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あなたの興味は信頼性?それとも生産性? SREとしてのキャリアに悩むみなさまに伝えたい選択肢

Kazuto Kusama
January 27, 2025

あなたの興味は信頼性?それとも生産性? SREとしてのキャリアに悩むみなさまに伝えたい選択肢

SRE Kaigi 2025で発表した資料です

Kazuto Kusama

January 27, 2025
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Transcript

  1. Kazuto Kusama @jacopen Product Evangelist @PagerDuty Japan Organizer @Platform Engineering

    Meetup Founder @Cloud Native Innovators Association Organizer @SRE Kaigi
  2. Four Keys • デプロイの頻度 ◦ 変更を本番環境にデプロイ、あるいはエンドユーザーにリリースした頻度 • 変更のリードタイム ◦ 変更のコミットから、本番環境で正常に実行されるまでの時間

    • 変更失敗率 ◦ デプロイによって本番環境で障害が発生する割合 • デプロイ失敗時の復元までの時間 ◦ 本番環境での障害から復元までにかかる時間 Four Keysがよく取り上げられますが、大きく分けると上下 2つに分けられます。上だけ高める、下だけ高めるのは難し くない。全部高めるのが大事だし、チャレンジングな点
  3. 4つのチームタイプ Stream-aligned team ビジネスのストリームに沿って配置するチー ム。ビジネスの中心 Complicated Subsystem team 複雑なサブシステムやコンポーネントを扱う チーム。その分野のスペシャリストが集まる

    Enabling team 他のチームが新しい技術やスキルを身につける 支援をするチーム ★Platform team インフラやツール、共通サービスなどのプラッ トフォームを提供するチーム
  4. その道のプロ(= Platform Team)との関わり方 開発チーム その道のプロ 開発チーム その道のプロ Collaboration Facilitating その道のプロが開発チームに勉強会を

    開いたり、Slackで情報提供 その道のプロが開発チームにジョインし Manifest書くのを担う 開発チーム その道のプロ XaaS その道のプロが用意したプラットフォームの レールの上で開発
  5. その道のプロとの関わり方 開発チーム その道のプロ 開発チーム その道のプロ Collaboration Facilitating その道のプロが開発チームに勉強会を 開いたり、Slackで情報提供 その道のプロが開発チームにジョインし

    Manifest書くのを担う 開発チーム その道のプロ XaaS その道のプロが用意したプラットフォームの レールの上で開発 最終的にはここを目指す この過程も大事
  6. Platform Teamが担うこと • 開発者の認知負荷軽減を一番の目的として取り組む • 開発の助けになるような情報を整理する • あらゆる技術に精通することは難しく、ガバナンスを効かせていく必要もあ るので、Platform Teamは技術の『標準』を定めていく

    • スムーズに取り組めるようオンボーディングの仕組みをととのえる • 必要に応じて勉強会やワークショップの開催を行う • 開発者からの質問や問い合わせに対して対応する • 開発者がセルフサービスで利用できる、自動化されたプラットフォーム を作っていく
  7. 共通するところ • ソフトウェア開発に対する知識、スキル • 自動化・効率化に対するモチベーション • 他チームと連携しながら組織を前進させる • 継続的な改善と学習文化 SRE

    • 信頼性・可用性への強いコミット • 分析・監視・運用設計の能力 • 障害対応から得た実践的知識 • データドリブンな意思決定 Platform Engineering • プラットフォームの設計・開発における技術力 • ユーザー視点のプロダクト開発マインド • 組織全体、複数サービスを見渡す抽象化・標準 化への意識 繰り返しになりますけど、SREというタイトルでPlatform Engineeringやっていても良いと思います。共通する項目も多 いので。でも、自分がどっちに対してやりがいを感じるかは、 心の中で整理しておくと良いです。
  8. AI x (SRE | Platform Engineering) 好む好まざるとに関わらず、AIを活用したSRE / Platform Engineeringの実践は

    不可避。 一昨年〜昨年にかけてのRAGを使ったアプローチは上手くいかないケースが多 かった ただ昨年末から盛り上がっているAIエージェントのアプローチは、かなり親和性が 高いように思う(特にPlatform Engineering) 具体的な事例が出てくるのはこれからだが、暖かくなってくる時期から一気に情報 が出てくると思われる
  9. AI Driven Development ここ数ヶ月のソフトウェア開発におけるAI Agent の発展がすさまじい 全ての開発が直ちに置き換わるとは思わないが、 全ての開発が「影響を受ける」というのは過言で はない なので、これが開発のメインストリームとなった

    ときに、SREに求められるのは何か、Platform Engineerに求められるのは何かを早いうちから考 えておくべき まずは自分で触ってみて Cursor composer agent Devin Cline bolt.new いまこの時点では、一定の規模を超えるものを作らせるに は力不足なAIドリブン開発ですが、徐々にやれる規模は広 がるでしょうし、一部のタスクをAIにやらせるというのは 今でも可能。 まずはしゅっと触って感覚を掴むのがお勧め
  10. The augmented LLM MCP(Model Context Protocol)や Computer Use, browser-useのように、 LLMと外部がやり取り出来る標準のイン

    ターフェースが生まれ始めた まずは自社で身近な何かを連携させて仕組み を作ってみるのがおすすめ AnthropicのBuilding effective agentsとい う記事がとてもよく出来ているので、これを 参考にちいさなエージェントを考えてみるの がよさそう https://www.anthropic.com/research/building-eff ective-agents https://www.anthropic.com/research/building-effective-agents より引用