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⾮構造化データを価値に変える AI エージェント基盤とその組織

⾮構造化データを価値に変える AI エージェント基盤とその組織

2026/10/9に開催された「Data Engineering Summit 2026」に、IVRy、CDOの⼤曽根圭輔とEMの⼭本 雄⼠が登壇しました。
登壇イベント:https://data-engineering-summit.findy-tools.io/2026

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Transcript

  1. Data Engineering Summit 2026 ⾮構造化データを価値に変える AI エージェント基盤とその組織 株式会社 IVRy Chief

    Data Officer ⼤曽根圭輔 Engineering Manager, Data Platform Unit ⼭本 雄⼠ @IVRy Inc. All rights reserved.
  2. ⾃⼰紹介 Keisuke Osone ⼤曽根 圭輔 Chief Data Officer 博⼠(⼯学) 筑波⼤学にてゲーム

    AI の研究で博⼠(⼯学)を取得。 その後、新卒で⼊社した会社でデータ組織の⽴ち上げ、 AI 系スタートアップ(上場企業)で Chief Data Officer および事業責任者を担当。2024年 11⽉より IVRy へ。 現在は事業開発および社内外のデータ活⽤を主に担当。 現在『AIエージェント時代のデータ基盤実践ガイド』を執筆中。 22
  3. Index @IVRy Inc. All rights reserved. IVRy について 5 IVRy

    Data Hub について 8 AI エージェントとデータ基盤 12 データ職の変化 21 4
  4. 累計発着信数 累計アカウント数 70,000 件 1億 件 2026年6月末時点 2026年8月末時点 導⼊数 99/99

    業界 顧客満⾜度 ※⽇本標準産業分類(令和5年)の中分類 99業界 ※2022年1⽉(⾃社調査)時点 2021 @IVRy Inc. All rights reserved. 2022 2023 2024 2025 2026 ※出典:デロイト トーマツ ミック経済研究所「⾃動対話システム市場の現状と展望 2026年版(2024年度実績)」 デロイト トーマツ ミック経済研究所「⾃動対話システム市場の現状と展望 2025年版(2023年度実績)」 6
  5. ひとつの対話 AI 基盤で、あらゆる接点へ 店舗や社員携帯からコンタクトセンターまで⼀つの対話 AI 基盤で統合できるため、 コミュニケーション接点の分断なく、シームレスに連携をすることが可能です。 AI⾳声対話機能 データ活⽤∕CRM連携 ハルシネーション

    ゼロのAI対話 ⽂字起こし AI⾳声回答 CTI機能 AI受付/Q&A ユーザーの 発話を認識し 適切に振り分け 情報資産 SFA/CRM SMS 録⾳ 発話認識 IVRy CTI AI Contact Center 対話DB IVRy Data Hub DWH 電話転送 AI通話分析 システム連携 @IVRy Inc. All rights reserved. 7
  6. Index @IVRy Inc. All rights reserved. IVRy について 4 IVRy

    Data Hub について 7 AI エージェントとデータ基盤 12 データ職の変化 24 8
  7. 2025.11 に AI エージェントプラットフォーム「IVRy Data Hub」提供開始 電話データなどを集約し、様々な AI エージェントの利活⽤を⽀える基盤を提供 Data

    Hub 顧客のAI エージェント 外部のSMS‧メール等との連携 UI レイヤー Web 他のデータや業務システムと連携する活⽤がスムーズ 電話 対話 Data Hub Agent エージェント レイヤー Agent連携 分析 検索 通知 WF連携 AI Agent活⽤ DWH / BI ツール連携 データ連携 Data Hub Platform コンテキスト レイヤー データ レイヤー AI-Ready なデータ層 (ナレッジベース‧オントロジー‧エンリッチメント‧権限管理) 電話‧Chat‧SMS‧対話から抽出したナラティブなデータ (会話そのもの) 電話 @IVRy Inc. All rights reserved. Chat SMS 対話から抽出 顧客利⽤の電話‧Chat‧SMS‧CRM 電話 Chat SMS CRM 9
  8. IVRy Data Hub の⾳声データ連携で可能となるユースケース 主なユースケース VoC (顧客の声) 分析 リスク回避 ‧カスハラ

    ‧コンプライアンス ‧ガバナンス @IVRy Inc. All rights reserved. 「検索‧通知」 ユースケース + 「データ連携」 ユースケース 影響する KPI • 通話データにおける 顧客のポジティブ/ ネガティブな声を統合 的に分析 • 顧客属性 (e.g. LTV /ロイヤリティ) ごとに分析 • 様々なチャネルを横断分析 顧客満⾜度 不満⾜度 • 通話内でのトラブルを 検知し、リスク度合い に応じて⾃動通知 • 過去事例から推奨対応 を提⽰ • 様々なチャネルを横断し、 同じ基準でリスク検知 カスハラ率 離職率 11
  9. ⾮構造化データと構造化データの連携 ⾮構造化データである会話には「結果に⾄るまでの過程」が残り、 結果や業務の背景にある構造化データと結合することでより効果的 SoR に存在 会話の⽂字起こし 他のデータと繋ぐと 困っている要因 • ステータス:対応済み

    • 顧客が困っていたこと × 店舗マスタ‧シフト • 対応⽇時:10/9 14:32 • 担当者の約束 → どの拠点に課題があるか • 担当者:⼭⽥ • 次につながる要望 • 区分:問い合わせ • 途中で変わった⼝調 • 通話時間:3分12秒 • 未完了タスク @IVRy Inc. All rights reserved. 未完了タスク × チケット‧案件 → 誰の担当で起票するか 12
  10. Index @IVRy Inc. All rights reserved. IVRy について 5 IVRy

    Data Hub について 8 AI エージェントとデータ基盤 13 データ職の変化 24 13
  11. AI は 24 時間⽂句を⾔わず働き続けられる 全数処理により、データはサンプリングでの「こういう例もあった」から 「どこで‧誰に‧どれだけ」に変わる。⼈の代わりではなく⼈ができないことを可能に 疲れない 24 時間動く 全対象を⾒られる

    ⼈間は疲れる。担当者も 深夜のデータ 全拠点‧全チャネルを同 変わるが、 AI の 繁忙期のデータ ⼀の観点で⾒るのは、 パフォーマンスは⼀定 も処理 ⼈⼿では原理的に不可能 @IVRy Inc. All rights reserved. 14
  12. AI エージェントは「読む」から「判断して動く」に しかし、一部の業務を任せられるが故の問題も起こっている LLM 以前 現在 前処理し、 非構造なものを、 構造化してから扱う 非構造のまま扱える

    「誤ったことを言う」リスクから、「誤ったことをする」リスクへ 意図しない行動を取る/ツールを誤用する/ガードレールの外で動作 出典:McKinsey「State of AI trust in 2026: Shifting to the agentic era」 https://mckinsey.com/capabilities/tech-and-ai/our-insights/tech-forward/state-of-ai-trust-in-2026-shifting-to-the-agentic-era @IVRy Inc. All rights reserved. 15
  13. 確率的に扱ってよいもの / 決定的でなければならないもの AI エージェントの挙動は確率的であるが、 業務の⼀部を実⾏する場合には(レポートであっても)間違ってはいけない数値が発⽣ 特に「数値の定義」と権限 LLM は解約率という語は理解するが、⾃社の解約率の分⺟や分⼦の定義を教える必要あり 確率的でよい

    決定的でなければならない • 要約 • 誰のデータか(ID 解決‧名寄せ) • 分類‧タグ付け • ⾒せてよいか(権限) • 意図の推定 • いつ時点か(鮮度‧断⾯) • 優先度の判定 • 出典は何か(トレーサビリティ) • 推奨アクションの提⽰ • 数値の定義(何をどう数えたか) @IVRy Inc. All rights reserved. 16
  14. AI エージェントの導⼊の⼆極化 実際、⼆極化がすでに始まっていて、差が開き始めている段階 それより⼩規模な組織 年商10億ドル超の企業 40% 22% AI エージェントをスケール段階まで 進めていると回答(前年は27%)

    前年から横ばい 出典:McKinsey「The State of AI in 2026: On the road to ROI」 https://www.mckinsey.com/capabilities/quantumblack/our-insights/the-state-of-ai @IVRy Inc. All rights reserved. 17
  15. AI エージェントプロジェクトの実態 うまくいかない場合の原因もわかりはじめている AI エージェント活⽤プロジェク トのうち、2027年末までに中⽌ されると予測されている割合 40%以上 中⽌の理由として挙げられているもの •

    コストの増⼤ • 事業価値の不明確さ • リスク統制の不備 出典:Gartner プレスリリース https://www.gartner.com/en/newsroom/press-releases/2025-06-25-gartner-predicts-over-40-percent-of-agentic-ai-projects-will-be-canceled-by-end-of-2027 @IVRy Inc. All rights reserved. 18
  16. 決定的でなければならないものの例:テナント分離 ⼈がコードに書いた WHERE 句は決定的、AI が都度書けば確率的 ⼈がコードを書く世界 WHERE tenant_id = hoge

    アプリケーション層で絞り込むことで コード品質とフレームワークの正しい利⽤ が担保されていれば決定的 @IVRy Inc. All rights reserved. エージェントが SQL を書く世界 「⾃分のデータ以外は⾒ないでください」 WHERE 句を書くのは AI。プロンプトで指⽰ しても、 100% 守られる保証はない。 分析のために任意の SQL を書けることが 強みなので、書かせないという選択肢も取 りにくい。 20
  17. 決定的に動かすための定義が必要 「決定的でなければならないもの」= 業務⽂脈が AI エージェントを 動かすための設計要件に。 業務コンテキスト = 非構造化データ ×

    企業のマスタ・意味の定義 ① 接続 ② 意味の定義 • どのエンティティに紐づくか • ⾃社固有の概念 • 顧客‧契約‧拠点‧案件への名寄せ • ステータス 権限判定 • 指標の定義 • 「解約」「アクティブ」「対応中」が何を指すか を、機械可読な形で持つ。 @IVRy Inc. All rights reserved. 22
  18. 構造化データと⾮構造化データを突合することが重要 業務⽂脈と⾮構造化データを突合できる構造に踏み込めるかが活⽤の分かれ⽬ 分⽔嶺 Lv.1 Lv.2 Lv.3 ⽣データを読む グルーピング / クラスタリングする

    構造化して突合する 個別の温度感はわかる。 全体像は掴める。 属性‧⾏動データと掛け アクションにはつながり 動けるが、解像度が低 合わせ、⾼解像度の打ち にくい。 い。 ⼿が⾒える。 @IVRy Inc. All rights reserved. 23
  19. Index @IVRy Inc. All rights reserved. IVRy について 5 IVRy

    Data Hub について 8 AI エージェントとデータ基盤 12 データ職の変化 24 26
  20. 昨今 流⾏りの Forward Deployed Engineer (FDE) について 顧客の現場に入り込み、実装しながら要件を固めていく職能。 現在 AI

    企業が軒並み採用を強化している FDE には、実装力もだが業務につながるデータ連携の経験も必要 業務接続においてやらないこと • モデルの選定 • プロンプトの改良 • フレームワークの比較 @IVRy Inc. All rights reserved. 実際に時間を使っていること • 会社のデータがどこにあるか • 項目が何を意味しているか • どの指標が正で、どこが更新され ていないか 27
  21. Data Product Orchestrator - データ職の価値の変化 AI エージェントが読んで実行するようになったことで、定義の曖昧さが初めて コストとして表面化、定義は変わり続ける IVRy では

    Data Product Orchestrator が AI エージェントとデータを接続 減る仕事 • ダッシュボードの量産 • 定型的な抽出依頼への対応 • 手作業のレポーティング より必要になった仕事 • 指標の定義 • 部署をまたいでの合意 • 事業の変化に合わせて更新 出典:データから価値、そして事業へ - AI 時代の事業開発と Data Product Orchestrator (DPO) の役割 https://note.com/sorami_dev/n/n000c86c7b02b @IVRy Inc. All rights reserved. 28
  22. 参照アーキテクチャとしての整理 ⼀番壊れても気づけない層を設計し、運⽤する必要がある レイヤー 何が置かれるか 性質 壊れると 気づけるか 落ちる∕エラーになる 気づける エージェント

    分析‧検索‧通知‧実⾏ 確率的 コンテキスト ナレッジベース∕オントロ ジー∕指標定義∕権限管理 決定的 でなければ ならない それっぽく間違う 気づき にくい データ 会話‧⽂書‧チケット‧ログ 事実 ⽋損する∕重複する 検査すれば 気づける @IVRy Inc. All rights reserved. 29
  23. ⾃⼰紹介 ⼭本 雄⼠ ▪2011年 ベンチャー各社 → LINE → 楽天 プリセールス∕事業企画‧マーケティングを経験

    楽天でデータエンジニアチームをマネジメント ▪2021年|アンドパッド 経営企画にて財務‧⼈事のデータ基盤を構築し分析 ▪2025年1⽉|IVRy Databricks でデータ基盤を構築し 会計‧⼈事からサービスまで広くデータを接続 2026年1⽉より データエンジニアリング EM 32
  24. はじめに IVRy Data Hub は、 お客様も社内も使う AI エージェント データエンジニアが ⼈と

    AI エージェント双⽅の データへのアクセス範囲を定める @IVRy Inc. All rights reserved. 33
  25. 前半の持ち帰り|決定的でなければならないもの 決定的でなければならない「権限」の話 • • • • • @IVRy Inc. All

    rights reserved. 誰のデータか(ID 解決‧名寄せ) ⾒せてよいか(権限) いつ時点か(鮮度‧断⾯) 出典は何か(トレーサビリティ) 数値の定義(何をどう数えたか) 34
  26. ② 範囲を権限に反映する ⼈とエージェントのアクセスを⽀える設計 予防 ⼈∕アプリ AI エージェント 検知 @IVRy Inc.

    All rights reserved. 認証 実⾏主体 と権限 担当者と⽤途を確認 認可 対象データ 監査∕利⽤記録 46
  27. ② 範囲を権限に反映する|設計例 本⼈が⽬的に沿って選んだロールで実⾏ 本⼈ ASSUME 引受 role group 実⾏するロール X

    所属して権限を継承 permission group 権限の束 Y GRANT 付与 対象データ 強い権限だけを常に持ち歩かずに、使うときに選ぶ @IVRy Inc. All rights reserved. 47