Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ISUCONボツ技かるた / ISUCON Reject Karuta
Search
Hiroki Tanaka
January 18, 2020
Programming
0
90
ISUCONボツ技かるた / ISUCON Reject Karuta
Hiroki Tanaka
January 18, 2020
Tweet
Share
More Decks by Hiroki Tanaka
See All by Hiroki Tanaka
DockerCIビルドを一歩先へ Buildkitを運用前提で試食してみた / Docker ci with buildkit
dabits
0
160
U30エンジニアだからこそ実現できた劇的ビフォーアフター #bcu30
dabits
1
4.4k
Other Decks in Programming
See All in Programming
The Past, Present, and Future of Enterprise Java with ASF in the Middle
ivargrimstad
0
160
プロポーザル駆動学習 / Proposal-Driven Learning
mackey0225
2
1.3k
1から理解するWeb Push
dora1998
7
1.9k
Namespace and Its Future
tagomoris
6
710
速いWebフレームワークを作る
yusukebe
5
1.7k
Azure SRE Agentで運用は楽になるのか?
kkamegawa
0
2.4k
Flutter with Dart MCP: All You Need - 박제창 2025 I/O Extended Busan
itsmedreamwalker
0
150
250830 IaCの選定~AWS SAMのLambdaをECSに乗り換えたときの備忘録~
east_takumi
0
400
パッケージ設計の黒魔術/Kyoto.go#63
lufia
3
440
Oracle Database Technology Night 92 Database Connection control FAN-AC
oracle4engineer
PRO
1
460
Rancher と Terraform
fufuhu
2
550
AIでLINEスタンプを作ってみた
eycjur
1
230
Featured
See All Featured
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
29
1.9k
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
PRO
188
55k
Fireside Chat
paigeccino
39
3.6k
Chrome DevTools: State of the Union 2024 - Debugging React & Beyond
addyosmani
7
850
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
59
9.5k
Optimizing for Happiness
mojombo
379
70k
Site-Speed That Sticks
csswizardry
10
820
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
49
14k
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
113
20k
Six Lessons from altMBA
skipperchong
28
4k
jQuery: Nuts, Bolts and Bling
dougneiner
64
7.9k
Into the Great Unknown - MozCon
thekraken
40
2k
Transcript
ISUCON ボツ技 かるた 2020/01/18 @dabits
ISUCON、ご存知ですか?
ISUCONとは • Iikanji Speed Up CONtest = ISUCON • 3人1組8時間で行うサーバサイドチューニングコ
ンテスト • LINE社が毎年主催、賞金100万円 • 問題作成は毎年持ち回り ◦ ‘19 さくらインターネット & mercari ◦ ‘18 DeNA
ISUCONの楽しさ • スコアランキングがリアルタイムに出る • 割と本当の業務に直結する改善課題が多い • 何気にチームワークが一番大事
ISUCONのボツ技とは • ISUCON本戦もしくは本番環境では絶対に使えな いチューニング手法 • 本戦前の個人練習戦で編み出したり、人から聞 いたり。。。!
年始なので 「い」「す」「こ」「ん」の かるたにして紹介します
ISUCONの「い」
いえないような パスワード 暗号強度 い 6d8bc1284964660372e0 b7f84d9053cb40b50b39 ↓ aG9nZWZ1Z2FwaXlvCg==
いえないようなパスワード暗号強度 • DBに保存するパスワードを極力簡単な暗号化方式にすること でCPUリソースを確保する技 • 問題によってはログイン試行回数が多く、SHA1など暗号化処 理でCPUを大量消費する • まぎれもなく本番環境ではそんなことしてはいけない、本戦で も場合によっては失格に
ISUCONの「す」
すべて /dev/shm す /var/lib/mysql /dev/shm
すべて/dev/shm • I/Oが発生するものをすべて/dev/shmに入れる技 • /var/lib/mysqlを/dev/shmに突っ込むと実質オンメモリに!? • スコアが低い割に再起動すると吹っ飛ぶのでボツ
ISUCONの「こ」
このデータ 整合性 ないけどいいや こ
このデータ整合性ないけどいいや • 3台のサーバを自由に使っていい問題の場合、すべてのサー バで捌く代わりにデータ同期を取らない技 • ベンチマーカーの作りが甘い場合、1セッションをすべて1サー バで捌くことがあり、ベンチがNGにならない • 本番環境を前提にした場合、LBで確実にuidごとに分岐でき ればいいが、そもDBシャーディングなどのほうが良い
ISUCONの「ん」
んんん、ここは 流入制限で sleep1 ! ん
んんん、ここは流入制限でsleep 1! • 頻繁にajaxされるページに対してsleep 1を入れることにより、 1ユーザあたりのリクエスト数を減らしてCPUリソースを確保す る技 • ISUCONではルール上JSの書き換えが禁止されているため、 ポーリングの回数を減らすためにこの手法が度々使われる
• ISUCONでは容認されるが本番環境ではそもそもポーリング の頻度をクライアントプログラム側で減らすべき
興味を持ったら 過去問題やってみましょ! https://github.com/isucon
ありがとうございました