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非負テンソルの多体近似

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Avatar for Kazu Ghalamkari Kazu Ghalamkari
March 17, 2026
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 非負テンソルの多体近似

第26回 情報論的学習理論ワークショップ(IBIS2023), 企画セッション テンソルネットワーク,
福岡,北九州国際会議場, 29 Oct. – 1 Nov. 2023

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Kazu Ghalamkari

March 17, 2026

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Transcript

  1. 非負テンソルからパターンや特徴を抽出したい 3 人 👨 👩 😸 店舗 ≃ = ത

    𝒫 minmize 𝒫 − ത 𝒫 𝐹 + ⋯ + 𝒫 ▪ 実世界の様々なデータが非負テンソルとして格納される データからパターンや特徴を抽出したい ▪ 非負テンソルを分解することでデータから特徴を抽出する モード2 モード1
  2. テンソル分解の様々な課題 4 ▪ 分解の構造とランクをあらかじめ決める必要がある CP分解 ≃ = 𝒫 ത 𝒫

    ≃ タッカー分解 テンソルネットワークを用いた分解 + ⋯ + テンソルトレイン分解 テンソルリング分解 𝒫
  3. テンソル分解の様々な課題 5 ▪ 分解の構造とランクをあらかじめ決める必要がある CP分解 ≃ = 𝒫 ത 𝒫

    ▪ 最適化の困難さ ・😢 最良ランク1分解はNP困難 ≃ タッカー分解 テンソルネットワークを用いた分解 + ⋯ + 凸で安定なテンソル分解を開発したい minmize 𝒫 − ത 𝒫 𝐹 ※ フロベニウスノルム最小化のランク1近似がNP困難 非凸関数 𝒫 − ത 𝒫 𝐹 (解が無限個 etc..) … ・😢 解が不定になることも多い ・😢 誤差が非凸関数 ・解が初期置に依存(計算のたびに結果が異なる) ・最良解かどうかが分からない 最良解になっている保証なし テンソルトレイン分解 テンソルリング分解 𝒫
  4. 提案手法: 非負テンソルの多体分解 8 モード k, l 間の 関係を制御 モード j,

    k, l 間の 関係を制御 指数型分布族の自然パラメータ エネルギー関数
  5. 提案手法: 非負テンソルの多体分解 10 一体近似 二体近似 モード k, l 間の 関係を制御

    表現力 大 ランク1近似(平均場近似) [NeurIPS 2021 Ghalamkari, K., Sugiyama, M. ] 二体相互作用
  6. 提案手法: 非負テンソルの多体分解 11 一体近似 二体近似 二体相互作用 三体近似 表現力 大 モード間の相互作用に着目した直感的なモデリングが可能

    モード j, k, l 間の 関係を制御 モード k, l 間の 関係を制御 三体相互作用 ランク1近似(平均場近似) [NeurIPS 2021 Ghalamkari, K., Sugiyama, M. ] をKL情報量の意味で最もよく近似する が凸最適化で一意に求まる! 11
  7. 提案手法の背景にあるアイデア 12 規格化された非負テンソル を,添字集合が標本空間である同時離散確率分布とみなし,情報幾何学を転用する. 添字が離散確率変数 💡 𝜽-表現 座標 変換 指数型分布族の自然パラメータで表現

    𝜽-の幾何学 低ランク空間 (非平坦) 平坦な空間 最適化が困難 テンソルの分解条件を𝜽 -座標で記述することで,凸問題としての定式化が容易になる. モード間の相互作用に着目して 平坦なモデル空間を構成
  8. 確率分布と非負テンソルの対応付け 14 確率変数 標本空間 確率値 : テンソルの添字 𝑖, 𝑗, 𝑘

    : 添字集合に半順序を導入した集合 : テンソルの値 𝒫𝑖𝑗𝑘 半順序構造 上の対数線形モデル 確率分布と非負テンソルの対応 3×3×3テンソルの標本空間に 半順序構造を導入した空間
  9. 確率分布と非負テンソルの対応付け 15 3×3×3テンソルの標本空間に 半順序構造を導入した空間 確率変数 標本空間 確率値 : テンソルの添字 𝑖,

    𝑗, 𝑘 : 添字集合に半順序を導入した集合 : テンソルの値 𝒫𝑖𝑗𝑘 半順序構造 上の対数線形モデル 確率分布と非負テンソルの対応
  10. 自然パラメータでの特徴づけ 確率変数 標本空間 確率値 : テンソルの添字 𝑖, 𝑗, 𝑘 :

    添字集合に半順序を導入した集合 : テンソルの値 𝒫𝑖𝑗𝑘 半順序構造 上の対数線形モデル 確率分布と非負テンソルの対応 非負テンソル を指数型分布族の自然パラメータ θ で記述 16 3×3×3テンソルの標本空間に 半順序構造を導入した空間 最適化に関する便利な性質がある
  11. パラメター空間での拘束条件 19 射影後の分布 が積の形で書けるようなモデル空間をθ の線形な条件で設計した. (経験分布) θ の線形な条件で拘束される部分空間(モデル空間)は e-平坦 😄

    e-平坦な空間へのKL情報量最小化の射影は凸で一意に実現 e-平坦なモデル空間 指数型分布族 の最尤推定 は凸問題 (テンソル) m-射影
  12. 適用例:テンソル多体近似によるカラー画像の再構成 表現力 大 Reconstruction for 40×40×3×10 tensor. (width, height, colors,

    # images) 画像ごとに 色が変化 画像ごとの形を表現 画像内で色は一定 モード間の関連を捉えた直感的なモデル設計が可能 画像内の場所(画素) ごとに色が変化 三体近似 21
  13. 巡回二体近似とテンソルリング分解 30 巡回二体近似 相互作用表示 テンソルネットワーク テンソルリング分解 Qibin Zhao, et al.,

    2016 帰着 巡回二体近似は拘束条件付きテンソルリング分解.超対角テンソルを挟むと凸問題に帰着される.
  14. 低ランク近似によるテンソルデータ補完 m-step 𝐏 ← 低ランク近似(𝐏) e-step 𝐏𝜏 ← 𝐓𝜏 𝜏

    : 観測インデックス 低ランクテンソル補完 😢 低ランク空間はe-平坦ではない. m-射影が一意ではない. 🤔 どの低ランク構造で分解すべきか? 🤔 ランクをどのように選択すべきか? 低ランク空間 34 𝑒-射影 𝑚-射影
  15. 多体近似によるテンソルデータ補完 m-step 𝐏 ← 低ランク近似(𝐏) e-step 𝐏𝜏 ← 𝐓𝜏 低ランクテンソル補完

    𝑒-射影 Low-body many_body_approx 😄 相互作用の削減された空間はe-平坦. m-射影の一意性が保証される. 😄 直感的なモデル設計が可能! 𝑚-射影 35 𝜏 : 観測インデックス 低Body空間 (e-flat)
  16. 応用例:em-アルゴリズムによる欠損値推定の結果 欠損 正解 推定値 相関のあるモード間 の相互作用を使う Fit: 0.90 😄 36

    欠損値を含む交通データ 28×24×12×4 の欠損値を観測値から推定 (days, hours, min, lanes)
  17. 応用例:em-アルゴリズムによる欠損値推定の結果 欠損 正解 推定値 相関のあるモード間 の相互作用を使う Fit: 0.90 😄 37

    欠損値を含む交通データ 28×24×12×4 の欠損値を観測値から推定 (days, hours, min, lanes) 相関のないモード間 の相互作用を使う Fit: 0.82 😢 😢 😢 ランクのチューニングが不要で,モデルの設計が容易な欠損値補完法
  18. 三体近似 二体近似 テンソル多体分解 バイアス (磁場) 重み (電子電子相互作用) 添字が二値だと二体分解は 全結合BMでの最尤推定と等価 (バイアス項は省略)

    等価 ・提案手法ではランクのチューニングは不要 ・凸最適化で大域最適解が安定に求まる ・ボルツマンマシン(イジング模型)の多準位&高次の拡張によるテンソル分解 Accepted in NeurIPS 2023 🎉 https://arxiv.org/abs/2209.15338 まとめ:相互作用で分解する非負テンソル分解を提案 ランクではなく