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組織拡大でカルチャー崩壊を防ぐためにできること

 組織拡大でカルチャー崩壊を防ぐためにできること

[CTOとEMが語る 事業成長を支えるエンジニア組織とは](https://connpass.com/event/344613/) のLT登壇資料です。

urahiroshi

March 13, 2025
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Transcript

  1. 株式会社 ダイニー © 2025 Dinii Inc. 浦⼭裕史 [@urahiroshi](https://x.com/urahiroshi) - 株式会社ダイニー

    Engineering Manager - セコム => IIJ => メルカリ => ダイニー - Web, インフラ, マネジメント系の活動が中⼼ - メルカリWebのマイクロサービス化、その4年 - プロダクトのスケールによって顕在化しうるリスクをどう管理するか - スタートアップでセキュリティを改善していくための⼿順書 - 2024年のダイニーのエンジニア組織の変化と、2025年の展望 - 成果と副作⽤の両⽅に、⼀つのチームが責任を持つ 自己紹介
  2. 株式会社 ダイニー © 2025 Dinii Inc. - ⾷事の場で、エンジニア、セールス、PMなど職種をまたがったメン バー同⼠でプロダクトについて熱く語っている -

    開発チームが「顧客価値」をベースに Spring Goal を議論している - 信頼性向上などを担う Platform Team も顧客⽬線で、プロダクトがど う使われるかを理解してインシデント対応を⾏っている ⼊社時にカルチャーを感じたポイント
  3. 株式会社 ダイニー © 2025 Dinii Inc. 1. 短期間で多くの社員が⼊社する 2. 「カルチャーが変わった」と感じ、メンバーの不満がたまる

    3. メンバーの退職が増え、更に元のカルチャーがなくなっていく - チーム間の交流がない - 「⾔われたことをやればよい」という意識が強くなる - 顧客に関⼼がない - etc... 組織拡⼤における最⼤のリスク: カルチャー崩壊
  4. 株式会社 ダイニー © 2025 Dinii Inc. - ダイニーのこれまでの環境はカルチャーを維持しやすい要因があった - 事業のアーリーフェーズを経験している

    - 会社全体が⼩規模で、様々な職種のメンバーと交流がある - 創業者と⼀緒に働く時間も⻑く、創業者の背中を⾒ている - これらの要因は組織の成⻑‧拡⼤によって失われていく => 何もしなければ、カルチャーは絶対に維持できない カルチャーをどう維持するか
  5. 株式会社 ダイニー © 2025 Dinii Inc. 1. カルチャーを体現している 2. カルチャーに共感している

    3. カルチャーに対して無関⼼ 採⽤でカルチャーマッチを⾒ている前提の場合、体験的に⼤多数の⽅が ⼊社時点では 2 (カルチャーに共感している) の状態。 ⼊社後に 1 (カルチャーを体現) となるか 3 (無関⼼) となるかは⼊社後の 状況によるため、採⽤だけでなく社内の環境が重要。 個⼈ごとのカルチャーマッチ度合い
  6. 株式会社 ダイニー © 2025 Dinii Inc. 1. カルチャーを意識する機会がない - ⾃分や他のメンバーの⾏動がカルチャーに合っているかどうか考

    える機会がない 2. ⽇々の業務とカルチャーが紐づいていない - カルチャーについて理解していても、⽇々の業務でそれを⽤いる ことがない‧むしろ逆⾏しているように感じる 3. カルチャーを体現しているメンバーがいない - 多数のメンバーの雰囲気に流されてしまう - 根本的には上2つの要因があり、その結果から更に無関⼼になる 要因が⽣まれるという構造 (ただし逆も⾔える) カルチャーに対して無関⼼になる要因
  7. 株式会社 ダイニー © 2025 Dinii Inc. - Values を定義し、「Do」「Don’t」 を記載したパンチラインを作成

    - All Hands の場で Values を体現している活動を紹介 以前から⾏っている取り組み (1)
  8. 株式会社 ダイニー © 2025 Dinii Inc. カルチャーを意識する機会がないか? - 👍 [Good]

    All Hands の場で Values を体現している活動を紹介 - 🔥 [More] 話を聞いて⾃分や他のメンバーの活動について能動的に振 り返られるかは⼈それぞれ これでカルチャーは維持できるか?
  9. 株式会社 ダイニー © 2025 Dinii Inc. ⽇々の業務とカルチャーが紐づいているか? - 👍 [Good]

    Values を定義し、”Do”, “Don’t” を記載したパンチラインを 作成 - 🔥 [More] ⽇々の開発業務にまで紐づけられていない - 👍 [Good] オンボーディングで商談に参加、ビジネスチームとの交流 機会 - 🔥 [More] ⼊社時のみの活動や⾃発的な活動のため、誰もが⽇々意識 できるようにするためには追加の取り組みが必要 これでカルチャーは維持できるか?
  10. 株式会社 ダイニー © 2025 Dinii Inc. エンジニア個⼈の⽬標をプロダクトチーム共通の成果⽬標と⼀致させる - 🙅 [Bad]

    “XXX の機能をリリースする” - 󰢏 [Good] “問い合わせが XX 件減る” - 󰢏 [Good] “XXX の機能をリリースし、店舗の売上を XX 円以上上げる” => ⽇々の開発業務と顧客志向のカルチャーが紐づいた状態になっている (⼀⽅で、エンジニアにとってコントロールできない要素は増えるため、⽬ 標の達成度を機械的に評価に使わない) 追加のアクション (1) ⽬標設定
  11. 株式会社 ダイニー © 2025 Dinii Inc. - どういった⾏動がダイニーのエンジニアとして価値を持つかを “Dinii Engineering

    Values” として定義 - 評価において、Dinii Engineering Values に基づいたフィードバックを ⾏う - 360度評価も⾏い、他のメンバーの活動が Values を体現しているかど うかを考える機会とする => 全員がカルチャーを意識し、フィードバックループが回る状態に 追加のアクション (2) 評価制度
  12. 株式会社 ダイニー © 2025 Dinii Inc. - エンジニアがカジュアル⾯談に参加し、カルチャーや会社が⽣み出し ている価値について説明する =>

    ⾃ら語る経験を持つことが、カルチャーを意識する機会にもなる 採⽤活動への参加もGood