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内製化への取り組み Part3 by Toshiaki Takeuchi / Efforts ...
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August 05, 2025
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内製化への取り組み Part3 by Toshiaki Takeuchi / Efforts toward in-house production Part 3
2025年8月の社内LT会での発表資料です。
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August 05, 2025
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Transcript
内製への取り組み Part3:内製の技術選定 作成者: Toshiaki Takeuchi
自己紹介 • 名前:武内 寿聡 • 所属:Business Success 研修オペレーション基盤チーム • やってること
• 基幹システム開発・運用・保守 • テックリード • ミーティング(平均 6h/日) • TL(実は)
第1回は「なぜ内製か」( Why)のおはなし
第2回は「何を作るか」( What)のおはなし
第3回は、みんな大好き、「どう作るか」( How)のおはなし
今回は、数ある選択肢の中から、なぜ「 Java/SpringBoot」に行き着 いたのかをお話しします。
技術選定、 3つのステップ
STEP 1 現状の把握と社内の知見 基幹システム刷新の出発点となった既存システムと、参考にすべき社内の成功事例をご紹介します。 既存システム 開発言語:ASP.NET、VB.NET インフラ:Windows Server 運用:テストやデプロイは 手動
更改期を迎え、よりモダンなアーキテクチャへの移 行が課題でした。 社内の成功事例 フロントエンド:React バックエンド:Ruby on Rails インフラ:EKS Kubernetes) デプロイ:CI/CD自動化 特にRailsのノウハウは、チームにとって大きな財産 となりました。
STEP 2 客観的データに基づく言語選定 「感覚」ではなく「データ」で選ぶ : 社内事情だけでなく、世の中のトレンドも客観的に調査しました。 TIOBE人気ランキング 言語の人気度と長期的なトレンドを把握 するため、TIOBEインデックスの動向を 分析
GitHubでの使用言語 実際の開発現場での利用実態やコミュニ ティの活発さを測るため、 GitHubでの言 語使用状況を調査 エンジニア人口 将来の採用戦略を見据え、各言語のエ ンジニア人口と市場での需給バランスを 比較
ちなみに各種調査の中での順位は
None
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私たちが「 Java」を選んだ理由 客観的なデータに基づく調査の結果、バックエンド言語として Javaを採用することに決めました。 豊富な実績 大規模な基幹システムでの採用事例が 圧倒的に多く、長年の運用で培われた安 定性と信頼性が高く評価されている 将来性 プラットフォームに依存せず、継続的に
進化するエコシステムを持っています。 豊富なエンジニア人口は、将来の採用 戦略においても大きな強み 根強い人気 長く使われ続けていることによる安心感 と、成熟した開発ツールやライブラリの充 実が、開発効率と安定稼働に寄与
STEP 3 アーキテクチャとフレームワークの決定 選定したプログラミング言語をもとに、具体的なアーキテクチャと使用フレームワークを決定しました。 バックエンドの心臓部 Javaのフレームワークは、デファクトス タンダードである Spring Boot を選
択。DBアクセスには、既存の SQL資産 も活かしやすい Mybatis を採用 インフラの近代化 コンテナ化を推進し、従来の EC2から ECS へ移行。DBもEC2上のSQL Serverから、運用負荷の低い RDS へ 移行する方針 CI/CDの現実的な一歩 CI は GitHub Actions で自動化。CD (継続的デリバリー ) は、手作業から段 階的に自動化を進める
結論!
既存の課題、社内の知見、客観的なデータをもとに 「Java + Spring Boot + AWSECS」 を選択
完璧な技術選定はない!
自分たちの状況を分析し根拠をもって説明できる選択をすること それが 基幹システム内製の成功の鍵だと信じています!
次回はPart4として 「開発標準化への取り組み」 を発表したいと思います。