macOSの機能を活用した自動勤怠技術

「勤怠を自動化する技術」LT Night の発表資料です。
https://connpass.com/event/135463/

打刻スクリプトとplist https://gist.github.com/af12066/982d8386e6367bfd74ddeace55c658df

Transcript

1. macOS 機能を活用した 自動勤怠技術 「勤怠を自動化する技術」LT Night Takuma Hashimoto
2. 誰 Takuma Hashimoto - SRE at freee - GitHub: af12066 - マイブーム: - アウトドアアクティビティ - Sauna
3. 想定する対象者 macOSで開発をされる方 - Windows, Linux, etc. 話 しません :bow: - 非エンジニアでもよいです 個人単位で自動勤怠を導入したい方 - 全社的に導入... という話 しません :bow:
4. 勤怠自動化 ポイント（私 場合） 人力操作を さまない - ワンボタンで出退勤 -> ボタン押す 忘れる 正確な時間を記録 - ラップトップを開いた時点/閉じた時点で出退勤 - Software Engineerなら画面見ない日 ないですよ ？ 工数あんまり割きたくない
5. Gist https://gist.github.com/af12066/982d8386e6367bfd74ddea ce55c658df 本日説明する内容に沿ったソースコード一式
6. API操作と通知
7. 打刻API 人事労務freee API - https://developer.freee.co.jp/docs/hr - アクセストークン周り: https://bit.ly/2XMQOG4 さくっとBash scriptでAPIを操作します - cURL + jq + macOS独自コマンド - /bin/bash (version 3.2.57(1)-release)
8. Client ID/Secret, Token 保存 API 利用に Client ID, Client Secret, Refresh Tokenが必要 これらをKeychain Accessに 保存 - すべてパスワードとして 保存される - ファイルに保存するよりよさそう
9. CLIでKeychainへ 格納・取り出し securityコマンドでKeychan Access 操作が可能 $ security add-generic-password -a client-secret -w "${TOKEN}" \ -s freee-kintai -U $ security find-generic-password -a client-secret -w -s freee-kintai - -a: アカウント名（ここで client-id, client-secret, ...） - -s: サービス名（freee-kintaiとする） - -U: 上書き、-w: パスワードを指定また 出力
10. 通知 AppleScriptから通知センターを呼ぶ - 実際に シェルからAppleScriptを呼ぶ $ osascript -e \ 'display notification "人事労務freeeで打刻しました" with title "出勤"'
11. ここまで API呼び出し・通知・Refresh token更新を kintai.shに実装 - ./kintai.sh clock_inで出勤 - ./kintai.sh clock_outで退勤
12. 出退勤 自動化
13. 出退勤 自動化？ - ラップトップ立ち上げ時（ログイン後）に 出勤スクリプトを叩け よい - システム終了時（ログアウト前）に 退勤スクリプトを叩け よい
14. 出勤自動化+α
15. ログイン時に出勤 いくつか方法 ある - システム環境設定 > ユーザとグループ > ログイン項目 - 出勤アプリを登録
16. Automatorによる出勤スクリプト アプリ化 Automator: macOSにおける作業を 自動化するアプリをつくれる - https://support.apple.com/ja-jp/guide/aut omator/welcome/mac
17. Automatorワークフロー例 1. 出勤スクリプト叩く 2. ブラウザで出社後にみる Webページを一括で開く 3. ターミナル立ち上げ 4. etc.
18. Run Shell Script（勤怠スクリプト叩く） /bin/*shおよびシステム Perl, Python, Rubyを実行可能 PATHに/usr/local/binが含まれない で注意 （そ ままだとHomebrew CLIとか使えない）
19. Run Shell Script コツ exitコマンド Exit code つ に0にする - non-zeroで終了すると、Automator エラーが出る - 後続 処理が実行されない テキスト 通知センターやダイアログに流す - stdout/stderr 直接見られず - 通知センターを使う こ ため
20. Run JavaScript（勤怠関係ない） 正確に JavaScript for Automation (JXA) https://github.com/JXA-Cookbook/JXA-Cookbook
21. 退勤自動化
22. ログアウト時に退勤 macOSにログアウトをHookする機構がない - 昔 存在したが、現在 Deprecated * * https://developer.apple.com/library/archive/documentation/MacOSX/Conceptual/BPSystemStartup/Chapters/CustomLogin.html
23. ログアウト時に退勤 macOSにログアウトをHookする機構がない - 昔 存在したが、現在 Deprecated * 人事労務freee API 退勤を上書きできる仕様 - 一度退勤してから、APIで再度退勤できる - ログアウトするまで定期的に退勤APIを叩く * https://developer.apple.com/library/archive/documentation/MacOSX/Conceptual/BPSystemStartup/Chapters/CustomLogin.html
24. Launchd macOSにおけるサービス管理を担う - LinuxでいうSystemdみたいな - https://www.launchd.info/ 起動時などにサービスを自動実行・また 定期実行 - 退勤 定期実行を用いる - 出勤 Launchd RunAtLoadでもできた
25. プロパティリスト (plist) XMLでサービスについて記述 - ProgramArguments: 実行ファイル - 環境変数を上書き - Automatorと同様 - StartInterval: 定期実行 - ~/Library/LaunchAgents/に保存 launchctl load実行でplist読み込み
26. まとめ macOSで手軽に勤怠自動化 - ログイン時に出勤、退勤 定期実行 - 通知センターやKeychain Access、Launchdを活用 今回話さなかったこと - 休憩時間に定期実行を止める