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このタイミングで知っておきたい 開発生産性の高いエンジニア組織の特徴とは / dev-sumi-20220721-productivity-features

Findy
July 21, 2022

このタイミングで知っておきたい 開発生産性の高いエンジニア組織の特徴とは / dev-sumi-20220721-productivity-features

Findyは2021年より「エンジニア組織支援クラウドFindy Teams」の提供を開始し、数多くの経営層やマネージャー陣とエンジニア組織に関するディスカッションを重ねてきました。その中で多くの企業が開発生産性に課題感を持っており、さまざまな角度から取り組みを行っております。そこで本セッションでは、多くの組織を顧問として支えてきた広木氏をお招きし、開発生産性の高い企業の特徴を事例ベースで紐解いていきます。

Findy Teams
https://findy-teams.com

Developers Summit
https://event.shoeisha.jp/devsumi/20220721

Findy

July 21, 2022
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Transcript

  1. © 2022 Findy Inc.
    このタイミングで知っておきたい
    開発生産性の高いエンジニア組織の特徴とは
    Developers Summit 2022 Summer
    B-8 16:55~17:25

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  2. © 2022 Findy Inc.
    登壇者

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  3. © 2022 Findy Inc.
    【略歴】
    グリーにてフルスタックエンジニアとして勤務後、
    2016年6月にファインディを立上げし、取締役CTO就任。
    趣味は筋トレ。 大学院では、稲葉真理研究室に所属。
    過去論文間の類似度を、自然言語処理やデータマイニング
    により定量的・定性的に算出する論文を執筆。
    東京大学 情報理工学系研究科 創造情報学専攻
    @ma3tk / 筋肉CTO
    佐藤 将高
    ファインディ株式会社

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  4. © 2022 Findy Inc.
    【略歴】
    2008年に株式会社ミクシィに入社。同社メディア開発部
    長、開発部部長、サービス本部長執行役員を務めた後、
    2015年退社。株式会社レクターを創業。技術経営アドバイ
    ザリー。著書『エンジニアリング組織論への招待』がブク
    ログ・ビジネス書大賞、翔泳社技術書大賞受賞。一般社団
    法人日本CTO協会理事。
    広木大地
    株式会社レクター
    @hiroki_daichi

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  5. © 2022 Findy Inc.
    ● 開発生産性が高い企業の特徴
    ● はてなブックマークWebの開発チームの事例
    ● グロービス社の事例
    ● まとめ
    本日のアジェンダ

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  6. © 2022 Findy Inc.
    ユーザーへの価値提供や事業を伸ばすための
    「1つの手段」として開発生産性を向上させる
    前提
    開発生産性を向上させることがゴールではない

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  7. © 2022 Findy Inc.
    ● ユーザーへの価値提供や事業を伸ばす全体の話
    ● 企画、デザイン、営業などとの協力について
    本日は開発のボトルネックを解消し開発生産性を
    高めるための話にフォーカスします
    本日話さないこと

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  8. © 2022 Findy Inc.
    ● 収益性
    ● 市場占有率
    ● 生産性
    デリバリーのパフォーマンスが組織全体のパフォーマンス
    に影響を及ぼす。『LeanとDevOpsの科学』より
    今日お伝えしたいこと
    ● リードタイム
    ● デプロイ頻度
    ● 平均修復時間
    ● 変更失敗率

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  9. © 2022 Findy Inc.
    開発に関連する行動結果を定量化してみませんか!?
    ○ デプロイ頻度
    ○ リードタイム
    ○ PR作成数
    ○ デプロイ回数など...
    今日お伝えしたいこと

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  10. © 2022 Findy Inc.
    開発生産性が高い企業の3つの特徴

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  11. © 2022 Findy Inc.
    ①数値化のマインドがある
    開発生産性が高い企業の特徴
    ②PDCAで改善している
    ③組織全体でプロセス改善に取り組んでいる
    全員が数値への意識を持っている
    数値化 → 数値をベースに議論 → 改善 → 効果測定
    企画・デザイン、開発等全員がプロセス改善している状態

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  12. © 2022 Findy Inc.
    ● 全員が数値への意識を持っている
    ○ 現状を定量的に把握することが大切
    ○ サーバーのメトリクスも可視化していますよね
    ○ 他社の開発生産性の事例に学び、自社組織に活かす
    ことができると◎
    ○ 全員に数値への意識を持ってもらう
    特徴①数値化のマインドがある

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  13. © 2022 Findy Inc.
    ● 数値化 → 数値をベースに議論 → 改善 → 効果測定
    ○ 定量的な議論は具体的な改善施策に繋がりやすい
    ○ 効果が可視化されるメリット
    ■ チームのモチベーションUP
    ■ 施策と結果を他チームへの横展開をすることで組
    織全体で良い開発組織に進化できる
    特徴②PDCAで改善している

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  14. © 2022 Findy Inc.
    ● 企画・デザイン、開発等全員がプロセス改善している状態
    ● 改善のはじめの一歩は開発から
    ○ 企画などはコントロールしにくい
    ○ まずはコーディングプロセスから改善
    ● 開発がボトルネックにならない状態にすることができた
    ら、開発組織外の改善を進めていく
    特徴③組織全体でプロセス改善に取り組んでいる

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  15. © 2022 Findy Inc.
    ①数値化のマインドがある
    開発生産性が高い企業の特徴
    ②PDCAで改善している
    ③組織全体でプロセス改善に取り組んでいる
    全員が数値への意識を持っている
    数値化 → 数値をベースに議論 → 改善 → 効果測定
    企画・デザイン、開発等全員がプロセス改善している状態

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  16. © 2022 Findy Inc.
    具体的な企業の事例をご紹介

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  17. © 2022 Findy Inc.
    はてなブックマークWebの開発チームの事例
    (はてな社)

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  18. © 2022 Findy Inc.
    ● リアルタイム通知やランダムレビュー導入により、レ
    ビューまでのスピードが2倍に
    ● 計画作業に力を入れ、チームでの認識を揃えたことでPR
    作成数が約2倍になった話
    はてなブックマークWebの開発チームの事例

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  19. © 2022 Findy Inc.
    取り組み始めたきっかけ
    ● サービス成長を実現するために、デプロイ頻度の向上が大事という認識
    を持ったこと
    ● デプロイ頻度の先行指標であるPR作成数を倍増することから取り組み
    ● PR作成数を増加させるために、PR毎のリードタイムの低減に取り組み
    はてなブックマークWebの開発チームの事例(Before)

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  20. © 2022 Findy Inc.
    具体的な取り組み
    ● ランダムアサインとリアルタイムな通知設定
    ○ レビューまでの時間を短縮し、レビューの偏りを解消
    ● スクラム実施により各メンバーのタスク状況を把握
    ○ ゴール達成のための透明化・検査・適応
    ● 計画に力を入れた結果、プルリクエストの粒度が小さくなり、タス
    ク完了時間が最小化
    はてなブックマークWebの開発チームの事例(Before)

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  21. © 2022 Findy Inc.
    ● 現在の状態
    ○ レビューまでのスピードとPR作成数が約2倍に
    ● エンジニア組織における変化
    ○ タスクの最小化を進めることで、フロー効率が向上
    ○ レビューの偏りが解消され、レビューまでのスピードが2倍に
    (具体的な数字は次のページに)
    はてなブックマークWebの開発チームの事例(After)

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  22. © 2022 Findy Inc.
    はてなブックマークWebの開発チームの事例(After)

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  23. © 2022 Findy Inc.
    はてなブックマークWebの開発チームの事例(After)
    2月 6月

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  24. © 2022 Findy Inc.
    はてなブックマークWebの開発チームの事例(After)
    2月
    6月

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  25. © 2022 Findy Inc.
    グロービス社の事例

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  26. © 2022 Findy Inc.
    ● 胃が痛いビッグバンリリースをやめるために、文化とフ
    ローを変えることで日常的なデプロイを実現した話
    グロービス社の事例

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  27. © 2022 Findy Inc.
    ● 取り組み始めたきっかけ
    ○ エンジニアの数は5倍になったがデプロイは週1回なので、1デ
    プロイで300行以上の変更が入ることもあった
    ■ 長期休み明けは常にビッグバンリリースが横行してしまっ
    ていて、ビッグバンリリースによる精神的負荷が高かった
    グロービス社の事例(Before)

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  28. © 2022 Findy Inc.
    ● 取り組み始めたきっかけ
    ○ 自分が開発している製品なのに、好きなときにデプロイできな
    いことでコントロール感がなくなっていく感覚があった
    ■ デプロイ頻度は上げた方が開発リスクの軽減に繋がる
    グロービス社の事例(Before)

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  29. © 2022 Findy Inc.
    ● 具体的な取り組み
    ○ 設計方針からモブプロをすること・レビュー最優先にすること
    により、フロー効率が改善された
    ○ RSpecを整備しフェーズゲートQAなしで、 PRがマージされた
    らデプロイされる環境を整えた
    グロービス社の事例(Before)

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  30. © 2022 Findy Inc.
    ● 具体的な取り組み
    ○ デプロイ頻度 (d/d/d) を計測し、基準値の2割になっていること
    を確認
    ○ まずは自チームにてデプロイ頻度を上げるメリットを共有し、
    文化を変える
    ■ 開発における手戻りがチームの課題になっていたため、
    リードタイムを短く・PRは小さく・頻繁にデプロイすること
    でFBループを短くしていく重要性を様々な角度から伝えた
    グロービス社の事例(Before)

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  31. © 2022 Findy Inc.
    ● エンジニア組織における変化
    ○ デプロイ頻度が健全な数値で推移しているため、追加で変更の
    リードタイムも観測し、より早い開発組織にするための取り組
    みを進めている
    ○ 1チームから変化を起こすことで、他チームにも変化が伝播しつ
    つある状態に
    グロービス社の事例(After)

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  32. © 2022 Findy Inc.
    グロービス社の事例(After)
    22/1/1~3/30 22/4/1~6/30

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  33. © 2022 Findy Inc.
    グロービス社の事例(After)
    22年
    1/1~3/30 4/1~6/30

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  34. © 2022 Findy Inc.
    グロービス社の事例(After)
    ● メインブランチへのマージ回数が右肩上がりに

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  35. © 2022 Findy Inc.
    グロービス社の事例(After)
    ● デプロイ頻度 (d/d/d)も健全な値で安定して推移

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  36. © 2022 Findy Inc.
    ①数値化のマインドがある
    (再掲)開発生産性が高い企業の特徴
    ②PDCAで改善している
    ③組織全体でプロセス改善に取り組んでいる
    全員が数値への意識を持っている
    数値化 → 数値をベースに議論 → 改善 → 効果測定
    企画・デザイン、開発等全員がプロセス改善している状態

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  37. © 2022 Findy Inc.
    ユーザーへの価値提供や事業を伸ばすための
    「1つの手段」として開発生産性を向上させる
    (再掲)前提
    開発生産性を向上させることがゴールではない

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  38. © 2022 Findy Inc.
    Findy Teamsについて
    38
    開発組織の課題を見える化
    GitHubやJiraなどを解析し、エンジニア組織のパフォーマンス向上を目指す
    サービスです
    ● 開発チーム・メンバー毎の活動状況を自動計測
    ● 開発組織内のボトルネック/課題を可視化
    Point
    ①生産性の向上、組織検討・
    マネジメントサポート
    ②エンジニアが成長できる環境づくり、
    学習する組織・自己組織化へのサポート
    インプット情報
    ・コミット
    ・プルリクエスト
    ・レビュー
    ・イシュー 等
    <提供中>
    <将来、開発予定>

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  39. © 2022 Findy Inc.
    Findy Teamsについて
    現在無料で2週間のトライアルを提供中ですので、ぜひお問い合わせください!
    PR作成数、レビューまでの時間、リードタイムなどを可視化してみませんか?
    サービスサイトはこちら

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  40. © 2022 Findy Inc.
    Findy Teamsについて
    開発組織での取り組みとFindy Teamsの指標等をテックブログなどに取り上げて
    いただいております!

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  41. © 2022 Findy Inc.
    Appendix

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  42. © 2022 Findy Inc.
    ● D/D/D
    ○ deploys / a day / a developer の略で1日あたりのデプロイ回
    数を開発者数で割ったもの。大体0.1 以上なら健全と言える
    ● メインブランチへのマージ回数
    ○ 期間内にメインブランチへマージされたプルリクの数
    ○ メインブランチの判定: base_refの名前が’main’か’master’
    (小文字のみ)
    用語説明

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  43. © 2022 Findy Inc.
    ● プルリク作成からレビューまでの平均時間
    ○ 期間内に作成したレビュー済みのプルリクの「プルリク作成 か
    ら 最初のレビュー」までの平均時間
    ● 変更リードタイム
    ○ 期間内にメインブランチへマージされたプルリクにひもづく
    commitからマージまでの所要時間
    用語説明

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