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データ移行で感じたオブジェクト指向
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umi-java
March 30, 2025
Programming
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52
データ移行で感じたオブジェクト指向
歴1年ちょいのエンジニアが、DBのデータ移行を行った手順とJavaのオブジェクト指向って便利だなと感じた話です。
umi-java
March 30, 2025
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Transcript
データ移⾏で感じた オブジェクト指向 ココカラ勉強会LT 2025.03.29 うみ
about Me X : @umi_java バックエンド:Java / Spring boot フロントエンド:React
/ Next.js うみ ⾷品栄養系の研究職(企業勤務4年間+⼤学勤務3年間) 2023年夏〜 Javaを勉強 2024年1⽉〜 エンジニア転職 オンラインスクール運営会社にて社内システムの開発
background 使用環境 Java 21 Spring boot v3.4.0 受講生管理システム(現行:A) 移行元DB:MySQL 移行先DB:postgreSQL
新・受講生管理システム(B) 作成中
事前準備‧環境構築 (先輩にやってもらったこと) • データ移行用リポジトリ作成 ⬇ • 移行元 (mySQL) DB、移行先 (postgreSQL)
DBとの繋ぎこみ • 移行元データ から移行先テーブルへのマッピング ◦ 元のデータを抜け漏れなく移行するため
移⾏先テーブル単位でのマッピング • 移行先テーブル基準で、どのカラムにどのデータが入るか整理 (各カラムのNOT NULL制約が満たせるかなど確認) • 変換処理が必要なデータの洗い出し データ移行について考えてる人 ▶ by
DALL-E
データ構造(抜粋) 移行前(A) 移行先(B) int型 ( 1, 2, 3, … )
String型 ( ULID )
データ構造(抜粋) 移⾏前(A) 移⾏先(B) idの対応を取るため 移⾏先の各テーブルに ʻlegacy_student_id’ カラム追加? int型 ( 1,
2, 3, … ) String型 ( ULID )
移⾏元データオブジェクトの作成 テーブルごとのオブジェクト(DTO)を用意 (A: mySQL DB)
StudentEntityのフィールドに、student_courseやchat_userのオブジェクトも内包 移⾏先データオブジェクトの作成(B) (B: postgreSQL DB)
データ移⾏① studentEntity⽣成メソッド studentId から studentや studentCourse を全件取得し各オ ブジェクト(A)に格納 student 情報を移行先のオブジェク
ト(studentEntity)に set 取得した studentCourseなど、他の テーブル情報もそれぞれの Entityに set ↓ studentEntity に各Entity を全て set
A(mySQL DB) から Student 全件取得 ↓ Student 1件ずつ以下を繰り返し実⾏ - StudentEntity⽣成(①のメソッド)
- StudentEntityにsetしたデータをB(postgreSQL DB)の各テーブルに インサート ↓ 完 データ移⾏② AからBへデータ移⾏
まとめ DBのデータをオブジェクト化してひとまとめに扱うことで、 - 各テーブルに移行用の特別なカラムを設置したり、 - 複雑なSQL文を書いたり することなく、シンプルにデータの移行ができた。 今回使ったSQL文は SELECTと INSERTのみ
データの加工・変換処理もJava文法で書けるので分かりやすい →Javaのオブジェクト指向、便利✨