造検索
ikumatadokoro
1
1.1k
なぜ強調表示できず ** が表示されるのか — Perlで始まったMarkdownの歴史と日本語文書における課題
kwahiro
11
5.7k
AI駆動開発カンファレンスAutumn2025 _AI駆動開発にはAI駆動品質保証
autifyhq
0
160
Vueで学ぶデータ構造入門 リンクリストとキューでリアクティビティを捉える / Vue Data Structures: Linked Lists and Queues for Reactivity
konkarin
1
200
Building AI with AI
inesmontani
PRO
0
160
知られているようで知られていない JavaScriptの仕様 4選
syumai
0
590
Module Harmony
petamoriken
1
260
Featured
See All Featured
YesSQL, Process and Tooling at Scale
rocio
174
15k
Performance Is Good for Brains [We Love Speed 2024]
tammyeverts
12
1.3k
Docker and Python
trallard
46
3.6k
Faster Mobile Websites
deanohume
310
31k
Exploring the Power of Turbo Streams & Action Cable | RailsConf2023
kevinliebholz
36
6.1k
How GitHub (no longer) Works
holman
315
140k
The Web Performance Landscape in 2024 [PerfNow 2024]
tammyeverts
11
930
Connecting the Dots Between Site Speed, User Experience & Your Business [WebExpo 2025]
tammyeverts
10
660
The Art of Programming - Codeland 2020
erikaheidi
56
14k
The World Runs on Bad Software
bkeepers
PRO
72
12k
Facilitating Awesome Meetings
lara
57
6.6k
Side Projects
sachag
455
43k
Transcript
Xdebug Profileによる CIパフォーマンス改善のためのボトルネック解析 山下 祐 2024年12月22日
自己紹介 2 • 名前: 山下 祐 (Yamashita Tasuku) • 所属:
株式会社kubell(旧Chatwork株式会社) ◦ 2019年12月~ PHPエンジニアとして入社 ◦ 現在は認証チームでバックエンドを中心に活動中 • SNS: ◦ GitHub: tasuku43 ◦ Twitter: task2021 ◦ Zenn: https://zenn.dev/tasteck
目次 CONTENTS 01 | 解決したい課題 02 | Xdebug Profileとは? 03
| Xdebug Profileの使い方 04 | GitHub Actionsで実行する 05 | まとめ
目次 CONTENTS 01 | 解決したい課題 02 | Xdebug Profileとは? 03
| Xdebug Profileの使い方 04 | GitHub Actionsで実行する 05 | まとめ
解決したい課題 • ある日、CIのテストジョブが通常の4分から10分に急激に遅延しました • テスト結果の詳細を分析したところ、特定のテストケースが遅いわけではな く、全体の約半分がわずかに遅くなっている ことが判明しました 5
解決したい課題 6 個々のテストケースの実行結果(時間)を見るだけでは、どこがボトルネックに なっているのか特定することは難しい SetUp処理で呼ばれている? 多くのテストケースが存在する? まだ何もわからないけ ど、これを見つけたい
目次 CONTENTS 01 | 解決したい課題 02 | Xdebug Profileとは? 03
| Xdebug Profileの使い方 04 | GitHub Actionsで実行する 05 | まとめ
Xdebug Profileとは? 8 • Xdebugのプロファイラ機能 ◦ PHPスクリプトの実行パフォーマンスを分析するための強力なツール ◦ スクリプトや関数の実行時間を集計し、プロファイリングデータとして保 存
目次 CONTENTS 01 | 解決したい課題 02 | Xdebug Profileとは? 03
| Xdebug Profileの使い方 04 | GitHub Actionsで実行する 05 | まとめ
Xdebug Profileの使い方 10 • PHPUnitを実行するときにプロファイルモードを有効にするだけです ◦ Xdebugがインストール済みである必要あり • ポイント ◦
xdebug.modeでプロファイルモードに指定します ◦ xdebug.output_dirで出力先を決めます ステップ実行時は debugモードで動かしています
プロファイリングから解析までの流れ 11
プロファイリングから解析までの流れ 12 プロファイル結果ファイルの出 力先を作成しておきます
プロファイリングから解析までの流れ 13 -dオプションは、PHPの設定ディレクティブ (php.iniで定義される設定項目)を一時的に変 更するためのもの
プロファイリングから解析までの流れ 14 xdebugのインストール時に、環境にzlibライブラリが有 効な場合は、Zlib圧縮サポートが有効になるため、gz形 式で出力されます。
プロファイリングから解析までの流れ 15 • PhpStorm > Tools > Analyze Xdebug Profiler
Snapshot…を選択 • 出力されたCachegrind形式のプロファイル結果ファイルを選択 ◦ gz形式であってもそのまま開くことが可能です
プロファイリングから解析までの流れ 16 プロセス全体での呼び出し回数 メソッドや関数単体での 実行時間 PHPプロセス全体での トータル実行時間 と割合
プロファイリングから解析までの流れ 17 ポイント①: テストフレームワーク関連のデータは無視する
プロファイリングから解析までの流れ 18 ポイント②: プロセス全体の実行時間に対する割合に着目する
プロファイリングから解析までの流れ 19 ポイント③: 怪しい処理をどんどんブレークダウンしていく (先ほどチラッと見えていた所 はあえて無視して) ①Timeが大きい処理を選択 すると... ②コールツリーが 表示されます
③さらにその中で割 合の大きいものを探 します
プロファイリングから解析までの流れ 20 「無駄に遅い処理」というメソッドの中で「無意味なスリープ」というメソッドを1500 回も呼び出している事が明らかに 核心に迫るまでひた すらブレークダウン おそらく実際は、HTTP通信やDBアクセスなどの外部通信などが見つかる事も 多いのではないかと思います
目次 CONTENTS 01 | 解決したい課題 02 | Xdebug Profileとは? 03
| Xdebug Profileの使い方 04 | GitHub Actionsで実行する 05 | まとめ
GitHub Actionsで実行する 22 出力先のディレクトリを作成して、実 行 手動で実行できるようにすることで、誰でも同じ環境で テストのプロファイリングを簡単に実行できるように
GitHub Actionsで実行する 23 長期的に保存したい場合は、 Artifactでは なく、他のストレージサービス(例えば AWS S3など)の利用をお勧めします
独自のDocker Imageで動かしている場合は... 24 出力データ量を抑える為、ZIP拡張が有 効であることを確認してください。コスト削 減に繋がります。
目次 CONTENTS 01 | 解決したい課題 02 | Xdebug Profileとは? 03
| Xdebug Profileの使い方 04 | GitHub Actionsで実行する 05 | まとめ
まとめ 26 今回はボトルネックの特定をテーマにお話しましたが、現状課題が なくてもプロファイル結果を確認するだけで発見があり面白いの で、ぜひ試してみてください!
働くをもっと楽しく、創造的に 27