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具体的に困ろう for Qiita Engineer Festa 2024 後夜祭 ~アウトプ...

具体的に困ろう for Qiita Engineer Festa 2024 後夜祭 ~アウトプットの祭典!~

「Qiita Engineer Festa 2024 後夜祭 ~アウトプットの祭典!~」の登壇資料になります。

Itsuki KAMINAGA

July 28, 2024
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Transcript

  1. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. 具体的に困ろう Qiita Engineer

    Festa 2024 後夜祭 〜アウトプットの祭典!〜 株式会社 Works Human Intelligence 神⻑ 樹 (@_mi)
  2. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. 今⽇お話しすること • ⾃⼰紹介

    • 具体的に困るとアウトプットが出る • 記事が⽣まれた背景 • WILLの個⼈的認識 • まとめ すべて完全に私⾒です
  3. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. ⾃⼰紹介 3 かみなが

    いつき 神⻑ 樹 Product Div. CWS Dept. CI/CD Grp. 2022/04 新卒⼊社 (新卒3年⽬) ‧経営学部 / 経営学科 卒 ‧ビジネスコンテストで海外⾏ったり、農業したりしていました ‧それ以外はコーヒー飲んで過ごしていました ⼤学⽣(⼊学6年⽬) 〜 2022/03 ‧初期配属として、給与系サブシステムを保守開発するチームへ合流(メイン⾔語はJava) ‧ユーザー数が多く、COMPANY製品開発のやりがいと難しさを知る(開発は奥が深いですね) Product Div. CWS Dept. Payroll Grp. (初期配属) 2024/01〜 ‧プログラミングとかしたことない(普通の⽂系出⾝ IT未経験の⼈)状態で開発部⾨へ ‧決め⼿はリモートワーク(必要に応じて出社もできる) ⼊社 〜 Product Div. 配属 2022/04〜 3 ‧「もうちょっとインフラに寄りたいなぁ」と思ってCI/CDに異動 ‧いつの間にか半年も経ってた Product Div. CWS Dept. CI/CD Grp. (異動) 2024/01〜
  4. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. アウトプットが出るロジック ◆ 具体的に困るとアウトプットが出る

    Sub Color ? Sub Color ? Sub Color ? Sub Color ? Sub Color 具体的な アウトプット 内向きには成⻑ 外向きには成果
  5. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. アウトプットが出るロジック ◆ 具体的に困るとアウトプットが出る

    Sub Color ? Sub Color ? Sub Color ? Sub Color 具体的な 課題の解消 Sub Color 具体的な アウトプット 内向きには成⻑ 外向きには成果
  6. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. アウトプットが出るロジック ◆ 具体的に困るとアウトプットが出る

    Sub Color ? Sub Color ? Sub Color 具体的な フィードバック Sub Color 具体的な 課題の解消 Sub Color 具体的な アウトプット 内向きには成⻑ 外向きには成果
  7. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. アウトプットが出るロジック ◆ 具体的に困るとアウトプットが出る

    Sub Color ? Sub Color 具体的な アクション Sub Color 具体的な フィードバック Sub Color 具体的な 課題の解消 Sub Color 具体的な アウトプット 内向きには成⻑ 外向きには成果
  8. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. アウトプットが出るロジック ◆ 具体的に困るとアウトプットが出る

    Sub Color 具体的な 困りごと Sub Color 具体的な アクション Sub Color 具体的な フィードバック Sub Color 具体的な 課題の解消 Sub Color 具体的な アウトプット 内向きには成⻑ 外向きには成果
  9. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. アウトプットが出るロジック 主体的なWILLを持つと... それに関すること何でもやりたくなっちゃうよね!

      全部⾃分で!前のめりで! 細かいところまで⼿を伸ばしたくなっちゃう!   で、⾃分がやりたいこと、やってることなので批判も称賛も全部⾃分の責任   てなれば「まぁいっか」の妥協はぐっと減る WILLを持とう!!!! ◆ 具体的に困るとアウトプットが出る
  10. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. アウトプットが出るロジック というわけで、私の "

    WILL " の話をします。 聞いてください、 「 記事(コミット履歴が " きれい " なPRはすごく助かる。ありがたい。好き。)が⽣まれた背景 」 ◆ 具体的に困るとアウトプットが出る
  11. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. コーディングパラダイスとは? コーディングパラダイスとは... 25年以上、⽇本の⼈事業務を⽀えてきたプロダクトコード

    に対して、 『 書けない単体テストないです!! 』 と⾔えるメンバーを増やし、結果的に組織のアウトプットを爆増させるためのイベント ◆ 記事が⽣まれた背景
  12. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. 統合人事システム ※2022年度 ERP市場 -

    人事・給与業務分野:ベンダー別売上金額シェア
  出典:ITR「ITR Market View:ERP市場2024」  
 ERP市場 人事・給与業務分野 
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  13. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. プロダクトコードの特性 こういったコンセプトで 28年

    かけて機能の業務網羅性を⾼めてきたからこそ... ⼤⼿企業のどんなに複雑な⼈事業務も、ほぼすべてCOMPANYで実現できる ⇩ ⼤⼿企業トップシェアの統合⼈事システム! ◆ 記事が⽣まれた背景
  14. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. プロダクトコードの特性 1つのプロダクトが成⻑を続けてきた⼀⽅で、当然、開発⽣産性に関して課題もでてきている。 (⽇本の⼈事業務は複雑ですからね)

    難易度が⾼いからこその⾯⽩み、利⽤ユーザーが多いこそのやりがいがあるものの、 特にIT未経験の若⼿開発者は躓くことも多い。 ⇒ コーディングパラダイス(略してコーパラ!)は、開発⽣産性向上に向けて 組織として現在進⾏形で取り組んでいる施策の1つ ‧若⼿メンバーを対象に10⽇間ひたすら単体テストを書きまくる ‧単体テストが増えていくとプロダクトのアジリティが上がる ◆ 記事が⽣まれた背景
  15. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. 記事を書くにいたった動機 ~ コーパラの参加メンバー

    ~ • 新卒‧中途を含めた若⼿メンバー11名(第1回 5名‧第2回 6名) • メンバー全員がプログラミング未経験の⼊社 1 ~ 2年⽬ ~ コーパラの⽬標 ~ • 定性的:どんなコードにもテストを書けるようになります • 定量的:10⽇で20PR / changed 1000 lines ◆ 記事が⽣まれた背景
  16. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. 記事を書くにいたった動機 ~ 直⾯した課題:滞留されるPR

    ~ • メンバーの「コーパラ後に⼤量の⼿直しが発⽣してしんどい思いをするリスク」はできる だけなくしたい ~ 課題に対する対応 ~ • すべてのPull Requestに対して1次レビューを挟んでみよう(ドメイン知識に依存しない 基本的な観点で) • 質が “ ある程度 ” 担保された状態にすることで、各チームレビュー後マージまでのスピー ド向上を期待 ◆ 記事が⽣まれた背景
  17. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. 記事を書くにいたった動機 ~ 感じたこと

    ~ • コーパラ参加メンバーの多くは Pull Request の作り⽅がレビュワーに優しくない...。 • なので、1次レビューを実施したとしても結局、 各チームで滞留しそう...。 ◆ 記事が⽣まれた背景
  18. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. 記事を書くにいたった動機 ◆ 記事が⽣まれた背景

    これはマージ滞留するなぁ.........。 ※ 実際にはこんなPRあげてくる⼈いません
  19. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. 記事を書くにいたった動機 というわけで記事を書き、⾮同期的に知識の共有を狙いました。 •

    コーパラの都合上(動的に教える内容を変えていたため)、⼝頭で全員に事細かく説明す るのはシンプルに不可能 • 記事として共有することで、⼿が空いた時間で読んでもらえるようにしました ◆ 記事が⽣まれた背景
  20. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. 記事を書くにいたった動機 ◆ 記事が⽣まれた背景

    伝えたかった内容 その1:コミットが意思決定の最⼩単位になっている その2:コミットメッセージが簡潔で分かりやすい その3:意思決定のプロセスが妥当である その4:コミットメッセージ以外の差分が含まれていない その5:コミット履歴が多すぎない レビュワーにならないと腹落ちしにくいよね...
  21. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. 記事を書いたその後 ◆ 記事が⽣まれた背景

    さらに、記事の内容をベースに細かくPull Request⾃体のレビューを⾏いました。 ‧コミットの単位は⼩さいか? ‧コード変更のプロセス(コミット履歴)は妥当か? ‧コミットメッセージと実際の修正差分がズレていない(1度に1つのことをしている)か? ‧差分(PRのChanges)は少ないか? ‧コミットメッセージにprefixをつけてるか? などなど...
  22. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. 記事を書いたその後 ◆ 記事が⽣まれた背景

    結果、コミット履歴がめっっっちゃキレイになった、好き... ⇒ ⾃分だけでなく、各レビュワーもたいへん喜んでました
  23. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. コーパラをやった結果    個⼈的成果

    • 単体テストの理解が深まった(コーパラのメインは単体テストなので...) • 単体テストに関する記事を量産できた • 今回の記事をいろんな⼈に⾒てもらえた • 登壇オファーがもらえた    組織に対する具体的な成果 • 10営業⽇だけで、新卒の1年間分以上のコードを書けた(各メンバー平均) • 書けないテストがなくなったことで、各メンバーに気持ちの変化、⾏動変容が現れた • コーパラメンバーのコミット履歴がとても美しくなった • 他の部署でもコーパラを開催することになった ◆ 記事が⽣まれた背景
  24. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. 前半のおさらい ◆ WILLの個⼈的認識

    Sub Color 具体的な 困りごと Sub Color 具体的な アクショ ン Sub Color 具体的な フィードバッ ク Sub Color 具体的な 課題の解 消 Sub Color 具体的な アウトプット 内向きには 成⻑ 外向きには 成果 Sub Color WILL WILLを持てばアウトプットが出るぞ!!
  25. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. 前半のおさらい ◆ WILLの個⼈的認識

    Sub Color 具体的な 困りごと Sub Color 具体的な アクショ ン Sub Color 具体的な フィードバッ ク Sub Color 具体的な 課題の解 消 Sub Color 具体的な アウトプット 内向きには 成⻑ 外向きには 成果 Sub Color WILL WILLを持てばアウトプットが出るぞ!! そもそもWILLないよ!!!!
  26. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. WILLの拡⼤解釈問題 よく⾔われる『WIIを持つべきだ!』について 多くの⼈が持つイメージ?

    「⼤志を抱け!」のような壮⼤で、燃え上がってて、ゆるぎないもの そんな「⽬的地」を思い描くべきだ! 私のイメージ ⽬の前の興味‧関⼼(⼩さなモチベーション)から発露する ⾝近で⼿軽な「ちょっとやってみるか」もWILLでしょ ◆ WILLの個⼈的認識
  27. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. そもそもWILLって " WILL

    " の構成要素(ざっくり)は⼤きく以下2つで、 • やりたい:動機付け (内発的 / 外発的にやりたいと思うか) • できそう:⾃⼰効⼒感(⾃分ならできそうだと思えるかどうか) これらによって『⾏動までのハードルの⾼さ』が決まるだけ ※ つまりWILL(やりたい * できそう)が強いとすぐ⾏動できる ※ 逆に、WILL(やりたい * できそう)が弱いと⾏動しようと思えない ◆ WILLの個⼈的認識
  28. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. そもそもWILLって " WILL

    " の向き先を「⼤志を抱け!」的なものに向けている場合 • やりたい:動機付け (内発的 / 外発的にやりたいと思うか) • できそう:⾃⼰効⼒感(⾃分ならできそうだと思えるかどうか) 視えてない⽬的地には向かうことができない(⾏動できない) ◆ WILLの個⼈的認識
  29. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. そもそもWILLって " WILL

    " の向き先を「ちょっとやってみるか」的なものに向けている場合 • やりたい:動機付け (内発的 / 外発的にやりたいと思うか) • できそう:⾃⼰効⼒感(⾃分ならできそうだと思えるかどうか) ⽬の前の具体的な困りごとに対してだったら 「やれそう&できそう」 つまり⾏動までのハードルめっちゃ低いのですぐ⾏動できる また、やってみた結果周りから " WILL " を持っているようにも⾒える ◆ WILLの個⼈的認識
  30. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. 記事も⼩さなWILLが起点 今回取り上げていただいた記事も、 ちょっとした能動的な「やってみるか」

    で⽣まれただけ ちょっとやってみた結果が記事という形だっただけ ◆ WILLの個⼈的認識
  31. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. 記事も⼩さなWILLが起点 ◆ WILLの個⼈的認識

    Sub Color PRがマージ されにくい Sub Color 記事を書いて 共有 & それをもとに レビュー実施 Sub Color コーパラ⽣の 反応が得られ るので、 説明の補⾜や 改善など Sub Color 美しいPRで マージまでの スピード向上 Sub Color 説明によって 得た深い理解 ‧ コーパラ⽣の コミット履歴 がキレイに 内向きには 成⻑ 外向きには 成果 Sub Color ちょっと やってみるか 具体的な アクション 具体的な フィードバック 具体的な 課題の解消 具体的な 困りごと ⼩さな モチベーション
  32. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. 記事で⽣まれたちょっとした付加価値    個⼈的成果

    • 単体テストの理解が深まった(コーパラのメインは単体テストなので...) • 単体テストに関する記事を量産できた • 今回の記事をいろんな⼈に⾒てもらえた • 登壇オファーがもらえた    組織に対する具体的な成果 • 10営業⽇だけで、新卒の1年間分以上のコードを書けた(各メンバー平均) • 書けないテストがなくなったことで、各メンバーに気持ちの変化、⾏動変容が現れた • コーパラメンバーのコミット履歴がとても美しくなった • 他の部署でもコーパラを開催することになった ◆ WILLの個⼈的認識
  33. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. 記事で⽣まれたちょっとした付加価値    個⼈的成果

    • 単体テストの理解が深まった(コーパラのメインは単体テストなので...) • 単体テストに関する記事を量産できた • 今回の記事をいろんな⼈に⾒てもらえた ← 偶然 • 登壇オファーがもらえた ← すごい偶然    組織に対する具体的な成果 • 10営業⽇だけで、新卒の1年間分以上のコードを書けた(各メンバー平均) • 書けないテストがなくなったことで、各メンバーに気持ちの変化、⾏動変容が現れた • コーパラメンバーのコミット履歴がとても美しくなった ← ⼩さなWILLの⼩さな付加価値 • 他の部署でもコーパラを開催することになった ◆ WILLの個⼈的認識
  34. © 2024 Works Human Intelligence Co., Ltd. 記事も⼩さなWILLが起点 ちょっとした能動的な「やってみるか」 の⼩さなモチベーション‧⼩さな興味、関⼼こそ間違いなくWILLだし、

    ちょっとした能動的な「やってみるか」 に従うことで、具体的に困って具体的な成果が出るようになるし、 ちょっとした能動的な「やってみるか」 の積み重ねがより強いWILLをどんどん磨いてくれる。 ◆ WILLの個⼈的認識