Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

第156回 雲勉 AWS on Windows入門

第156回 雲勉 AWS on Windows入門

下記、勉強会での資料です。
https://youtu.be/xzpkYBlk2oY

iret.kumoben

March 11, 2025
Tweet

More Decks by iret.kumoben

Other Decks in Technology

Transcript

  1. 4 ▪アイレット株式会社 クラウドインテグレーション事業部  SRE第五セクション GL 池田 雅彦( @kiwi_clp ) 職種:インフラエンジニア

    所属:大阪オフィス 趣味:旅行/料理/食べ歩き/映画鑑賞/ボードゲーム 好きなAWSサービス:AWS Application Migration Service/ AWS Direct Connect/Amazon EC2 2023 Japan AWS Top Engineers(Network) 2024 Japan Top Engineers(Service) 監修参加 1.自己紹介
  2. 6 2.AWSで使えるWindows系のサービス ⚫Amazon EC2 ・Windows Server OS稼働のAMI提供及び稼働、Microsoft SQL ServerのプリインストールAMI提供及び稼働 ・Microsoft

    OfficeプリインストールAMI提供及び稼働 ⚫Amazon FSx ・Windows互換ファイルサーバの提供、Active Directory統合、SMBプロトコルサポート ⚫Amazon RDS ・PaaS型のMicrosoft SQL Serverの提供 ⚫AWS Directory Service ・フルマネージドなActive Directory環境の提供、オンプレミスActive Directoryへの接続プロキシサービス提供 ⚫Amazon WorkSpaces ・Windows OSのVDI環境提供、BYOLを利用でWindows10/11などのデスクトップOSも利用可能 ⚫.NET on AWS関連 ・AWS SDK for .NET、AWS Toolkit for Visual Studioなどの開発支援ツール提供、AWS Lambdaで.NETサポート ⚫Amazon AppStream 2.0 ・Windowsアプリケーションのストリーミング配信
  3. 7 3.使えるWindowsバージョンなど ⚫Amazon EC2 Windows Server ・Windows Server 2016 /

    2019 / 2022 / 2025 DataCenter  ※Windows Server 2012 R2などは3rdパーティAMIで提供はされている ・Microsoft Office Professional Plus 2021 ⚫Amazon EC2 Microsoft SQL Server ・SQL Server 2016 / 2017 / 2019 / 2022 Express,Web,Standard,Enterprise ⚫AWS Directory Service ・Windows Server 2019 ⚫Amazon WorkSpaces ・Windows10 / 11 ・Microsoft Office 2016 / 2019 ⚫AWS Lambda ・.NET8
  4. 4.Microsoft系のライセンスについて ライセンスはインクルード提供、(AWS支払い)かBYOLの選択肢がある ⚫AWSからのライセンス提供(インクルード) ・Amazon EC2のWindows Server、Amazon RDSのSQL ServerなどはAWSからライセンス提供をうけてAWS支払いが可能 ・AMIにライセンスが紐づいておりユーザ側で難しい契約や操作などは不要 ・License

    Managerなどで提供されているライセンス数の管理なども可能(リモートデスクトップライセンスなど) ・Windows Server CALライセンスは不要、リモートデスクトップRDS CALは2接続まで付与 ⚫Bring-Your-Own-License(BYOL) ・Dedicated Hosts(占有ホスト)などを利用して自前のライセンスを持ち込んで利用が可能。 ・ただし持ち込みには条件が多く慎重に確認する必要がある。(購入日、SA付きなど) ・AWSのBYOL問い合わせ窓口もあり[[email protected]] ・Amazon WorkSpacesでWindows10のネイティブOSを利用するにはBYOLが必須などBYOLが必要なケースもある。  ※通常はWindows Serverのデスクトップエクスペリエンス機能を使ってWindows10ライクな疑似OSを提供 9
  5. 5.Windows系の料金例 AWSサービス ライセンス種別 料金 Amazon EC2 Linux(m6i.large) 1時間あたり$0.124 Amazon EC2

    Windows Server(m6i.large) 1時間あたり$0.216 Linuxとの差額1時間あたり$0.092 Amazon EC2 Windows Server+SQL Server Standard(m6i.large) 1時間あたり$0.696 Windows Serverとの差額 1時間あたり$0.572 Amazon RDS SQL Server Standard(db.m6i.large/Single-AZ) 1時間あたり$1.06 AWS Marketplace Office LTSC Professional Plus 2021 1ヶ月1ライセンス $21.43 AWS Marketplace Win Remote Desktop Services SAL 1ヶ月1ライセンス $10.00 AWS Directory Service Microsoft AD(Standard) 2ドメインコントローラー 1ヶ月あたり$106.58 Amazon WorkSpaces WorkSpaces Personal(Standard 2vCPU/4GB RAM) Windows ルートボリューム80GB ユーザボリューム10GB 1ヶ月あたり$45 Office1ヶ月あたり$15 ⚫東京リージョンの価格です。  オンデマンドインスタンスでの価格です。 10
  6. 9.Amazon WorkSpacesのBYOL Windows10/11のネイティブOSを利用する場合はBYOLが必須 ▪Prerequisites for using Microsoft BYOL with Amazon

    WorkSpaces https://docs.aws.amazon.com/workspaces/latest/adminguide/windows_images_prerequisites.html 最低100ライセンス〜など条件がある。 ※GPUインスタンスであれば4ライセンス〜 BYOLの利用申請が必須。 BYOLの場合は専用ハードウェアが準備される。 14
  7. 11.Windows ServerのStandard エディションを使うには AMIからWindows Serverを起動する場合、DataCenterエディションで起動される ⚫AWS Application Migration Service(AWS MGN)でオンプレミスなどから

    Amazon EC2に移行する。 ・オンプレミスでWindows Server StandardエディションでインストールしてAWS MGNで移行すれば  Standardエディションで利用ができる。 ・AWS MGNで移行時にAWSからのインクルードライセンス形態に変更可能 ・DataCenterエディションの場合、Standardエディションの上位互換のため基本的にStandardにこだわる必要はない。 ソフトウェア要件等でStandardエディションが 必要な場合、どうすればStandardでWindows Serverが利用できるか。 17
  8. 13.AMIから起動するWindows Serverの設定値 AMIから起動するとWindowsの設定がデフォルトで最適化されている ▪Updates applied for AWS Windows AMIs https://docs.aws.amazon.com/ec2/latest/windows-ami-reference/windows-ami-configuration.html

    以下の項目などがデフォルトで設定されている。 ⚫電源オプションの最適化[高パフォーマンス] ⚫パフォーマンスオプションの最適化 ⚫特定日付までのWindows Updateの適用(AMIに日時が記載) ⚫Windows Updateの自動適用無効化 ⚫ページングファイルのサイズ設定 ⚫EC2Launch、SSM Agentの初期インストール ⚫各種ドライバーのインストール ⚫AWS Tools for Windows PowerShellのインストール ⚫Secure Time Seedingの無効化 19
  9. 17.Amazon EC2でのドメインコントローラ構築 オンプレミスと同様にAmazon EC2(Windows Server)でドメインコントローラの 構築は可能。ただし以下の点などを設定や、注意が必要 ⚫IPアドレスの固定化 ・クライアントのDNS設定などにドメインコントローラのIPを設定しているため、IPアドレスが変更されると  影響が大きいため、Amazon EC2リストア時にIPアドレスが変わらないようにENIの削除を行われないように設定する。

    ⚫DNSフォワーダーの設定 ・フォワーダーのIPアドレスにAmazonProvidedDNSのIPアドレスを設定。 ⚫DNSサフィックスの追加 ・設定したドメイン名やRoute53のゾーンなど追加する。 ⚫時刻同期設定 ・時刻同期をAmazon Time Sync Service(169.254.169.123)から行うように設定する。 ⚫ホスト名の変更 ・初期設定のランダムな英数字のホスト名からわかりやすいホスト名に変更。 ⚫DNSアドレスの変更 ・ネットワーク設定から優先DNSサーバに127.0.0.1に変更。2台目のADがいれば代替DNSサーバも設定変更。 23
  10. 18.Amazon EC2で稼働するドメインコントローラのバックアップ 複数のドメインコントローラ稼働の場合、VSS対応のバックアップが必要 ▪AWS Backup で VSS バックアップを設定する方法を教えてください。 https://repost.aws/ja/knowledge-center/backup-setup-vss-backup ADのデータベースを正確に復旧するために

    AWS BackupでVSS対応のスナップショットを取得する ⚫Windowsバックアップの取得も有効 ⚫Windowsバックアップであればディレクトリサービス復元モード  から復旧も可能 ⚫スナップショットからのリストアを行う場合、利用していたENIを  引き継いでリストアを推奨 24
  11. 31 ・アップグレード時にエディションを変更してプロファイルが変更になる。 ・日本語OSに英語OSイメージでアップグレードするとプロファイル変更になる。 コンソール画面を確認するとプロファイルの変更画面で止まっていた https://repost.aws/ja/knowledge-center/ec2-windows-in-place-upgrade AWS re:Post EC2 Windows インスタンスのインプレースアップグレードを実行する方法を教えてください。

    ▪対策 ・Microsoft、AWSのドキュメントを確認してアップグレード要件を満たす。 ・アップグレード失敗に備えてAMIの取得を行っておく。 ・事前に複製したAmazon EC2でアップグレード検証を行う。 24.Windowsインプレースアップグレード時に操作が不能になる事象
  12. 28.EC2 Windowsのトラブルシューティングツール EC2Rescueを利用してWindowsの問題を修復が可能 別のEC2インスタンスから障害発生中のEBSをマウントして EC2Rescueからネットワークインターフェースやサービス起動の問題 など修正が可能 ⚫AWS Systems Manager Automation

    ランブックでも修復が可能 ⚫移行ツールのAWS Application Migration Serviceのログの取得も可能 ▪Amazon EC2 インスタンスの問題をトラブルシューティングする https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/ec2-instance-troubleshoot.html 36