Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
リーダブルコード 輪読会 1~3章
Search
佐々木千奈
June 09, 2023
Technology
0
130
リーダブルコード 輪読会 1~3章
社内の2年目エンジニアを中心に行ったリーダブルコード輪読会の1~3章のまとめです
佐々木千奈
June 09, 2023
Tweet
Share
Other Decks in Technology
See All in Technology
Amplify Gen2 Deep Dive / バックエンドの型をいかにしてフロントエンドへ伝えるか #TSKaigi #TSKaigiKansai #AWSAmplifyJP
tacck
PRO
0
380
マルチプロダクトな開発組織で 「開発生産性」に向き合うために試みたこと / Improving Multi-Product Dev Productivity
sugamasao
1
300
隣接領域をBeyondするFinatextのエンジニア組織設計 / beyond-engineering-areas
stajima
1
270
スクラムチームを立ち上げる〜チーム開発で得られたもの・得られなかったもの〜
ohnoeight
2
350
信頼性に挑む中で拡張できる・得られる1人のスキルセットとは?
ken5scal
2
530
生成AIが変えるデータ分析の全体像
ishikawa_satoru
0
100
Incident Response Practices: Waroom's Features and Future Challenges
rrreeeyyy
0
160
インフラとバックエンドとフロントエンドをくまなく調べて遅いアプリを早くした件
tubone24
1
430
Introduction to Works of ML Engineer in LY Corporation
lycorp_recruit_jp
0
120
なぜ今 AI Agent なのか _近藤憲児
kenjikondobai
4
1.4k
社内で最大の技術的負債のリファクタリングに取り組んだお話し
kidooonn
1
550
iOS/Androidで同じUI体験をネ イティブで作成する際に気をつ けたい落とし穴
fumiyasac0921
1
110
Featured
See All Featured
Thoughts on Productivity
jonyablonski
67
4.3k
The Art of Programming - Codeland 2020
erikaheidi
52
13k
Easily Structure & Communicate Ideas using Wireframe
afnizarnur
191
16k
Fireside Chat
paigeccino
34
3k
Bash Introduction
62gerente
608
210k
Dealing with People You Can't Stand - Big Design 2015
cassininazir
364
24k
Fashionably flexible responsive web design (full day workshop)
malarkey
405
65k
The Success of Rails: Ensuring Growth for the Next 100 Years
eileencodes
44
6.8k
"I'm Feeling Lucky" - Building Great Search Experiences for Today's Users (#IAC19)
danielanewman
226
22k
GraphQLの誤解/rethinking-graphql
sonatard
67
10k
How to train your dragon (web standard)
notwaldorf
88
5.7k
Happy Clients
brianwarren
98
6.7k
Transcript
理解しやすいコード / 名前について 佐々木千奈
リーダブルコードの全体像 • 第0部 ◦ はじめに ◦ 1章 理解しやすいコード • 第1部
表面上の改善 ◦ 2章 名前に情報を詰め込む ◦ 3章 誤解されない名前 ◦ 4章 美しさ ◦ 5章 コメントするべきことを知る ◦ 6章 コメントは正確で簡潔に • 第2部 ループとロジックの単純化 ◦ 7章 制御フローを読みやすくする ◦ 8章 巨大な式を分割する ◦ 9章 変数と読みやすさ • 第3部 コードの再構成 ◦ 10章 無関係の下位問題を抽出する ◦ 11章 一度に1つのことを ◦ 12章 コードに思いを込める ◦ 13章 短いコードを書く • 第4部 選抜テーマ ◦ 14章 テストと読みやすさ ◦ 15章 「分/時間カウンタ」を設計・実装する • 付録 • 解説
1章 理解しやすいコード
キー1:コードは理解しやすくなければならない • 筆者が集めてきた「ひどいコード」を見て、なぜそのコードがひど いのか、それを改善するためにはどんな原則や技法が使えるの かと調べてみたところ、コードは理解しやすくなければならないと いうたった1つの原則にたどり着いた。
優れたコードって何? • 何でしょう
キー2:コードは他の人が最短時間で理解できるように書かな ければならない • コードは他の人が最短時間で理解できるように書かなければならな い、これが筆者がたどり着いた読みやすさの基準。 • この本ではこれを「読みやすさの基本定理」としている。 • 「他の人」に読ませないコードだとしても、「他の人」というのは6か月 後の自分自身かも。
2章 名前に情報を埋め込む
名前に情報を詰め込むTips • 明確な単語を選ぶ • tmp や retval などの汎用的な名前を避ける • 抽象的でなく、具体的な名前を使って、物事を詳細に説明する
• 変数名に大切な情報を追加する • スコープの大きな変数には長い名前を着けてOK • 大文字やアンダースコアなどに意味を含める
明確な単語を選ぶ • getPageという曖昧な単語より、fetchPage()やDownloadPage() な どの明確な単語の方が良い
tmp や retval などの汎用的な名前を避ける • 関数の内部でもtmpやretvalなどの空虚な名前ではなく、その物の 値についてや変数の目的を表した名前をつける • 例: 変数を2乗の足し算の結果の格納に使うなら、retvalよりも
sum_squaresのほうが◎
抽象的でなく、具体的な名前を使って、物事を詳細に説明する • Googleでは使ってはいけないコンストラクタを使えなくするためのマ クロを、DISALLOW_EVIL_CONSTRUCTORS(♰許されざるコン ストラクタ♰)と名付けていた。 これでは、許可しないコンストラクタが具体的に分からないので、コ ピーとアサインを許可しないのであれば、 DISALLOW_COPY_AND_ASSIGNのように許可されないコンスト ラクタを示すために具体的に書く。
変数名に大切な情報を追加する • ms,mbなどの単位や、セキュリティに気を付ける必要がある plaintext_passwordなど、重要な属性は変数名に記録する
スコープの大きな変数には長い名前をつける • 名前に必要な情報を追加していく中で、名前が長くなってしまっても タブで補完できるので躊躇しない。 • 短いスコープでは短い名前をつけてもOK
大文字やアンダースコアなどに意味を含める • クラス名はCamelCase、変数名はlower_separatedなど、名前のフォーマットに意 味を持たせる
変数や関数などは名前を見ただけで情報 が分かるように命名する!!!
3章 誤解されない名前
誤解されない名前をつけるためのTips • filiter • Clip • minとmax • 範囲にはfirstとlast •
包括 / 排他的範囲にはbeginとend • ブール値の名前 • ユーザの期待に合わせる • 複数の名前を検討する
filter • データベースの問い合わせ結果を処理するコードを書いているとし て、filterという名前より、選択するならselect()、除外するなら exclude()とするなどの工夫をする
Clip(text,length) • テキストを切り取って「...」をつける関数で、上記のままだとlengthが 最後から切り取る文字数なのか最大文字数なのか分からないの で、max_charsなどの名前にする
限界値にはminとmax • 限界値には、TOO_BIG_LIMITなどより、minとmaxを使う
包括的範囲の指定にはfirstとlast • start,stopだとどこで終了するのかわからないので、包括的範囲(最 初から最後までを含む)を表す際はfirstとlastを使う
包含 / 排他的範囲にはbeginとend • 包含 / 排他的範囲(最初は含むが、最後は含まない場合)はbegin とendを使う
ブール値の名前はtrueとfalseの意味を明確にする • read_passwordだと曖昧、need_passwordや user_is_authenticatedなどの名前にしたほうが良い。 • ×disable_ssl ◎use_ssl のほうがいい。
ユーザーの期待に合わせる • 一般的な関数名や変数名の使い方に従う。 • 例えば、get() や size() には軽量なメソッドが期待されている。
複数の名前を検討する • 自分で名前を決定する前に「本当に大丈夫か?」と問う。そして、誤 解されない名前かどうかを想像してから、名前を決定する
誤解されないような名前をつける。 批判的になって考える。