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すり抜けバグからの学びなの

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September 29, 2022

 すり抜けバグからの学びなの

2022/09/20 JaSST nano vol.16で発表したドキュメントです

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September 29, 2022
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Transcript

  1. DDPを取り⼊れるときに考慮したこと DDPを取り⼊れる⽬的の明確化 • チーム内での改善サイクルを回すための施策としてメトリクスを導⼊ • 時間軸でモニタリングし、改善できているかを図る⼀つの指標として使う medibaでの計測⽅法 • 総合テストで検知したバグチケットを対象とする •

    総合テストで検知するのが妥当なバグと、それ以前に検知するのが妥当なバグ(すり抜けてきたバグ)かに仕分 ける • バグチケットの「本来の検知すべきフェーズ」を3つのフェーズに分類(実装前・開発テスト・総合テスト) 気をつけること • 案件の性質・リリースまでのリードタイム・要件の複雑さ・開発スコープなどによりDDPは変化するものであ りDDPの良し悪しのみで品質をはかるのではなく、チームごとに継続してモニタリングして次に改善する施策 を⾒つけるのが⼤切 • 改善施策や改善ポイントを共有することは⼤切で、DDPの推移を他チームと⽐較するものではない
  2. やってみたことその③ テスト結果データからわかった課題を解決するための施策をやってみる l データでわかったこと : エンジニアとテストエンジニアがテスト観点の相互レビューをしていないのでテスト観点の 重複や抜け漏れが多いのでは →テストケースの抜け漏れを防ぐためエンジニアとテストエンジニアでテストスコープや 観点の相互レビュー l

    データでわかったこと : 要件定義フェーズでの課題が多いので、要件定義で⾜りない情報を作れる仕組みがあればよ いのでは →要件強化バージョン仕様書フォーマットを作成し、テストエンジニアもディレクターや システムディレクターとともに要件定義をおこなった
  3. まとめ • テスト結果の分析データから「すり抜けたバグ」に着⽬して改善施策の仮説を⽴ ててみた • 「すり抜けたバグ」を定量的な品質管理のメトリクスDDPでモニタリングしてみ た • 開発が終わって振り返りをするときに改善施策が実施されたか、DDPの値も参考 にし、次の改善施策を決める、というサイクルを回し始めた

    • 案件の性質・リリースまでのリードタイム・要件の複雑さ・開発スコープなどに よりDDPは変化するものでありDDPの良し悪しのみで品質をはかるのではなく、 チームごとに継続してモニタリングして次に改善する施策を⾒つけるのが⼤切 • データで可視化されると改善施策もなんだかやる気が出る