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1→10の事業フェーズのプロダクト開発で意識するようになったこと
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Masato Ikeda
June 18, 2025
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1→10の事業フェーズのプロダクト開発で意識するようになったこと
Masato Ikeda
June 18, 2025
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Transcript
© 2025 Wantedly, Inc. INTERNAL ONLY 1→10の事業フェーズのプロダクト開発で意 識するようになったこと Tech Night
2025/06/18 - 池田 雅人
© 2025 Wantedly, Inc. ⾃⼰紹介 名前 池田 雅人 職種 バックエンドエンジニア
所属 Engagement Growth Squad 入社日 2024.04
経歴 © 2024 Wantedly, Inc. 2017年1月 ~ 2024年1月 ・BAMV合同会社 JavaやC#を中心としたバックエンドの開発や、
Swiftでモバイルアプリの開発を行う 2024年4月 ~ ・ウォンテッドリー株式会社 Ruby on Railsを中心としたバックエンド開発や、 最近はReactでフロントエンド開発も行う
今回のテーマ © 2024 Wantedly, Inc. いくつかの事業フェーズでの開発を経験した上で、1→10の事業フェーズにおけるプ ロダクトの開発でエンジニアとして特に意識するようになったポイントについて話しま す。
© 2025 Wantedly, Inc. INTERNAL ONLY 01 事業のライフサイクル 02 各事業フェーズの特徴
03 1→10開発で意識するようになったこと 04 まとめ CONTENTS
© 2025 Wantedly, Inc. INTERNAL ONLY 事業のライフサイクル 01
© 2025 Wantedly, Inc. 事業はその成長と発展の段階に応じて、一般的にいくつかのフェーズに分けられる。 事業のライフサイクル 参考:https://speakerdeck.com/baroqueworksdev/shi-ye-huezutoridasitupunobian-hua?slide=7
© 2025 Wantedly, Inc. 調べてみるといくつかパターンがあるが、概ね 4つ〜5つのライフサイクルに分けられている。 事業のライフサイクル 参考:https://backlog.com/ja/blog/what-is-the-product-life-cycle/ 参考:https://globis.jp/article/6695/
© 2025 Wantedly, Inc. 事業のライフサイクル 2012年2月〜 (成熟期) 2024年11月〜 (導入期) 2020年3月〜
(成長期)
© 2025 Wantedly, Inc. INTERNAL ONLY 各事業フェーズの特徴 02
© 2025 Wantedly, Inc. プロジェクトや立場によっても特徴は様々。 あくまで、私が経験したプロジェクトの一例として参考にしてください。 前提:各事業フェーズの特徴について
© 2025 Wantedly, Inc. • スピード感:非常に速い • ユーザー数:0 〜 少数
• 意思決定:トップダウン 導入期(0→1)の開発の特徴 特に感じたこと: とにかく機能を実装していく必要があるため、開発スピード重視
© 2025 Wantedly, Inc. • スピード感:比較的遅め • ユーザー数:多数 • 意思決定:ボトムアップ
成熟期(10→100)の開発の特徴 特に感じたこと: バグが発生した時のリスクが大きい、ユーザー影響のある変更は慎重に行う
© 2025 Wantedly, Inc. • スピード感:比較的速い • ユーザー数:比較的少なめ • 意思決定:トップダウン・ボトムアップ
成長期(1→10)の開発の特徴 特に感じたこと: ユーザー数の増加と事業の拡大に合わせて、開発速度と品質の両立が求められる ⇒優先順位を自分で判断するスキル が求められる
© 2025 Wantedly, Inc. INTERNAL ONLY 1→10開発で意識するようになったこと 03
以前の課題 © 2024 Wantedly, Inc. 自身の課題として、以下のようなことが課題だった。 • バグを発生させないことを意識しすぎて、動作確認やテストを徹底しすぎていた • 開発のタスクや修正すべきバグに対して、大体で優先順位をつけていた
1→10フェーズの開発 1→10フェーズの開発を経験していく中で、どのような意識の変化があったか © 2024 Wantedly, Inc.
①開発コストに対する費用対効果 具体例: 頻繁に使われているわけではない機能に対して、テストの見積もりをする際 ⇒今実装している機能がどれくらいのユーザーや利益に影響するのかを考えて、 100%バグを出さないよう時間をかけてテストをするより、他の機能の実装を優先した方が良い 1→10開発で意識するようになったこと © 2024 Wantedly, Inc.
②ビジネスサイド視点の業務・課題 具体例: 「〇〇といったことを言われてしまい失注してしまった」 「CSVインポート機能に特定のフォーマットが対応していない」 等の顧客とのやり取りを聞いて、タスクの優先度を判断した際。 ⇒このタスクは他のタスクより、事業への影響が大きいから優先するべき 1→10開発で意識するようになったこと © 2024 Wantedly,
Inc.
• バグを発生させないことを意識しすぎて、動作確認やテストを徹底しすぎていた • 開発のタスクや修正すべきバグに対して、大体で優先順位をつけていた 改善してきた点 © 2024 Wantedly, Inc. ⇒開発コストに対する費用対効果を意識することで、
一定の品質は担保しつつ、必要十分な実装を行えるようになった ⇒ビジネスサイド視点の業務・課題を意識することで、 タスクに理由を持って優先順位をつけられるようになった
意識するようになった要因 現在のEngagementチームでは、以下のような取り組みを行っている。 • 昼会やレビューなどで目標や優先順位を確認 • 毎週1回は、開発とビジネス合同で 目標や進捗共有を実施 • 隔週で、顧客からの要望 /
行動 / 悩みなどを共有する会を設ける © 2024 Wantedly, Inc. 現在のEngagementチームでは、以下のような取り組みを行っている。 • 昼会やレビューなどで目標や優先順位を確認 • 毎週1回は、開発とビジネス合同で 目標や進捗共有を実施 • 隔週で、顧客からの要望 / 行動 / 悩みなどを共有する会を設ける ⇒他のフェーズだとなかなか経験しにくい、開発とビジネスサイドを足並みを揃えて施 策を進めていったこと
© 2025 Wantedly, Inc. INTERNAL ONLY まとめ 04
© 2025 Wantedly, Inc. • 事業のライフサイクルは 4~5のフェーズに分けられる • 事業フェーズによって、開発スピードや求められることは異なる •
1→10開発で意識するようになったこと ◦ 開発コストに対する費用対効果 ◦ ビジネスサイド視点の業務・課題 まとめ
© 2025 Wantedly, Inc. Thank you!