Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
AIと要求・要件を整理してアプリを作るための考え方_AIもくもく会_20260823
Search
Umita Matsumaru
August 22, 2026
170
0
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
AIと要求・要件を整理してアプリを作るための考え方_AIもくもく会_20260823
本気のAIもくもく会 #1
https://yanagawa.connpass.com/event/400392/
での資料です
Umita Matsumaru
August 22, 2026
More Decks by Umita Matsumaru
See All by Umita Matsumaru
HITL vs. HOTL
umimaru_san
0
120
アウトカムの回転数を上げる、AIPOという思考法
umimaru_san
0
48
何のために、どこでAIを使うか〜PMが生成AIで実現する、セールスとマーケティングのオペレーション改善〜
umimaru_san
0
250
Product Discovery × Product Ops 〜開発と営業で組織横断的に、2回目のディスカバリーループを”やっと”回せるようになってきた話〜
umimaru_san
1
350
Featured
See All Featured
HTML-Aware ERB: The Path to Reactive Rendering @ RubyCon 2026, Rimini, Italy
marcoroth
4
490
Producing Creativity
orderedlist
PRO
348
40k
What's in a price? How to price your products and services
michaelherold
247
13k
Taking LLMs out of the black box: A practical guide to human-in-the-loop distillation
inesmontani
PRO
3
2.4k
Why Mistakes Are the Best Teachers: Turning Failure into a Pathway for Growth
auna
0
210
Designing Experiences People Love
moore
143
24k
The SEO Collaboration Effect
kristinabergwall1
1
530
Bash Introduction
62gerente
615
220k
Ecommerce SEO: The Keys for Success Now & Beyond - #SERPConf2024
aleyda
1
2.1k
AI Search: Where Are We & What Can We Do About It?
aleyda
0
7.8k
DevOps and Value Stream Thinking: Enabling flow, efficiency and business value
helenjbeal
1
360
The Art of Delivering Value - GDevCon NA Keynote
reverentgeek
16
2.1k
Transcript
AIもくもく会 #1 要求・要件を整理して、小さく作る AIと要求・要件を整理して アプリを作るための考え方 機能ではなく、現在地と目的地から始める。 2026年8月23日 1
この資料の役割 最初に決めるのは、機能ではなく「誰の何が変わるか」 欲しい機能だけをAIへ渡すと、足りない前提をAIが推測で埋めます。 01 機能から渡す 例:自動で要約する画面がほしい 02 → AIが前提を推測する 03
→ 誰が・いつ・何のためかを補う 動くが、変化を測れない 誰の何も変わらない成果物になる As-IsとGoalのギャップを埋めるTo-Beを、小さく試す。 AIに推測させる前に、体験・前提・判断基準・実現したい変化を言葉にします。 AIもくもく会 #1 2
第1章|現在地と目的地を描く 開発の「種(アイデア)」は直近の出来事に落ちている 作りたいものが明確でなくても、最近の実話から始められます。 1 最近、面倒だった 時間がかかった/往復した/迷った 2 後回しにしている 繰り返すのが億劫/判断材料が散らばる 3
抽象的な理想より 直近の実話。 面白そう、試したい AIは、具体的な出来事から 現在地を一緒に描けます。 まだ答えがなくても、体験を確かめたい 問い:直近24時間で、一度でも「面倒だな」と思ったのはどこ? AIもくもく会 #1 3
第1章|全体の地図 現在地とゴールの差を「アプリ」で埋める 01 02 As-Is いまの流れ 事実から現在地を描く → 03 Goal
実現したい状態 誰の何が変われば前進か → Gap Goalを阻む差 影響が大きい差を選ぶ 04 → To-Be 差を埋める新しい流れ 人の判断点も残す 種を見つける → As-Is → Goal → Gap → To-Be → 8観点 → 小さく作る 機能一覧は、この地図ができてから。 AIもくもく会 #1 4
As-Is|現在地 As-Is:事実・推測・未知を、分けて書く 直近の具体例から、いま実際にどう行っているかを描きます。 事実 推測 未知 実際に見た・したこと 理由や原因の仮説 まだ分からないこと 人、ツール、情報、判断、待ち、
事実と混ぜず、検証できる形で残 AIに埋めさせず、質問として残す 手戻り す 曖昧さをAIに推測させると、その先の設計が歪みます。 AIもくもく会 #1 5
Goal|目的地 Goal:欲しい機能ではなく、欲しい「変化」で書く 何が変われば前進かを、誰・行動・質や速さで言葉にします。 × 機能の言い方 ◦ 変化の言い方 自動で要約したい 要約のあと、誰が何を 早く・確かにできるか
手段だけでは、前進を判定できない 観察できる変化なら、試した結果を話せる 機能はGoalではなく、手段である。 AIもくもく会 #1 6
Gap|差を選ぶ Gap:全部解かない。Goalへの影響が大きいものを選ぶ 1 対応づける As-Isの詰まりと、Goalまでに足りないものを並べる 2 代替を疑う ルール変更や説明だけで解けるものがないかを見る 3 アプリを
作らなくても 解けるGapはある 困りごとを全部、 影響で選ぶ 実装に変換しない。 解消した後に、Goalへ大きく効く差を一つ選ぶ 選ぶ基準は、機能の派手さではなく、Goalへの影響。 AIもくもく会 #1 7
To-Be|新しい流れ To-Be:機能一覧ではなく「新しい流れ」 誰が何をするかを先に置き、AIやアプリの役割を途中へ配置します。 01 人が始める 02 → アプリへ渡す 目的と入力を選ぶ 03
→ 整理・提示 必要な情報だけ 判断材料を作る 04 → 人が確認 05 → 次の行動 修正・承認する 結果を使う 人の確認点を残す 失敗時の戻り方を決める 削除・上書き・共有・重要な判断は、人が決める。 失敗や情報不足のとき、どこへ戻るかを決める。 AIもくもく会 #1 8
最小範囲|欲張らない 「最小」は、機能が少ないことではない 一度、通せる。 ✓ Goalに近づく変化を試せる ✓ 入力から結果まで一度通せる ✓ 人の確認点が含まれる ✓
今回の時間で動作確認できる ✓ 代替データ、または使える連携で確かめられる 入力から結果まで 人の確認点を含めて 今回の時間で確かめる。 To-Be全体ではなく、変化を検証できる最小の縦切りを作る。 AIもくもく会 #1 9
第2章 要件へ落とすための 8つの観点 To-Beを、実装の判断に使える要件へ変換する。 抜けを見つけるために、AIを活用する。 AIもくもく会 #1 10
8つの観点|1—4 価値と設計の核を固める 1 2 3 4 前提定義 型化 リスク検証 言語化
AIもくもく会 #1 誰が、いつ、どこで、なぜ使うか。今回扱わないこと 入力・処理・出力。必須と任意、正常系と例外系 使われない理由、誤解、完成しない原因。削る機能 一言説明、作りたい理由、価値の核、残す言葉 11
8つの観点|5—8 安全に試し、観察できる形へ 5 6 7 8 委譲 データ・安全 体験設計 公開・運用
AIもくもく会 #1 アプリへ任せる作業と、人が確認・承認する作業 機密性、保存と削除、外部送信、秘密情報 初見で迷わない画面、状態表示、完成判定 誰に試すか、公開構成、公開後に観察すること 12
データ・安全 実装前に気にしよう:公開可能情報 vs 秘匿情報 公開URLから見られて困る情報がないかを、先に確認します。 01 個人情報・社外秘 02 そもそも扱う必要がある? 03
外部API どの情報を外部へ送る? 保存と削除 どこへ保存し、いつ消す? 04 秘密情報 成果物に含めず、どこで管理する? 秘密情報を成果物へ含めない。 AIもくもく会 #1 13
公開・運用 公開はゴールではなく、観察のスタート 動くものができた後で慌てないよう、公開後に何を見るかも先に決めます。 01 最初の相手 誰に試してもらう? 02 → 公開の準備 構成・環境変数は?
03 → 制約の説明 04 → 何ができない? 観察と改善 どこで迷った? 公開後に何を見るかが、次の改善を決める。 AIもくもく会 #1 14
第3章 対話を通して要件を定める AIへの聞き方と、人が判断する場所を固める。 質問・回答は、1つずつ。 AIもくもく会 #1 15
対話設計 慣れないうちは「1問1答」を心がける まとめて聞くと、答えが雑になり、要件も雑になります。何よりレビュー量が膨大に! 1問 → 1答 咀嚼 → → 次の1問
レビュー 既に出た答えは 聞き直さない。 そこからまた推論が始まっ てややこしくなる可能性も AIが提示する「選択肢」は、正解へ誘導するためではなく、人の思考のきっかけとして使う 選択肢だけにとらわれず、自由記述も積極的に使いましょう AIもくもく会 #1 16
対話をメモへ 会話の流れを、要件へ変える・整える 今日のもくもくで使うキットは、会話をそのまま要件へ整理する仕組みになってます 01 02 03 04 05 入口 具体例
構造化 判断 整理 → 直近の出来事を → AIが整理して → 人が修正・ → 次の段階へ 思い出す 見せる 答えやすい質問の 提示 選択する 渡せる形に整える 会話で出た答えを、要件メモへ。 AIもくもく会 #1 17
AIと人の境界 AIに任せること、人が承認すること 人が決める AIへ任せられる • Goalと今回作る範囲 • 会話の構造化と要件メモ化 • 成果物の確認・修正
• 抜けや矛盾の発見 • 削除、上書き、共有 • Goalを変えない軽い判断 • 個人情報や機密を扱ってよいか • 選択肢や代替案の提示 AIもくもく会 #1 18
よくある失敗 作ること自体が目的にならないこと!(自戒 — 作りたいものが曖昧なまま、AIにテーマを決めさせる — As-Is・Goal・To-Beを飛ばして、実装から始める 動く ≠ 前進 —
合意しないまま、制作範囲が少しずつ確定する 作る前に、 — 個人情報や事実を、AIの推測で補ってしまう 何を確かめたいか 1行で決める。 — 困りごと全部を解こうとして、最小範囲を見失う AIもくもく会 #1 19
今日、最低限持って帰って欲しいこと 作る前に、「状態変化(ゴール)」を。 誰の? 何が変わる? どこまで試す? 使う人を一人にする 観察できる行動・状態で 今回の時間で一周できる範囲 アイデア →
As-Is → Goal → Gap → To-Be → 8観点 → 小さく作る まず、直近の出来事を1つ話してください。 20