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因果関係図で問題の根本原因を突き止めよう

Yasushi Hagai
February 28, 2014
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 因果関係図で問題の根本原因を突き止めよう

第60回 名古屋アジャイル勉強会

Yasushi Hagai

February 28, 2014
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Transcript

  1. 3.根本原因を下方向に突き止めていく  なぜその問題が起きているかを追求する 17 長いリリースサイクル リリースの遅延 収益発生の遅れ 顧客を失う スコープ全体の増加 現在のリリースサイ

    クルに新機能が追加 される 現在のリリース サイクル中にビ ジネスニーズが 変わってしまう 優先度の低い機能が削除されない
  2. 4.図に現れた悪循環を特定して 目立たせる  あるボックスがそれより下にあるボックスの原因と なり得るかをチェックし悪循環を見つける 18 長いリリースサイクル リリースの遅延 収益発生の遅れ 顧客を失う

    スコープ全体の増加 現在のリリースサイ クルに新機能が追加 される 現在のリリース サイクル中にビ ジネスニーズが 変わってしまう 優先度の低い機能が削除されない
  3. 6.どの根本原因をどう解決するか を決める 20 – 根本原因: – 優先度の低い機能が削除されない – 解決策: –

    顧客と機能追加ルールを交渉して、現在のリリースに 新機能を追加する場合は同程度のサイズで優先度の低 い機能を減らすようにする。
  4. ワークショップ – 結果追求編 #1 • 現在抱えている問題をひとつ簡潔に付箋 紙に書いてください – チームの問題 –

    組織の問題 – プロセスの問題 など、なんでもかまいません。 制限時間10分 22
  5. ワークショップ – 結果追求編 #3 • ペアになってください • どちら問題を深掘りするかを決めてください • 問題の書かれた付箋紙をA3用紙の中央に置き、

    上方向へその問題が引き起こす悪い結果を書き 出していきます – 問題提示者ではない方が聞きながら書く – 問題提示者は質問に答える 24 それでどうなり ますか?
  6. • 問題が引き起こす結果追求のポイント – 結果は複数あるかもしれない • 他に起きうる悪い結果はないか? – 定量化できるか考えてみる • どのくらいの損失がある?

    • どれくらいの顧客を失う? – どうしたら問題解決と認識できるか • 追求した「悪い結果」が起きなければ解決? 26 ワークショップ – 結果追求編 #4
  7. ワークショップ – 原因追求編 #3 • 今度は下方向へ問題の原因を書き出していきます • なぜそうなっているのかを追求します – なぜ?という質問を繰り返して掘り下げていきます

    • あるボックスがそれより下にあるボックスの原因と なり得るかどうかに注目してください – もしそうなっているならそれは悪循環です • 可能な限り掘り下げてみましょう 30 なぜそうなっている のでしょう?
  8. ワークショップ – 原因追求編 #4 31 長いリリースサイクル リリースの遅延 収益発生の遅れ 顧客を失う スコープ全体の増加

    現在のリリースサイ クルに新機能が追加 される 現在のリリース サイクル中にビ ジネスニーズが 変わってしまう 優先度の低い機能が削除されない • なぜ?を繰り返して追求する • 悪循環を見つける なぜ?
  9. ワークショップ –原因追求編 #5 • どこまで行ったら根本原因にたどり着け るのか – 根本原因を特定する厳密なルールはないが、 以下の特徴を備えていることが多い •

    この課題に入る矢印がなく出る矢印だけがある • さらに問題を掘り下げてゆく(さらに「なぜ」という質問を 繰り返す)必要性を感じない • この課題が対処可能な物であり、問題に対して良い影響がで る可能性がある 33
  10. 因果関係図のポイント #1 • 「問題」が引き起こす悪い結果を追求す る – 「それでどうなる?」を繰り返す • 結果は一つとは限らない •

    コトの重大さを計る – その結果がもたらす影響を評価する – ひょっとしたら大した問題ではないかも • 見つかったのは悪いゴールのはず – そしてそうならないようにできれば解決と言えるはず 38