Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Rancherとプロキシの戦い
Search
CapsuleCloud
January 25, 2018
Technology
1
750
Rancherとプロキシの戦い
【大阪第3回】コンテナ管理ツール Rancher勉強会 にて発表したプレゼンです。
イベントURL
https://rancherjp.connpass.com/event/73019/
CapsuleCloud
January 25, 2018
Tweet
Share
More Decks by CapsuleCloud
See All by CapsuleCloud
OpenFaaS x Rancher x Azure
capsulecloud
0
360
OpenFaaS x RancherのDeveloper Experience
capsulecloud
0
350
無料ドメインで Rancher/Kubernetes
capsulecloud
1
640
Kubernetesはじめました
capsulecloud
1
490
Rancher x OpenFaas x GCP
capsulecloud
0
620
OpenFaaS x Rancher が気づかせてくれたこと
capsulecloud
0
1.4k
Rancher!オンプレ!DevOps!
capsulecloud
2
490
Rancherで構築するDPP(Data Processing Platform)
capsulecloud
2
1.2k
Rancherで構築するオンプレとクラウドのハイブリッド環境
capsulecloud
1
870
Other Decks in Technology
See All in Technology
研究開発と製品開発、両利きのロボティクス
youtalk
1
520
AI開発ツールCreateがAnythingになったよ
tendasato
0
130
フルカイテン株式会社 エンジニア向け採用資料
fullkaiten
0
8.7k
生成AIでセキュリティ運用を効率化する話
sakaitakeshi
0
670
5年目から始める Vue3 サイト改善 #frontendo
tacck
PRO
3
220
複数サービスを支えるマルチテナント型Batch MLプラットフォーム
lycorptech_jp
PRO
0
330
現場で効くClaude Code ─ 最新動向と企業導入
takaakikakei
1
240
OCI Oracle Database Services新機能アップデート(2025/06-2025/08)
oracle4engineer
PRO
0
110
Obsidian応用活用術
onikun94
2
490
なぜスクラムはこうなったのか?歴史が教えてくれたこと/Shall we explore the roots of Scrum
sanogemaru
5
1.6k
要件定義・デザインフェーズでもAIを活用して、コミュニケーションの密度を高める
kazukihayase
0
110
Practical Agentic AI in Software Engineering
uzyn
0
110
Featured
See All Featured
Cheating the UX When There Is Nothing More to Optimize - PixelPioneers
stephaniewalter
285
13k
"I'm Feeling Lucky" - Building Great Search Experiences for Today's Users (#IAC19)
danielanewman
229
22k
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
PRO
54
11k
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
696
190k
Optimizing for Happiness
mojombo
379
70k
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
48
9.7k
We Have a Design System, Now What?
morganepeng
53
7.8k
The Art of Programming - Codeland 2020
erikaheidi
56
13k
ReactJS: Keep Simple. Everything can be a component!
pedronauck
667
120k
Java REST API Framework Comparison - PWX 2021
mraible
33
8.8k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
126
17k
The Psychology of Web Performance [Beyond Tellerrand 2023]
tammyeverts
49
3k
Transcript
Rancherとプロキシの戦い
自己紹介 株式会社スーパーソフトウエア・技術部(入社11年目) 井上 健太郎 妻(薬剤師 ※このあとの流れに効いてきます) 子(4歳&1歳)
ジェネリック医薬品はご存知ですか? 新薬と同じ成分・効能をもつ価格の安いお薬です。
会社における私のポジションを例える 新薬(先発品)メーカー 研究開発を行い、新しいものを生み出し製造。 =先ほど登壇した山澤はコッチ ジェネリック(後発品)メーカー 自身で研究開発は行わず、特許の切れた新薬をパクって製造。 (だいぶ語弊あるので聞き流してください...) =私はコッチ!!
2017年末の出来事 顧客:「CIツールは前進プロジェクトと同じく Jenkins使うけど、イン ストールとか面倒だし、ぼちぼち Docker使かおうかな。」 以下、()内は私の心の声です。 私: (ここや!!) 「Dockerやるなら管理が煩雑化するのもアレなんで Rancher使っ ていきましょう!」
(Dockerも使ったことない俺が言うのもなんやけど ...) 「オーケストレータは今後の見通し考慮して Cattleではなく Kubernetesでいったんいきますね!」 (どっちも知らんのによう言うで ...)」 「とりあえず説明するよりこっちでちゃちゃっと環境作っちゃい ますね!」 (やったことないくせに?)
Rancher使って、Kubernetesクラスタ上で、Jenkins動かす 2017年中のぼんやりとした目標 ⇒ただ、プロキシが気がかりではある・・・
プロキシとの戦い① Dockerインストール失敗 まず、Dockerをインストールしないことには始まらないので、yumの プロキシ設定をする。 これはいつものことなので全く想定どおり! $cat /etc/yum.conf proxy=http://proxy.xxx.xxx.co.jp:port proxy_username=user proxy_password=pass
Rancherサーバーが立ち上がった ↓ マスターとミニオンもすんなり追加できた ↓ しかし、プロキシとの本当の戦いはここからだった・・・
プロキシとの戦い② Helmコマンドインストール失敗 KubernetesマスターにHelmコマンドをインストールする。 ⇒shを実行してみるも無反応。なかでcurl を連発していること に気づき、.curlrcにプロキシを設定。 ちょっとイラつきだす! $cat /root/.curlrc proxy
= http://user:
[email protected]
:port
プロキシとの戦い③ Helm初期化失敗 helm initを発行すると 「Creating/root/.helm/repository/repositories.yaml」 の場所に接続できないみたいなエラーが出て失敗。 ⇒環境変数としてプロキシを定義。 もはや、やけくそ!
そもそも・・・ 顧客は早くJenkinsを立ち上げることを要求している。 =構築に時間かかりそうならアプローチを変えるべき。 ⇒いったんcattle使ってみよう。 ⇒すんなりJenkins立ち上がりました。
結論 私がまず顧客にすべき話は、 オーケストレーター何にするかとかではなく、 プロキシ環境の弊害と対策についてでした。
JenkinsのタイムゾーンがUTCになって いるという指摘を顧客から受けて、 docker-compose.ymlを直接触らなくて も、RancherのUIから環境変数に指定し てやれば解決できますよとやって見せる と意外とウケた。 余談ですが 以上。