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データマネジメント担当者が考える『生成AIマネジメントフレームワーク』

 データマネジメント担当者が考える『生成AIマネジメントフレームワーク』

データマネジメント担当者がデータマネジメントの知識を生かして「生成AIマネジメントフレームワーク」を考えてみたことを解説しています。

データが整備されていないがゆえに、データ利活用で成果を創出できない現状は、「ガベージイン、ガベージアウト」という状態であり、生成AIの活用においても、成果を出すためには適切なマネジメントが必要です。

考案したフレームワークは、「監督」「整備」「活用」の3つの役割から成り立っており、安全な利用環境の整備、ナレッジの集約、そしてアウトプットの品質管理を通じて、確実に成果を生み出せる体制が必要だと述べています。

また、この枠組みを機能させるためには、組織的なマネジメントやAI倫理といった土台を整えることが重要です。

Transcript

  1. データ利活用のために必要なデータが整備されておらず、上手く成果創出につながっていない データ マネジメント データ利活用 成果創出 成果を創出できていない状態 ガベージインガベージアウト※ の状態になっていて、データ活用が成果に結びついていない。 データマネジメントに取り組む必要がある。 中途半端な分析

    品質の悪いデータ 意思決定できない ガベージインガベージアウト:『無意味なデータ』を分析に活用しても『無意味な結果』が返されるという意味。データ利活用の格言 データ利活用により成果が創出できていない状態
  2. アナリティクス ビッグデータ活用 DWH と BI 参照データ と マスタデータ ドキュメント と

    コンテンツ管理 データ統合と相互運用性 データストレージと オペレーション データセキュリティ データモデリングと デザイン データ品質 データアーキテクチャ メタデータ データガバナンス DMBOKによると、データマネジ メントは11の知識領域に定義さ れる。 11の領域の関係性をDMBOKピラ ミッドと言われる図で表したもの が左記であり、データマネジメン トの土台の上にデータ利活用が存 在する。 DMBOKピラミッド:データマネジメント知識体系ガイド(DMBOK)P63を参考に作成 成果創出を支えるデータマネジメント
  3. ドキュメント管理 • ドキュメントとコンテンツ管理 • AIが参照して、適切に回答できるためのドキュメント管理を行う • ドキュメントを生成AIに理解できるように整備する • ドキュメントに付随するメタデータを整備する 生成AI

    入力 社内ナレッジ 大量データ 社内ナレッジのドキュメント管理の例 • 指示語を無くす • AIが参照しやすいフォーマットに形成する • 検索しやすいようにメタデータを整備する