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インフラエンジニアBooks 30分で分かる「Podmanイン・アクション」/Infra Engineer Books "Podman in Action"

インフラエンジニアBooks 30分で分かる「Podmanイン・アクション」/Infra Engineer Books "Podman in Action"

株式会社エーピーコミュニケーションズ主催のインフラエンジニアBooks 30分でわかる「Podmanイン・アクション」で使用したスライドです。
https://infra-eng-books.connpass.com/event/303884/

“インフラエンジニアBooks”とは
「技術書を100倍楽しむ」
インフラエンジニア向けの書籍を取り上げ、その著者・翻訳者を招いてのライブトークがメインコンテンツです。
著者と出会い、楽しく本を知り、仲間を作るーー“インフラエンジニアBooks”はそんな場所です。
対象の本を読んだことがある方はもちろん、まだ読んでいない方も気軽にご参加ください!

Podmanイン・アクション
デーモンレス・Docker互換のコンテナエンジンPodmanで、コンテナを構築、管理、実行する方法を、Red HatでPodmanチームを率いる著者が詳細に説明しています。PodmanにはDockerで学んだスキルを簡単に応用できますが、コンテナエンジンの使用経験がなくても、Podmanは簡単に使用できます。本書では、その両方が満足できる内容となることを目指しました。また、Podなどの高度な機能の使用方法についても説明し、Kubernetesのエッジや内部ですぐに実行できるアプリケーションを構築する手順を紹介します。さらに、システムや他のコンテナからコンテナを分離するために使用されるLinuxカーネルの全てのセキュリティ機能について説明しています。
https://www.amazon.co.jp/dp/4798070203/

Shion Tanaka

January 15, 2024
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Transcript

  1. インフラエンジニアBooks Podmanイン・アクション 自己紹介 • 田中 司恩(タナカ シオン) / @tnk4on ◦

    https://tnk4on.github.io/ • Red Hatのソリューションアーキテクト。Red Hatへの転職と同時に福岡 に移住。 • 大阪芸術大学音楽工学コース卒。在学中よりメディア・アート、サウンド ・アート作品の制作を行う。 • コンテナに興味を持ち、OpenShiftやPodmanに関する情報をブログ、雑 誌/書籍に多数投稿。「Podmanイン・アクション」の著者の1人。 • 2020年頃よりPodmanコミュニティに参加、PR/Issue/翻訳などを行い、 Podmanの日本語情報発信を積極的に展開中。 • 最近はPodmanを推す人 Podmanの非公式Xアカウント https://x.com/podman_jp
  2. インフラエンジニアBooks Podmanイン・アクション 2023年に開催したPodman関連のイベント • Podmanハンズオン(2023/10/17開催) • Podmanスペシャルイベント(2023/11/16開催) ◦ イベントページ /

    アーカイブ • CNDTスペシャル - 次世代コンテナランタイム Podmanを体験(12/8開催) • Red Hat OpenShift Platform 入門編ハンズオンワークショップ(12/14開催) OpenShift Slack https://bit.ly/openshiftjp-slack coming soon!👉
  3. インフラエンジニアBooks Podmanイン・アクション 目次 自己紹介 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 002 事前アンケート ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・003 Part 1

    Podmanについて ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・006 Part 2 原著と翻訳本について ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 014 Part 3 書籍の見どころ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・ ・ ・019 Part 4 Podmanの参考情報 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・032
  4. インフラエンジニアBooks Podmanイン・アクション Part 1 Podmanとは “Podman (POD マネージャー) は、Linux® システム上で

    コンテナを開発、管理、実行するための オープンソース ツールです。Red Hat® のエンジニアがオープンソース ・コミュニティと共に開発した Podman は、libpod ライ ブラリを使用してコンテナエコシステム全体を管理しま す。 “ “アーキテクチャがデーモンレスで包括的であることか ら、Podman はコンテナ管理の選択肢として、より安全 で利用しやすいものとなっています。また、開発者は Buildah や Skopeo などの付属のツールと機能を使用し て、コンテナ環境をニーズに合わせてカスタマイズする ことができます。 “ インフラエンジニアBooks Podmanイン・アクション https://www.redhat.com/ja/topics/containers/what-is-podman podman desktop
  5. インフラエンジニアBooks Podmanイン・アクション Part 1 Podmanとは • コンテナを構築、管理、実行する次世代のコンテナエンジン • Open Container

    Initiative(OCI)を標準フォーマットとして採用 • Dockerとの互換性(コマンドライン、Dockerイメージ、Compose、 Docker互換API、など) • Red Hatの開発チームを中心にOSSで開発 • Fedora/CentOS/RHEL 系 Linux ディストリビューションに同梱 ◦ RHEL8 以降、OS 同梱のコンテナエンジンが Docker から Podman に変更(RHEL 8 以降はDocker非サポート) ◦ Red Hat 製品の中ではPodmanが多く使われる • Linuxだけでなく、macOS、Windowsでも使用可能 インフラエンジニアBooks Podmanイン・アクション
  6. インフラエンジニアBooks Podmanイン・アクション Part 1 Podmanのその他の特徴 • デーモンレス • Fork &

    Execモデル • ルートレス実行前提の設計 • systemdとの連携 • 各種動作をきめ細かくカスタマイズ可能 • Kubernetesと互換のあるPod • 標準OSとしてのRHEL • Podmanの関連ツール(Buildah、Skopeo) etc… インフラエンジニアBooks Podmanイン・アクション
  7. インフラエンジニアBooks Podmanイン・アクション Part 1 Docker互換のコマンドライン • podman run:コンテナを実行 • podman

    build:コンテナイメージをビルド(作成)する • podman images:ローカルにあるコンテナイメージをリスト表示する • podman rmi:指定したローカルのコンテナイメージを削除する • podman pull:コンテナレジストリからコンテナイメージをプル(取得)する • podman push:コンテナレジストリにコンテナイメージをプッシュ(保存)する etc… alias docker=podman
  8. インフラエンジニアBooks Podmanイン・アクション Part 1 開発から実稼働環境まで柔軟なインターフェースを提供 RESTful API systemd Quadlet *

    podmanはKube APIの多くをサポートしています https://docs.podman.io/en/latest/markdown/podman-kube-play.1.html RHEL system role (Ansible) Kubernetes* podman desktop Command Line Interface (CLI) Dev Prod Web Console (cockpit-podman)
  9. インフラエンジニアBooks Podmanイン・アクション Part 1 エッジ Podmanの適用箇所オーバービュー (シングルノード) インフラ運用 開発 ローカル検証

    リモート検証 (シングルノード) ローカル開発 リモート開発 (シングルノード) (シングルノード) 本番実行(可用性が不要なアプリ) HPC環境 アプリ追加が制限された セキュアな環境でのコンテナ実行 (HPCクラスター) (クラスター) (シングルノード) 本番実行 (可用性が不要なアプリ) エッジ向けに構成した RHEL /Kubernetes
  10. インフラエンジニアBooks Podmanイン・アクション Part 2 原著「Podman in Action」と著者Daniel(Dan) Walsh 原著: Podman

    in Action (Manning Publications) * 著者: Daniel Walsh ** • 元 SELinux のメイン開発者 (セキュリティの専門家) • Podman の生みの親Red Hat でコンテナツールの開発をリード (原著は電子書籍で無料で読めます ***) インフラエンジニアBooks Podmanイン・アクション * https://www.manning.com/books/podman-in-action ** https://www.redhat.com/en/authors/dan-walsh *** https://rheb.hatenablog.com/entry/podman-in-action
  11. インフラエンジニアBooks Podmanイン・アクション Part 2 翻訳本「Podmanイン・アクション」 • 翻訳にあたりFedora 38 + Podman

    v4.5.1でコマンド出力を全て取り直し ◦ 原著はFedora 35 + Podman v4.1がベース • 本文や図表も該当のバージョンの内容に変更 • 原著のミスなどの修正だけでなく、翻訳にあたり意訳が必要だったり記述の 意図が読み取りにくい部分は逐次著者に確認を実施。 ◦ 翻訳において必要な部分は訳註として追記 • ローカリゼーションチームが参加したことで、短期間にもかかわらず翻訳の 質をあげることができた インフラエンジニアBooks Podmanイン・アクション “本書は日本語で読めるPodmanの決定版書籍”
  12. インフラエンジニアBooks Podmanイン・アクション Part 2 翻訳チームと翻訳プロジェクト 2022-12 英語版出版 2023-04 翻訳開始 2023-07-04

    初稿完成 2023-08-30 入稿 2023-09-16 販売開始 v4.4 Podman version v4.5 v4.6 v4.7 AAMT 2023, Tokyo ~機械翻訳の今と未来を探る~(AAMT2023) 配布資料より抜粋 Red Hat社内で有志を募って翻訳を開始 • コンサルタント (3名) • テクニカルセールスエンジニア (2名) • サポートエンジニア (3名) • 翻訳者 (3名) エンジニアが翻訳し、翻訳者がレビューする • エンジニア:担当外の詳しい翻訳内容 • 翻訳者:全体 + 用語・表現を統一
  13. インフラエンジニアBooks Podmanイン・アクション Part 3 本書で学べること • DockerとPodmanのアーキテクチャー、思想の違い • コマンドの実行元OSがFedoraなのでLinuxについての知識が増える ◦

    コンテナの基本はLinux • Podmanの基礎的なコマンドから高度な内容まで順番に紹介しており、 チュートリアルとして使用できる ◦ コマンド例を使用したPodmanハンズオンを個人的に作成 • ルートレスやコンテナセキュリティに関する詳細な解説 ◦ ルートレスやコンテナセキュリティについて本質的に学べる ◦ 困った時に辞書的に使える
  14. インフラエンジニアBooks Podmanイン・アクション Part 3 本書の構成 Chapter タイトル Chapter 1 次世代コンテナエンジンPodman

    Chapter 2 コマンドライン Chapter 3 ボリューム Chapter 4 Pod Chapter タイトル Chapter 5 カスタマイズと設定ファイル Chapter 6 ルートレスコンテナ Part 1 基礎 Part 2 設計 Chapter タイトル Chapter 7 systemdとの統合 Chapter 8 Kubernetesとの連携 Chapter 9 サービスとしてのPodman Chapter タイトル Chapter 10 コンテナ隔離におけるセキュリティ Chapter 11 その他のコンテナセキュリティに関す る考慮事項 Part 3 高度なトピック Part 4 コンテナのセキュリティ
  15. インフラエンジニアBooks Podmanイン・アクション Part 3 本書の構成 Chapter タイトル Appendix A Podman関連のコンテナツール

    Appendix B OCIランタイム Appendix C Podmanの入手 Appendix D Podmanへの貢献 Appendix E macOSでPodmanを使用する Appendix F WindowsでPodmanを使用する Appendix 付録 ※ 本書ではPodman Desktopの記述はありません (原著執筆時点でPodman Desktopは開発中であったため)
  16. インフラエンジニアBooks Podmanイン・アクション Part 4 Podmanの参考リンク Podmanの公式サイト、ブログ等 • GitHubリポジトリ :https://github.com/containers/podman •

    公式サイト:https://podman.io/ • 公式ブログ:https://blog.podman.io/ • Podman Desktop公式サイト :https://podman-desktop.io/ • Podman Desktop公式ブログ :https://podman-desktop.io/blog • Red Hat Developerブログ :https://developers.redhat.com/blog • Red Hat Blog:https://www.redhat.com/en/blog • Enable Sysadmin(更新停止中) :https://www.redhat.com/sysadmin/ Podmanの日本語の情報 • RHEL日本語公式ドキュメント :https://access.redhat.com/documenta tion/ja-jp/red_hat_enterprise_linux/9/h tml/building_running_and_managing_con tainers/index • 赤帽エンジニアブログ :https://rheb.hatenablog.com/ • Podmanリリースノート(日本語翻訳) :https://zenn.dev/tnk4on/articles/pod man-release_notes-jp • 非公式Xアカウント :https://twitter.com/podman_jp
  17. インフラエンジニアBooks Podmanイン・アクション Part 4 Podman参考情報 • 【ウェビナー】RHEL 101(Podman編):録画 / 資料

    • 【ハンズオン】Podmanハンズオン:コンテンツ • 【有償トレーニングと認定試験】 ◦ Red Hat OpenShift Development I: Introduction to Containers with Podman | DO188 ◦ Red Hat 認定スペシャリスト試験 - Containers - | EX188
  18. インフラエンジニアBooks Podmanイン・アクション Part 4 Podman Advanced Pod-01:DockerからPodmanへの移行 Podmanイン・アクションの次の一冊にオススメ 「DockerからPodmanへの移行を」テーマに、移行に必要な考え方やツールの紹 介、Podman

    machine、Podman Desktopのアーキテクチャーについて解説 • 第1章:DockerからPodmanへ移行する時に必要な考え方、移行を助けるツール、 移行方法 • 第2章:Docker Composeの移行に使用するツールやコマンドの紹介、Podへの移 行方法 • 第3章:Podman Desktopの初期設定方法、各機能の紹介、WindowsとmacOSにお けるPodman machineの仕組み • 第4章:PodmanとDockerを同時に使えるテスト環境としてFedora CoreOSの紹 介、セットアップ方法 技術書典オンラインマーケット(推奨/PDF入手可) https://techbookfest.org/product/sCq1qpfKnLLNRzaKCEJTi9 Amazon Kindleストア https://www.amazon.co.jp/dp/B0CP8Y54CB 入手先👉