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プロダクトの価値基準が変わる「体験価値」とは

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December 05, 2025

 プロダクトの価値基準が変わる「体験価値」とは

スライドまとめ
プロダクトの価値基準は機能から「体験価値」へ変化しています。
AI Native時代では開発が民主化され、ソフトウェアはコモディティ化します。
プロダクトの価値基準は機能価値から体験価値へとシフトします。
これからのソフトウェアは「使いやすさ」「試しやすさ」「乗り換えやすさ」が重要です。
freeeは体験価値を高め、選び続けられるソフトウェアを目指しCXOを設置しました。

講演動画
https://www.youtube.com/watch?v=hAJ62wlnfUQ&t=1h50m20s

講演まとめ
1. ソフトウェア業界の変遷と課題
村山氏は冒頭、人類がこれまでソフトウェア導入に失敗した回数は約1,800万回(全体の約3割)にのぼると推計し、その原因は「できる(機能)」だけで選定し、「しやすい(使いやすさ)」が軽視されてきたことにあると指摘しました。
ソフトウェアの時代区分を以下のように定義しています。
• 1.0: オフコンや専用UIの時代。
• 2.0: 現在主流のSaaS/クラウドの時代。
• 3.0: これから訪れるAIネイティブの時代。UIがチャットベースになり、AIが裏側を処理する世界。

2. 「ナレッジレス」とコモディティ化
AIと開発ツールの進化により、以下の変化が起きています。
• 開発の民主化: 職種を問わず開発が可能になり、スピードが劇的に向上。
• ナレッジレス化: 専門知識がなくても、ベストプラクティスをAIが提示するため、競合製品を徹底的に模倣(パクる)ことが容易になる。
その結果、機能による差別化が難しくなり、ソフトウェアはコモディティ化していきます。同じ機能を持つ製品が溢れる中で生き残るには、新たな価値の創出が必要です。

3. 「スペック比較」から「体験価値」へ
従来の「売り手市場」では、選択肢が少なく、機能の有無(星取表)で製品が選ばれていました。しかし、選択肢が無限にあるこれからの「買い手市場」では、**「体験価値(Experience Value)」**が勝敗を分けます。
• これまで: 「できる」こと(機能)が価値。
• これから: **「しやすい」**こと(体験)が価値。

4. 重要な2つの要素:「試しやすさ」と「乗り換えやすさ」
今後の選定基準は「スペック比較」ではなく、「実際に試して使いやすいものを選ぶ」スタイルに変わります。そのため、提供者側には以下の対応が求められます。
1. 試しやすい (Trialability): サンドボックスやプリセットデータですぐに疑似体験ができること。
2. 乗り換えやすい (Switchability): データ移行(コンバート)が容易であること。APIやAIブラウザの進化により、以前よりもデータ移行の障壁は低くなっています。

5. 体験価値を高めるための実践
組織として体験価値を高める(ユーザーのアクション数を減らす)ための具体的なアプローチとして、以下が挙げられました。
• ガイドラインと事例集: デザインにはトレードオフがあるため、ガイドラインだけでなく「こういう時はこうする」という事例集(パターン)を量産し、ナレッジを共有する。
• プロセスのAI化: AIによるレビューやコード生成を活用し、品質を担保する。
• 小規模チームからの展開: 全体で一気にやるのではなく、小さなチームで成功事例を作り、それを横展開する。

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December 05, 2025
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