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MySQL最新情報 MySQL9.2

mikoma
February 20, 2025

MySQL最新情報 MySQL9.2

2025/2/21 OSC Tokyo Springでの講演資料
2025年1月にリリースされたMySQL9.2追加された機能概要とバージョンアップする際のポイント、GUIツール関連のアップデートを紹介しています。

mikoma

February 20, 2025
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  1. MySQLの道のり Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 3 1995

    2000 2005 2010 2015 2020 2025 MySQL AB (MySQL社)創業 最初のバージョンを公開 独自のオープンソース・ ライセンスからGPLに 商用版サブスクリプション ”MySQL Network” 発表 オラクルがMySQLの トランザクション・エンジン InnoDBの開発企業 Innobase OYを買収 サン・マイクロシステムズが MySQL ABを$1B (約11億円)で買収 オラクルがサン・マイクロシステムズを $7.4B (約81億円)で買収することを発表 欧州委員会の承認を経て 2010年1月27日に買収完了 MySQL部門も MySQL Global Business Unit として統合 MySQL社の 日本法人 MySQL 株式会社設立 MySQLのクラウド・ サービスの第1世代を リリース 高速クエリ処理 エンジンを搭載した MySQL HeatWave リリース MySQLの第2世代クラウド・サービス MySQL Database Serviceをリリース v3.23 v4.0 v5.1 v5.0 v5.5 v5.6 v5.7 v8.0 v8.2 v8.1 イノベーション・リリースと LTS(Long-term Support) リリースで構成される 新しいリリースモデルを発表 v9.0 v8.4 LTS v8.3 v9.2 v9.1 日本MySQLユーザ会 (MyNA)設立
  2. MySQLサーバーは全て共通のソースコードのためハイブリッド構成も可能 コミュニティ版MySQL • レプリケーションや透過的暗号化 など運用に重要な機能を実装 • GPLv2 *OpenSSLに関する追加条項あり 商用版MySQL •

    サポートサービスや高度な セキュリティ機能を提供 • SE/EE/CGEが選択可能 HeatWave MySQL • MySQLチームが100%開発・ 提供するクラウド・サービス • 高速データ分析エンジン& 機械学習エンジンを組み込み MySQL Operator for k8s • MySQLの高可用性構成を Kubernetes上に構築&運用管理 • 商用版MySQL EEがベース 4 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 柔軟なMySQLの利用方法 いずれの利用方法でもMySQL開発チームと連携した 専門部隊によるサポートサービスをご利用いただけます MySQLを自社で運用管理 MySQLのマネージドサービス クラウドネイティブなMySQL 15倍 Redshift より高速 18倍 Snowflake より高速 35倍 BigQuery より高速 TPC-H 500TB MySQL HeatWave Lakehouseとのクエリ処理性能比較
  3. バグ修正と新機能追加を行うリリース MySQL 9.0, 9.1 … • リリースサイクル バグ修正 セキュリティ・パッチ 新機能追加

    機能やパラメータの非推奨化および削除 • リリース方針 3ヶ月毎 次バージョンのリリースでEOL Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates イノベーション・リリース LTS(Long-Term Support)リリース バグ修正のみを行うリリース MySQL 8.4 • リリース方針 バグ修正 セキュリティ・パッチ バージョン間の互換性重視 • リリースサイクル リリース後8年間サポート 複数のLTSリリースをサポート予定 5 本番運用想定のテスト済み 本番運用想定のテスト済み
  4. MySQL サポート期間 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020

    2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 2029 2030 2031 2032 2033 2034 MySQL 5.6 MySQL 5.7 MySQL 8.0 MySQL 8.1 MySQL 8.4 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 6 MySQL 9.0 Bug Fix series LTS series Innovation Releases Innovation Release Premier Support Extended Support Sustaining Support MySQL 8.2 MySQL 8.3 MySQL 9.1 MySQL 9.2
  5. Oracle Lifetime Support for MySQL Copyright © 2025, Oracle and/or

    its affiliates 7 サポート概要 Premier (1-5年) Extended (6-8年) Sustaining (9年以降) 24時間365日サポート 無制限インシデント ナレッジベース メンテナンス・リリース、バグ修正、パッチ、 アップデートの提供 既存のもののみ GAから最長8年間 バグ修正、パッチ、アップデートを提供
  6. MySQL Server 主な変更点 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

    8 高可用性 • Group Replication ✓ 一貫性維持方法のオプション追加 • レプリケーション ✓ 更新/参照処理の振り分け InnoDBデータストレージ • パラメータデフォルト値の改善 セキュリティ強化(※次ページ参照) • 認証プラグイン化 • 旧認証オプション(mysql_native_password)の廃止 生成AI関連 • ベクトル(VECTOR)データ型のサポート 開発効率化 • JavaScriptストアドプログラムのサポート 8.4 9.0
  7. • caching_sha2_password がデフォルトの認証プラグインに変更(SHA-256) • mysql_native_passwordのプラグイン化 • mysql_native_password は非推奨 • デフォルトではプラグインとしてロードされないように変更

    • mysql_native_password を削除 9 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates mysql_native_password 削除 主な変更点 https://blogs.oracle.com/mysql/post/mysql-90-its-time-to-abandon-the-weak-authentication-method MySQL8.0 MySQL8.4 LTS MySQL9.0 IR
  8. 9.2.0 IR 8.4.4 LTS 8.0.41 Copyright © 2025, Oracle and/or

    its affiliates 10 2025年1月のリリース時
  9. • 空間データの権限まわりの改善 • この権限により、以下のコマンドを用いて空間参照系 (SRS) を作成・変更・削除が可能 • CREATE SPATIAL REFERENCE

    SYSTEM • CREATE OR REPLACE SPATIAL REFERENCE SYSTEM • DROP SPATIAL REFERENCE SYSTEM • これまではSUPER 権限が必要でしたが、9.2以降は必要な権限の範囲が限定される • 暗号化関連処理のパフォーマンス向上(MD5(),SHA2()関数) • Open SSL3.xのAPIを採用 • コネクション制御プラグインをコンポーネント化 ー component_connection_control • 従来のconnection_controlプラグインは非推奨となり、将来的に削除予定 MySQL Server 9.2で追加された主な機能と変更点 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 11 Community Edition CE
  10. • MySQL Routerのリソース効率化オプションの追加 ーclose_connection_after_refresh metadata_cach オプション • 従来のデフォルト設定ではMySQLサーバーの生存確認処理により、監査ログの増加やCPU負荷が増大 • 以降のデフォルト設定では、同じMySQLサーバーへの生存確認が成功した場合は接続をクローズしないよう変更

    • Unixドメインソケットのサポート ーdestination オプション • ローカルTCP/IP接続を使用する場合と比較し、パフォーマンス向上 MySQL Router 9.2で追加された主な機能と変更点 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 12 Community Edition CE
  11. • アップグレード・チェッカー・ユーティリティ ーutil.checkForServerUpgrade() • 検出した問題をコンソールだけでなくログファイルにも出力 • util.checkForServerUpgradeのroutineSyntax パラメタが syntax に変更

    • ルーチン、トリガ、およびイベントの構文チェックを、ターゲット・サーバのバージョンに対応したSQL言語で実施 • LTSから次版のLTSまたはIRへのバージョンアップ 例) 8.0から8.4 • IRから次のLTSシリーズへのバージョンアップ 例) 9.1から9.7 • IRから次のIRへのバージョンアップ 例)9.1から9.2 • バイナリログの取得・復元ユーティリティの追加 • util.dumpBinlogs (outputUrl, {options}) • 特定の時点以降に生成されたバイナリログを、指定されたローカルまたはリモートディレクトリにダンプ • util.loadBinlogs (outputUrl, {options}) • MySQL Shell が作成したバイナリログダンプをローカルまたはリモートディレクトリからロード • mysqlbinlogと異なる点: 複数のバイナリログを並列でダンプ可能、バイナリログダンプの圧縮、リモートディレクトリのサポート MySQL Shell 9.2で追加された主な機能と変更点 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 13 Community Edition CE
  12. • Group Replication改善 • レプリカの遅延やリソース逼迫に起因する問題を自動で特定・緩和する仕組みの追加 • グループレプリケーション構成内の下記問題への対処を改善 • リソース枯渇の防止: リソース不足が発生しているメンバーを自動的にグループから除外し、グループ全体への影響を回避

    • 遅延サーバの検知と排除: セカンダリサーバの適用パフォーマンス(遅延や過度のスワップなど)を継続的に監視し、検知・除外 • リソース使用量の閾値設定: CPUやメモリなどの重要なリソース使用量の閾値設定が可能となり、超えた場合は適切な対処を実行 • フォールトトレランス: 問題のあるメンバーがいても動作を継続し、サービス停止時間を最小限に抑制 • 再起動メンバーの隔離期間: 再起動したメンバーには一定の隔離期間を設け、メンバー除外の発生前に同期を完了させる • グレースフルな障害処理の完了: 障害発生時のサービスへの影響を抑えつつ、問題のあるメンバーを自動で検出・除外 既存の「自動リジョイン機構」と組み合わせることで自己修復を実現 • 自己プロビジョニングとリジョイン: 除外されたメンバーが自動で自己プロビジョニングし、再びグループに参加 ダウンタイムを最小化し、グループ全体の可用性を維持 • Option Tracker改善 • バイナリログ、レプリケーション、グループレプリケーションが対象に追加 MySQL Server 9.2で追加された主な機能と変更点 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 14 Enterprise Edition EE
  13. • JavaScprit ストアドプログラム • サードパーティ製ライブラリのサポート • サードパーティ製のJavaScriptライブラリをデータベース内に直接格納することが可能 • ストアドルーチンで外部ライブラリを利用する際の手間を軽減 •

    CREATE LIBRARYステートメントでライブラリを定義可能 • ENUM および SET データ型のサポート • MySQL Connectors C++, ODBC ーWebAuthn認証デバイスの選択オプション追加 • WebAuthn 仕様によって、Windows Helloを利用した認証が可能 • Windows環境で利用するWebAuthn認証デバイス(指紋認証やYubiKey)を明示的に選択可能 MySQL Server 9.2で追加された主な機能と変更点 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 15 Enterprise Edition EE バージョン9.2のMySQLクライアント、ツール、Connectorsもリリース • MySQLサーバーのバージョンに関わらず、常に最新バージョンのMySQLクライアント、ツール、Connectorsをお使いください • バージョン9.2のクライアント、ツール、Connectorsは、MySQL Server 8.0、8.4 LTS、9.2 IRをサポートしています
  14. • Node.js サポートの削除 • 9.0で非推奨、9.1で削除 • Cluster Managerでのバックアップ誤削除防止 • クラスタのバックアップが/path-to-mmcm-data-repository/clusters/clustername(デフォルトの配置)の下の

    どこかに存在する場合、クラスタの削除コマンド実行をエラーとする • クラスタの削除コマンドを実行する前に、バックアップを別の場所に移動するか、削除する必要あり NDB Cluster 9.2で追加された主な機能と変更点 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 16 Carrier Grade Edition CGE
  15. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 18 MySQLバージョンアップの流れ •

    バージョンとバージョンアップ方式の決定 • バージョン間の変更点確認と修正(パラメーター、予約語、関数など) • MySQLサーバーのバージョンアップテスト • アプリケーションのテスト • バージョンアップ(本番移行)作業計画策定 • バージョンアップ実施(本番移行)
  16. アップグレードパス 例 インプレース CLONE Replication DumpInstance/ LoadDump LTS -> LTS

    LTS 8.4 -> LTS 9.7 LTS 8.4 -> LTS 10.7 LTS 8.4.0 -> LTS 8.4.11 Innovation -> Innovation Innovation 8.1 -> 8.2 Innovation 8.1 -> 8.3 Innovation -> LTS Innovation 8.1 -> LTS 8.4 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 19
  17. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 20 リリースモデルとバージョン •

    LTSとInnovation Release ✓ サポート期間 ✓ 必要な機能/バグ修正 • サポートOS https://www.mysql.com/support/supportedplatforms/database.html • アプリケーション、フレームワーク等の対応状況 • リリースシリーズ(メジャーバージョン)のアップグレードには綿密な計画とテストが必要 バージョンアップ方式 • ロジカルアップグレード : 旧MySQL インスタンスから新しいインスタンスに SQL をエクスポート • インプレースアップグレード : MySQL サーバパッケージを置き換え • レプリケーション・トポロジ・アップグレード : レプリケーションを構成しているMySQLサーバーのアップグレード バージョンとバージョンアップ方式の決定
  18. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 21 バージョンアップ手法① MySQL5.7

    MySQL8.0 バックアップ リストア ロジカルアップグレード MySQL5.7 インプレースアップグレード MySQL8.0 モジュールの置き換え
  19. レプリケーション・トポロジ・アップグレード バージョンアップ手法② Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 25

    MySQL5.7 MySQL5.7 レプリケーション ソース レプリカ MySQL8.0 バージョンアップ • レプリカ→ソースの順にバージョンアップを実行する • レプリカのメジャーバージョン1つ新しい構成はサポートされる • バージョンの組み合わせはアップグレードパスを確認 https://dev.mysql.com/doc/refman/8.4/en/upgrade-paths.html • レプリカが複数ある場合:すべてのレプリカのバージョンアップ後にソースをバージョンアップ 停止
  20. MySQL Server アップグレード・チェッカー・ユーティリティを実行する • util.checkForServerUpgrade() • MySQL Shellを実行できる環境が必要 • バージョンアップが可能かチェック(43項目)

    ドキュメントから確認する • MySQL Server Version Reference (バージョンリファレンス) • MySQLサーバーのパラメーター、関数等の変更情報サマリ • MySQL 8.4 Reference Manual (リファレンスマニュアル) • MySQLサーバー8.4の機能ドキュメント • MySQL 8.4 Release Notes (リリースノート) • 8.4リリースシリーズの変更点サマリ バージョン間の差異の確認方法 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 26
  21. MySQL Shell MySQLのバージョンアップ前に互換性のチェック • 5.7から8.0, 8.0から8.4へのメジャーバージョンアップ • 8.0, 8.4内でのマイナーバージョンアップ •

    5.7より前のバージョンには非対応 • GA版のMySQLサーバーのみ対応 • バージョンアップ先を指定してチェック可能 チェック対象のMySQLサーバーに接続 • 接続時のユーザーは以下の権限必須 RELOAD, PROCESS, SELECT • コマンドラインまたはMySQL Shell内でコマンド実行 1) 5.6.4以前のTIME型、DATETIME型、TIMESTAMP型の利用 2) ルーチンなどのオブジェクトでのMySQL 8.0文法チェック 3) オブジェクト名でのMySQL 8.0の予約語の利用 4) 古いキャラクタセット utf8mb3 または utf8 の利用 5) テーブル名でのMySQL 8.0のデータディクショナリのテーブル名の利用 6) ネイティブのパーティショニングをサポートしていないストレージエンジンでの パーティショニングの利用 7) 64文字以上の外部キー名の利用 8) 廃止されたSQLモード MAXDB の利用 9) 廃止されたSQLモードの利用 10) ENUM型またはSET型での64文字以上の項目の利用 11) 共通表領域に置かれたテーブルでのパーティショニングの利用 12) 表領域ファイルのファイルパスの循環参照 13) 廃止された関数の利用 14) 廃止された`GROUP BY ASC/DESC`構文の利用 15) 廃止されたエラーログをシステムログに書き出すオプションの利用 16) 廃止されたシステム変数の利用 17) デフォルト値が新しい値に変わるシステム変数の利用 18) 年月日にゼロが含まれていないか 19) ファイルの削除や破損によるスキーマの不整合 20) 8.0でInnoDBを利用するテーブルでの他のエンジン利用 21) `check table x for upgrade`コマンドで発生したエラー 22) 認証プラグインのアップグレードに関する注意事項 23) 初期値を持てないカラム対応 24) 5.7で用いられていた不適切なテーブル名/スキーマ名 25) 5.7での孤立したルーチン 26) 廃止された、オブジェクト名での$サインの使用 27) 5.7以上では動かない大きすぎるインデックス 28) 廃止された、ルーチンでの'.<table>’文法 …etc. アップグレード・チェッカー・ユーティリティ Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 27
  22. MySQL Shell コマンドラインから実行: mysqlsh root:@localhost:3306 -e "util.checkForServerUpgrade();" MySQL ShellのJavaScriptまたはPythonモードから実行 mysql-js>

    util.checkForServerUpgrade("root@localhost:3306"); MySQL ShellからMySQLサーバーに接続済みの場合は引数無しで実行 mysql-py> util.check_for_server_upgrade(); 出力: Error - 修正しない場合はバージョンアップが失敗する (例: 古い日付型利用など) Warning -修正しない場合はバージョンアップ後に意図しないエラーが発生する可能性あり (例: 予約語との競合) Notice – 情報提供のみ 出力の最後にそれぞれの件数をサマリーとして表示 アップグレード・チェッカー・ユーティリティ Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 28 https://dev.mysql.com/doc/mysql-shell/8.4/en/mysql-shell-utilities-upgrade.html
  23. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 29 MySQL Shell

    8.1から MySQL サーバー 5.7.42 に対してチェックした結果 MySQL Shell でのアップグレードチェック (1/4) MySQL JS > shell.connect('root@localhost:4321') Creating a session to 'root@localhost:4321' Please provide the password for 'root@localhost:4321': ********** Save password for 'root@localhost:4321'? [Y]es/[N]o/Ne[v]er (default No): Y Fetching schema names for auto-completion... Press ^C to stop. Your MySQL connection id is 6 Server version: 5.7.42-log MySQL Community Server (GPL) No default schema selected; type \use <schema> to set one. <ClassicSession:root@localhost:4321> MySQL localhost:4321 ssl JS > util.checkForServerUpgrade() The MySQL server at localhost:4321, version 5.7.42-log - MySQL Community Server (GPL), will now be checked for compatibility issues for upgrade to MySQL 8.1.0... 1) Usage of old temporal type No issues found ...... 中略 ...... アップグレード対象のMySQLに接続 (クラシックプロトコルでよい) util.checkForServerUpdate() を実行 チェック項目について 順次検証結果をレポート ※MySQL Shell 8.1は既にサポート終了しているバージョンです。MySQL Shell最新版をご使用ください。
  24. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 30 MySQL Shell

    8.1から MySQL サーバー 5.7.42 に対してチェックした結果(続) MySQL Shell でのアップグレードチェック (2/4) 9) Usage of obsolete sql_mode flags Notice: The following DB objects have obsolete options persisted for sql_mode, which will be cleared during upgrade to 8.0. More information: https://dev.mysql.com/doc/refman/8.0/en/mysql-nutshell.html#mysql-nutshell-removals global system variable sql_mode - defined using obsolete NO_AUTO_CREATE_USER option ...... 中略 ...... 15) Removed system variables for error logging to the system log configuration To run this check requires full path to MySQL server configuration file to be specified at 'configPath' key of options dictionary More information: https://dev.mysql.com/doc/relnotes/mysql/8.0/en/news-8-0-13.html#mysqld-8-0-13-logging ...... 中略 ...... ※MySQL Shell 8.1は既にサポート終了しているバージョンです。MySQL Shell最新版をご使用ください。
  25. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 31 MySQL Shell

    8.1から MySQL サーバー 5.7.42 に対してチェックした結果(続) MySQL Shell でのアップグレードチェック (3/4) 22) New default authentication plugin considerations Warning: The new default authentication plugin 'caching_sha2_password' offers more secure password hashing than previously used 'mysql_native_password’ (and consequent improved client connection authentication). However, it also has compatibility implications that may affect existing MySQL installations. If your MySQL installation must serve pre-8.0 clients and you encounter compatibility issues after upgrading, the simplest way to address those issues is to reconfigure the server to revert to the previous default authentication plugin (mysql_native_password). For example, use these lines in the server option file: [mysqld] default_authentication_plugin=mysql_native_password However, the setting should be viewed as temporary, not as a long term or permanent solution, because it causes new accounts created with the setting in effect to forego the improved authentication security. If you are using replication please take time to understand how the authentication plugin changes may impact you. More information: https://dev.mysql.com/doc/refman/8.0/en/upgrading-from-previous-series.html#upgrade-caching-sha2-password- compatibility-issues https://dev.mysql.com/doc/refman/8.0/en/upgrading-from-previous-series.html#upgrade-caching-sha2-password- replication ※MySQL Shell 8.1は既にサポート終了しているバージョンです。MySQL Shell最新版をご使用ください。
  26. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 32 MySQL Shell

    8.1から MySQL サーバー 5.7.42 に対してチェックした結果(続) MySQL Shell でのアップグレードチェック (4/4) ...... 中略 ...... Errors: 0 Warnings: 1 Notices: 1 NOTE: No fatal errors were found that would prevent an upgrade, but some potential issues were detected. Please ensure that the reported issues are not significant before upgrading. MySQL localhost:4321 ssl JS > Error、Warning、Noticeの件数を 最後にサマリーとして表示 ※MySQL Shell 8.1は既にサポート終了しているバージョンです。MySQL Shell最新版をご使用ください。
  27. MySQL Server Version Reference 5.7〜8.4についてバージョン間の差異をオブジェクトごとに記載 ✓ mysqldのオプションとパラメーター組み込み関数と演算子 ✓ ロード可能な関数 ✓

    INFORMATION_SCHEMA ✓ Performance Schema ✓ Sys schema ✓ ビルドオプション ✓ 予約語 ドキュメントでバージョン間差異を確認する Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 33 https://dev.mysql.com/doc/mysqld-version-reference/en/
  28. MySQL Server Version Reference 記載例)オプション値の差異 ドキュメントでバージョン間差異を確認する Copyright © 2025, Oracle

    and/or its affiliates 34 オプション名 追加された バージョン 非推奨となった バージョン 削除された バージョン Cmd : コマンドライン有効可否 Cnf : 設定ファイル有効可否 Svr : サーバーシステム変数 Stat : ステータス変数 Scope :スコープ(セッション/グローバル/その両方) Dyn : 動的設定可否 サポート状況
  29. MySQL 8.4 Reference Manual 1世代前のリリースシリーズとの変更点を記載 • ”Upgrading MySQL” • Changes

    in MySQL 8.4 • Overview of changes in MySQL 8.4.0 • What Is New in MySQL 8.4 since MySQL 8.0 • Features Added or Changed in MySQL 8.4 (追加または変更された機能) • Features Deprecated in MySQL 8.4 (非推奨となった機能) • Features Removed in MySQL 8.4 (削除された機能) • Server and Status Variables and Options Added, Deprecated, or Removed in MySQL 8.4 since 8.0 • Options and Variables Introduced in MySQL 8.4 • Options and Variables Deprecated in MySQL 8.4 • Options and Variables Removed in MySQL 8.4 https://dev.mysql.com/doc/refman/8.4/en/mysql-nutshell.html ドキュメントでバージョン間差異を確認する Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 35
  30. MySQL 8.4 Release Notes 各バージョンの変更内容を機能ごとに記載 ドキュメントでバージョン間差異を確認する Copyright © 2025, Oracle

    and/or its affiliates 37 バージョンごとの 変更内容 https://dev.mysql.com/doc/relnotes/mysql/8.4/en/news-8-4-0.html 機能ごとの変更内容
  31. MySQL 8.0 Release Notes ドキュメントでバージョン間差異を確認する Copyright © 2025, Oracle and/or

    its affiliates 38 互換性が失われる変更点には “Incompatible Change“という 見出しがついている
  32. MySQL Parameters https://mysql-params.tmtms.net/mysqld/ バージョン間でのパラメーター、予約語などの各種差異を確認できるWebページ Copyright © 2025, Oracle and/or its

    affiliates 39 -MySQL Parameters のデータの作り方 https://zenn.dev/tmtms/articles/031079d690379b6913a6 -MySQL Parameters で SQL 構文の差分を確認できるようにした https://zenn.dev/tmtms/articles/202405-mysql-params
  33. MySQL Shell for VS Code Copyright © 2025, Oracle and/or

    its affiliates 41 Database Notebook Interface • Write, Execute, Edit MySQL Shell GUI Console • Full Power of MySQL Shell Full MySQL HeatWave Integration • Manage MySQL HeatWave Instances ドキュメント:MySQL Shell GUI / MySQL Shell for VS Code https://dev.mysql.com/doc/mysql-shell-gui/en/ CE
  34. MySQL Enterprise Monitor (MEM) End of Life (EOL) Announcement (Doc

    ID 3008050.1) MySQL Enterprise Monitor(2025年1月にEOL) Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 42 EE CGE
  35. MySQL Enterprise Monitorの後継製品 MySQL Enterprise Monitorとおなじく Enterprise EditionおよびCarrier Grade Edition

    のご契約をお持ちのお客様はそのまま利用可能 MySQLの管理監視ツール Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 43 OCI Database Management Service(※) OCIのサービスを利用し、オンプレミスやIaaS上の MySQLサーバーを監視可能 ※MySQL CGEは今後サポート予定 Oracle Enterprise Manager for MySQL EE CGE
  36. モニタリング、診断、コンプライアンス Enterprise Manager for MySQL(1/3) Copyright © 2025, Oracle and/or

    its affiliates 44 モニタリング • ステータスとパフォーマンスの監視 • 遅いクエリを特定するQuery Analyzer • アラート解決を自動化する是正処置 • カスタムメトリクスのためのメトリック拡張 • イベント圧縮によるインシデント管理 • 通知: 電子メール、SNMPトラップ、Webhooks、Slack • 統合: ServiceNow、MS SCOM、PagerDuty、Jira コンプライアンス • MySQLの設定とセキュリティのベスト・プラクティスを評価する コンプライアンス・スタンダード • コンプライアンス・ダッシュボードで、MySQL全体のコンプライア ンス・スコアと違反を監視 EE CGE
  37. 包括的なデータベース・モニタリングにより パフォーマンスを低下させているデータベースの 問題を特定 Enterprise Manager for MySQL(2/3) Copyright © 2025,

    Oracle and/or its affiliates 45 MySQL Performance Reports MySQL サーバのリアルタイム・パフォーマンス・メトリクス と重要な KPI を表示 MySQL Performance Monitoring EE CGE
  38. さまざまなMySQLコンポーネントをカバーする500 以上のメトリクスを収集 Enterprise Manager for MySQL(3/3) Copyright © 2025, Oracle

    and/or its affiliates 46 MySQLコンプライアンス・フレームワーク 標準ルールを使用して事前に定義されたしきい値を 評価し、コンプライアンスに適合させるためのMySQL 構成パラメータの変更アドバイスを提供 メトリクス・コレクション EE CGE
  39. Enterprise Manager for MySQL最新版 13.5.3.0.0 Release TLSとKerberos認証による、よりセキュアな監視 • TLSとKerberos認証を使用したEnterprise Monitorエージェントか

    らMySQLデータベースに接続でき、セキュアな監視が可能 InnoDB Clusterの監視 • ステータス(OK/オフラインなど)およびクラスタ・セット・ステータス(利 用可否)の監視 • クラスタ内のすべてのMySQLインスタンスのデータベース・アクティビ ティ、クエリ、トランザクション、接続のレビュー • トランザクション・アクティビティ(キュー内のTXN、チェック済みの TXN、競合のあるTXN)およびレプリケーション遅延を含むグルー プ・レプリケーション・ステータスの監視 • トポロジ・ビューを使用して可用性ステータスを表示し、 Cluster/ClusterSet階層をナビゲート可能 クエリ・アナライザの強化 • 最も実行回数の多いクエリ、最も待ち時間の長いクエリ、または 初めて実行されたクエリの上位100件をフィルタリング • パフォーマンスの低いクエリのトリアージに役立つプランの説明 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 47 EE CGE
  40. Documentation – Oracle Enterprise Manager for MySQL Database User Guide

    Videos – Go to YouTube and enter “Enterprise Manager for MySQL” • Webcast: Enterprise Manager for MySQL Overview • Demo: Enterprise Manager for MySQL Overview Blogs – Search on blogs.oracle.com/observability for “Enterprise Manager for MySQL” • Blog: Comprehensive Monitoring and Compliance Management for MySQL Databases using Enterprise Manager • Customer Blog: How Comcast enhanced monitoring for MySQL InnoDB Clusters 参考資料 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 48
  41. OCI Database Management機能概要 • OCI上のサービスでOn-P MySQLとHeatWave MySQLを一括で管理・監視 • CPU、メモリ、ストレージ使用率、および状態監視 •

    特定のMySQLデータベースに閾値を設定し、パフォー マンスを監視・通知 重大度重大度別にアラームを分類し、重要な問題の 優先順位付けが可能 • OCI外のMySQLについて主要なパフォーマンスや構 成値の指標をモニタリング • SQLステートメントのレイテンシ、ディスクI/O、データ ベース接続の可視化 • パフォーマンス・ハブによりMySQLデータベース全体の 根本的な問題を特定し、SQLパフォーマンスの問題を 迅速に解決 OCI Database Management/Ops InsightのオンプレMySQLサポート Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 49 EE
  42. OCI Ops Insight機能概要 • 全てのMySQLデータベースおよびデータベース/ホストの リソース使用状況の分析 • 過去の傾向に基づいた将来のリソース需要を予測 • 単一データベースまたは複数のデータベースにおける

    SQLパフォーマンスの時系列比較 • 全てのデータベースにおけるSQLパフォーマンス・パターン およびトレンドの特定 • MySQLデータ・オブジェクトを使用してSQLクエリをカスタ ムし、ダッシュボード・フレームワークを使用してデータ ベース・パフォーマンスの調査 OCI Database Management/Ops InsightのオンプレMySQLサポート Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 51 EE
  43. OpenTelemetryサポート Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 52 OpenTelemetry

    (Otel) • オープンソースの遠隔情報収集 – Cloud Native Compute Foundation (CNCF) の プロジェクト – OCI はCNCFのプラチナメンバー • テレメトリーデータを収集・出力する仕組みを提供 – API、 ライブラリ、 エージェント、ツール • 広く認識されているプロジェクト MySQLとの統合 • トレース、メトリクス、ログ出力を行うOtelライブラリの導入 • スパン(作業単位のコンテキスト)をトレースに含む • メトリクスは400以上のメトリクス(MeterやGauge)から 選択可能 EE
  44. ・OpenTelemetry (OTel) プロジェクトは、オープンソースの可観測性フレームワークであり、 共通の「可観測性」標準を提供します。 利用者は可観測性データ (トレース、メトリック、ログ) をエクスポートするためにア プリケーションをインストルメント化できるため、デバッグとテストの粒度が向上します。 OpenTelemetry TRACE

    ( MySQL Enterprise Edition) https://dev.mysql.com/doc/refman/8.1/en/telemetry.html サーバーコンポーネントのインストール クライアントプラグインのインストール ・コマンドライン --telemetry_client ・[mysql] telemetry-client = ON | OFF mysql> install component ‘file://component_telemetry’; Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 54 EE
  45. MySQL for Developers License Copyright © 2025, Oracle and/or its

    affiliates 55 Full access to MySQL Enterprise Edition • Enterprise Server • Backup • Router • Shell • Connectors • JavaScript Learn, Develop, Prototype 学習、開発用途であれば、MySQL Enterprise EditionをOTNからダウンロードして無償で使用可能に!! ※OTN:Oracle Technology Network Download Now https://www.oracle.com/mysql/technologies/mysql-enterprise-edition-downloads.html
  46. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 58 MySQLユーザー会(MyNA)25周年とMySQL30周年記念イベント 3月25日(火)

    PM @日本オラクル青山オフィス(外苑前) 近日中にconnpassのMyNAページにて詳細公開!