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プロダクトがリリースされるまでを『見える化』 することで組織体質を変えていった話 〜改...

プロダクトがリリースされるまでを『見える化』 することで組織体質を変えていった話 〜改善を進めるはじめの1歩目〜

2018/07/07 プロダクトオーナー祭り2018 Summer 登壇資料

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Transcript

  1. © DMM.com 2 私 石垣雅人(いしがきまさと) ・プラットフォーム開発部 第2グループ(会員基盤) Account(ID) , Auth

    , Personalinfo バックエンド基盤担当 スクラムチーム プロダクトオーナー (2017〜) ・DMM.com 2015/04~ 新卒入社 Twitter @i35_267
  2. © DMM.com 8 { What is … 悪い組織体質} 8 今のやり方でも困ってないから

    一度チームで決めたことだから 学習コストがかかるから
  3. © DMM.com 9 { What is … 悪い組織体質} 9 今のやり方でも困ってないから

    一度チームで決めたことだから 学習コストがかかるから 組織体質を変えるには色々方法はあるが....
  4. © DMM.com 10 { What is … 悪い組織体質} 10 今のやり方でも困ってないから

    一度チームで決めたことだから 学習コストがかかるから 組織体質の『ムダ』を 定量的に可視化して見せること。 効果的なのが
  5. © DMM.com 11 11 = VSM (Value Stream Mapping) =

    SIPOC分析 ・・・定量的にリードタイムを可視化 ・・・定量的にフロー(ステークホルダー)を可視化 方法論提示
  6. © DMM.com 16 4 STEPS プロセスのタイトル 1 2 プロセスタイム (PT

    ※+WT) 3 リードタイム(LT) 4 完成と正確性の割合(aka %C/A)
  7. © DMM.com 17 17 顧客 顧客 GitHub Ato GitHub Atom

    PT : 10h WT : 2h %C/A : 0% PT : 1h WT : 0h %C/A : 20% 12h 1h 100h 1h 開発チーム 1 1 会員登録機能作成 リリース作業 GitHub Atom GCP ブラウザ VSM (Value Stream Mapping) PT : 1h WT : 0h %C/A : 70% 承認MTG 84h 開発チーム ディレクター 5
  8. © DMM.com 18 18 STEP 0 PT : Process Time

    WT : Wasting Time リードタイム (LT) プロセスのタイトル GitHub Ato GitHub Atom PT : 10h WT : 2h %C/A : 0% 12h 1h 開発チーム 1 会員登録機能作成 PT : 1h WT : 0h %C/A : 70% 承認MTG 84h 完成と正確性の割合 (%C/A) ディレクター 5
  9. © DMM.com 19 19 STEP 1 PT : Process Time

    WT : Wasting Time リードタイム (LT) プロセスのタイトル GitHub Ato GitHub Atom PT : 10h WT : 2h %C/A : 0% 12h 1h 開発チーム 1 会員登録機能作成 PT : 1h WT : 0h %C/A : 70% 承認MTG 84h 完成と正確性の割合 (%C/A) ディレクター 5
  10. © DMM.com 20 20 STEP 2 PT : Process Time

    WT : Wasting Time リードタイム (LT) プロセスのタイトル GitHub Ato GitHub Atom PT : 10h WT : 2h %C/A : 0% 12h 1h 開発チーム 1 会員登録機能作成 PT : 1h WT : 0h %C/A : 70% 承認MTG 84h 完成と正確性の割合 (%C/A) ディレクター 5
  11. © DMM.com 21 21 STEP 3 PT : Process Time

    WT : Wasting Time リードタイム (LT) プロセスのタイトル GitHub Ato GitHub Atom PT : 10h WT : 2h %C/A : 0% 12h 1h 開発チーム 1 会員登録機能作成 PT : 1h WT : 0h %C/A : 70% 承認MTG 84h 完成と正確性の割合 (%C/A) ディレクター 5
  12. © DMM.com 22 22 STEP 3 PT : Process Time

    WT : Wasting Time リードタイム (LT) プロセスのタイトル GitHub Ato GitHub Atom PT : 10h WT : 2h %C/A : 0% 12h 1h 開発チーム 1 会員登録機能作成 PT : 1h WT : 0h %C/A : 70% 承認MTG 84h 完成と正確性の割合 (%C/A) ディレクター 5
  13. © DMM.com 23 23 STEP 4 PT : Process Time

    WT : Wasting Time リードタイム (LT) プロセスのタイトル GitHub Ato GitHub Atom PT : 10h WT : 2h %C/A : 0% 12h 1h 開発チーム 1 会員登録機能作成 PT : 1h WT : 0h %C/A : 70% 承認MTG 84h 完成と正確性の割合 (%C/A) ディレクター 5
  14. © DMM.com 25 25 25 顧客 顧客 GitHub Ato GitHub

    Atom LT : 12h PT : 10h WT : 2h %C/A : 0% LT : 1h PT : 1h WT : 0h %C/A : 20% 12h 1h 100h 2h 開発チーム 1 1 会員登録機能作成 リリース作業 GitHub Atom GCP ブラウザ VSM (Value Stream Mapping) LT : 1h PT : 1h WT : 0h %C/A : 70% 承認MTG 84h 開発チーム ディレクター 5 大事なのは、改善ポイント(=ムダ)を見つけること ※ どう改善するかはまた別のレイヤーの話
  15. © DMM.com 27 27 Supplier Input Process Output Customer 供給者

    インプット プロセス アウトプット 顧客 SIPOC分析
  16. © DMM.com 28 SIPOC分析 O : Output (アウトプット) S :

    Supplier(供給者) I : Input (インプット) P : Process (プロセス) C : Customer (顧客) VSMで記載した プロセスを記載していく Process Input Supplier
  17. © DMM.com 29 SIPOC分析 O : Output (アウトプット) S :

    Supplier(供給者) I : Input (インプット) P : Process (プロセス) C : Customer (顧客) Process Input 会員登録機能作成 承認MTG リリース作業 Supplier
  18. © DMM.com 30 SIPOC分析 O : Output (アウトプット) S :

    Supplier(供給者) I : Input (インプット) P : Process (プロセス) C : Customer (顧客) Process Input 会員登録機能作成 承認MTG リリース作業 Doneの定義 Supplier
  19. © DMM.com 31 SIPOC分析 O : Output (アウトプット) S :

    Supplier(供給者) I : Input (インプット) P : Process (プロセス) C : Customer (顧客) Process Input 会員登録機能作成 承認MTG リリース作業 Doneの定義 PO Supplier
  20. © DMM.com 32 SIPOC分析 O : Output (アウトプット) S :

    Supplier(供給者) I : Input (インプット) P : Process (プロセス) C : Customer (顧客) Process Input 会員登録機能作成 承認MTG リリース作業 Doneの定義 PO Supplier
  21. © DMM.com 33 SIPOC分析 O : Output (アウトプット) S :

    Supplier(供給者) I : Input (インプット) P : Process (プロセス) C : Customer (顧客) Process 会員登録機能作成 承認MTG リリース作業 Output ソースコード Customer
  22. © DMM.com 34 SIPOC分析 O : Output (アウトプット) S :

    Supplier(供給者) I : Input (インプット) P : Process (プロセス) C : Customer (顧客) Process 会員登録機能作成 承認MTG リリース作業 Output Customer ソースコード チーム
  23. © DMM.com 35 35 Supplier Input Process Output Customer 会員登録機能作成

    承認MTG リリース作業 Doneの定義 PO チーム ソースコード ドキュメント マネジメント層 意思決定 チーム チーム ソースコード ex. SIPOC分析 プロダクト ユーザー
  24. © DMM.com 38 38 VSMから見える共通点 グループ ステークホルダーとの調整 開発作業 リリース準備 +

    作業 Featureをリリースするために必要な調整。MTGが多い コーディング作業 リリースするための申請やリリース作業 1 2 3
  25. © DMM.com 39 39 ステークホルダーとの調整 開発作業 リリース準備 + 作業 VSMから見える共通点

    リードタイム : 268.5h Featureをリリースするために必要な調整。MTGが多い コーディング作業 リリースするための申請やリリース作業 1 2 3 グループ
  26. © DMM.com 40 40 ステークホルダーとの調整 開発作業 リリース準備 + 作業 約85%

    約5% 約10% VSMから見える共通点 (228.25h) (14h) (26.25h) Featureをリリースするために必要な調整。MTGが多い コーディング作業 リリースするための申請やリリース作業 1 2 3 グループ リードタイム : 268.5h
  27. © DMM.com 41 41 カテゴリー ステークホルダーとの調整 開発作業 リリース準備 + 作業

    約85% 約5% 約10% 4つのVSMから見える共通点 ほぼすべてのVSMがこの比率になった。 チームの行動パターン(開発プロセス)は一緒である。 この時点で「開発効率」をあげてもムダだと判断できた。
  28. © DMM.com 42 42 カテゴリー ステークホルダーとの調整 開発作業 リリース準備 + 作業

    約85% 約5% 約10% VSMから見える共通点 (228.25h) (14h) (26.25h) Featureをリリースするために必要な調整。MTGが多い コーディング作業 リリースするための申請やリリース作業 1 3 2 リードタイム : 268.5h
  29. © DMM.com 43 43 ステークホルダーとの調整 SIPOC分析から見える共通点 Featureをリリースするために必要な調整。MTGが多い 1 Supplier Input

    Process Output Customer プロセス数 : 2 Output数 : 7 Output数 : 5 Customer数 : 1 Supplier数 : 1 チームメンバー 説明用の ドキュメント準備 ...etc 説明用の ドキュメント ...etc マネジメント層 承認MTG x 2
  30. © DMM.com 45 45 45 ステークホルダーとの調整 : 228.25h →40hに短縮 リリース準備

    + 作業 : 26.25h → 5mに短縮 268.5h (45日) 54.5h (9日) こんなに改善できますよ。というのを 定量的な削減率で見せることが大事
  31. © DMM.com 48 48 { What is VSM… } 48

    Idea Value 問題を共有するのに難しいことはいらない。 明日からすぐにVSM/SIPOC分析を作ろう。