Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

【輪講資料】How much can language models memorize?

Avatar for Yano Yano
August 19, 2026
240

【輪講資料】How much can language models memorize?

WIP

Avatar for Yano

Yano

August 19, 2026

More Decks by Yano

Transcript

  1. How much can language models memorize? John Xavier Morris, Chawin

    Sitawarin, Chuan Guo, Narine Kokhlikyan, G. Edward Suh, Alexander M Rush, Kamalika Chaudhuri, Saeed Mahloujifar ICLR 2026 笹野研究室 D2 矢野千紘
  2. 概要 • 言語モデルの記憶を定量化し、汎化とサンプル固有の記憶に分解 • 汎化できないランダムデータを用いてモデルの記憶容量を推定 • GPT-2は1パラメータに3.6bitsの情報を記憶できると推定 • 実テキストデータで、データ量を増やすと初めはサンプル固有情 サンプル固有の記憶

    サンプル固有の記憶 報を記憶するが、容量付近を境に減少することを観察 (⬅)ランダムデータでは飽和 (➡)実テキストでは増えた後減る (汎化に移行する) 訓練データのサイズ 訓練データのサイズ 2
  3. • 選んだ理由: • 得票率! • 右図が良かった サンプル固有の記憶 はじめに サンプル固有の記憶 (⬅)ランダムデータでは飽和

    (➡)実テキストでは増えた後減る (汎化に移行する) 訓練データのサイズ 訓練データのサイズ • 説明が足りない/違っている部分があったらslackなどでご指摘く ださい🙇 3
  4. 導入 汎化とサンプル固有の記憶 • 言語モデルの記憶はgeneralizationとunintended memorizationに区別で きる • generalization(intended memorization):汎化 •

    unintended memorization:サンプル固有の記憶 例) • John Smith scored 147 points in the 2019 regional bowling championship. • 構文はgeneralizationによって予測できるが、名前、スコア、年は unintended memorizationによってのみ予測できる 4
  5. 導入 先行研究とその課題 • 言語モデルが訓練データを「記憶しているか」は従来から研究さ れてきた • データ抽出(Extraction):訓練データをモデルに生成させる • メンバーシップ推論(Membership inference):訓練データのloss

    や出力確率を見る • しかし、既存指標では memorization と generalization が混ざっ てしまう • モデルが訓練文を生成できても、単に一般化した結果かもしれない 5
  6. オチを先に… ̂ • ランダム系列において、モデルθのデータセットxについての記憶量 ̂ ̂ は:mem(x, θ) = NS

    log2 V + log2 p(x | θ) ↑記憶量 ↑系列xの不確実性 ↑モデルが既知な上の不確実性 i • データセットx は語彙サイズV、サンプル数N、系列長Sで固定 • ランダム系列では汎化できず、これはサンプル固有の記憶量と同等 ̂ • 実テキストにおいて、モデルθに含まれるxについてのサンプル固有 の記憶量は: ̂ ̂ memU(X, θ, θ) = − log2 p(x | θ) + log2max{p(x | θ), p(x | θ)} ↑記憶量 ↑汎化しているモデルθが 既知な上の不確実性 ̂ ↑モデルθとモデルθが 既知な上の不確実性 7
  7. 記憶量の定式化 シャノン情報理論の導入 • 自己情報量:ある出来事 x が起きたとき、その出来事がどれくらい意 外であるかを表す量(I(x) = − log

    p(x)) • エントロピー:確率変数Xの不確実性(H(X) = − ∑x p(x)log p(x)) • 条件付きエントロピー:2つの確率変数XとYについて、Yが既知であ る時Xに残る不確実性(H(X | Y)) • 相互情報量:Yを知ることによってXの不確実性がどれだけ減少する か(I(X; Y) = H(X) − H(X | Y)) 8
  8. 記憶量の定式化 シャノン情報理論を用いた記憶量の定式化 • 仮定)データセットの分布Xをとらえる事前分布θを持つ。学習ア ルゴリズムLはXから学習済みモデルθ̂へのマッピングを行う。 • モデルθ̂のXについての記憶量: ̂ ̂ ̂

    • mem(X, θ) = I(X; θ) = H(X) − H(X | θ) . ↑記憶量 ↑xの不確実性 ↑モデルが既知な上の不確実性 • 気持ち)記憶している情報量=モデルθ̂によって低減した不確実性 ̂ • しかし実際にはエントロピーH(X)やH(X | θ)を直接求められない • 分布Xが各データに与える確率はわからない 9
  9. 記憶量の定式化 コルモゴロフ複雑性の導入 • コルモゴロフ複雑性によってある系列xの情報量を表現できる: K • H (x): xの最短記述長 =

    xを再現するために必要な最短プログラムの長さ • 最短記述長の厳密計算は不可能なので、モデルを利用できる場合の最短 記述長を、尤度に基づく符号長で近似する* • 符号長:ある符号化方式でxをビット列として表したときの長さ • 確率分布pに合わせて符号化すると、xの理想的な符号長は−log2 p(x) ̂ ̂ ̂ • H (x | θ) ≈ モデルθにおけるxの尤度p(x | θ)をもちいた符号長 ̂ −log p(x | θ) K 2 ※Appendix A.4で符号長は最短記述長の上界になるけど、もっと良い最短記述長の近似はある かも?と述べている 10
  10. ランダム系列を用いたモデルの記憶容量調査 ランダム系列に対するデータ記憶の調査 • 語彙集合から1トークンずつランダムにサンプリングした系列を利用 i • 語彙サイズV、サンプル数N、系列長Sのデータセットx を利用する 1 と、情報量(符号長)はH(x

    ) = − N * S * log2 V i 真のデータ生成分布がわかるので 系列xの不確実性がわかる! K i ̂ ̂ • モデルθを利用したときの符号長はH (x | θ)の近似値として ̂ | −log2 p(x θ) i i ̂ • つまり、モデルθのデータセットx についての記憶量は i K i i ̂ ̂ mem(x , θ ) = H(x ) − H (x | θ ) = NS log V + log p(x | θ ̂ ) i ↑記憶量 i i 2 2 i ↑系列xの不確実性 ↑モデルが既知な上の不確実性 13
  11. 記憶と汎化の分離 モデルが持つ情報を「汎化」と「サンプル固有の記憶」に分ける • 汎化した参照モデルθは文の構文パターンなどは予測できるが、サンプル 固有の記憶は予測できない* • John Smith scored 147

    points in the 2019 regional bowling championship. • 一方で、該当サンプルで訓練された対象モデルθ̂は、サンプル固有の記憶 も予測できる可能性がある ➡ 「θ̂に含まれるxについてのサンプル固有の記憶」は、θでは説明できず、 θ̂を追加するとわかるxの情報 ̂ ̂ ̂ | | | mem (X, θ, θ) = I(X; θ θ) = H(X θ) − H(X (θ, θ)) . • U ※ここはわかりやすさのためにだいぶ強く書いてしまっているけど、論文の主張は「θでは説明 できず、θ̂を追加するとわかるxの情報をサンプル固有の記憶としよう」 17
  12. 記憶と汎化の分離 実テキストを用いた実験設定 • データセット:Fine Web • 重複除去されている • θ̂:スクラッチから最大20MのGPT-2を学習 •

    θ:gpt2-774M- neweb-150B* • 真のデータ生成過程は利用できないため、大きめなFineWebtrained LMを利用 fi ※参照モデルθはめっちゃ重要。 弱い参照モデルでは汎化をunintended memorizationに帰属する可能性がある Appendixで参照モデルのサイズを変更して実験し、定性的な性質は一貫することを確かめた 19
  13. 記憶と汎化の分離 実テキストを用いたサンプル固有記憶量の推移 • 参照モデルとの差分を使ってデータ固有の記憶を測定する 訓練サイズを増やすと • 最初はUnintended Memorizationが増える • Unintended

    Memorizationは途中から減る • 変化が起きるタイミングはモデルが大きい ほど遅い ↑ 訓練データサイズごとのモデルのUnintended Memorization 20
  14. 記憶と汎化の分離 train lossとtest lossの推移 データが一定を超えると • 個々のデータを記憶できなくなり(train loss↑) • 汎化性能が改善する(test

    loss↓) データ量がモデルの記憶容量を超える領域で汎化が 始まる ↑ 訓練データサイズごとのtrain loss / test loss 21
  15. 記憶されやすいデータとはどんなものか 記憶は各系列にどのように分配されるか • 同じ記憶容量を持つモデルを用いて、ランダム系列と実テキストの 「系列ごとの圧縮率」の分布を見る ̂ • 系列xについてのモデルの記憶は H (x)

    − H (x | θ) . K K ↑系列xの記述長 ↑モデルを使ったときの記述長 ̂ | H (x θ) ≈ − log2 pθ(x) ̂ • 1 S K ̂ | L(x) = − ln p (x) H (x θ) ≈ L(x) ⇨ ̂ θ • S ln 2 K • モデルを使ったときの記述長は系列長(S)一定ならlossの定数倍 • → 各系列の loss を見ることで、モデルが各系列をどの程度短く記述 できるか(圧縮率)を比較する 22
  16. まとめ • 汎化とサンプル固有記憶を分けられる記憶量を定義 • ランダム系列を使って最大記憶容量を推定 • GPT-2型で容量 ≈3.6 bits/param きちんと定義+一貫した結果を実験から

    出していてよかった • モデルサイズ変えてもおなじ比率で、割と正しそう • 記憶容量を超えるとサンプル固有記憶が減って汎化が増える • 稀なトークンを含むサンプルほどサンプル固有記憶される お気持ちがわかっていい感じ 参照モデルに依存して汎化とサンプル 固有記憶を区別するのは🤔 25