Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
O/Rマッパーの光と闇
Search
kazzhira
January 19, 2024
Technology
590
0
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
O/Rマッパーの光と闇
若手・学生サーバーサイドエンジニアLT会で発表した内容です
kazzhira
January 19, 2024
More Decks by kazzhira
See All by kazzhira
楽しいアジャイル開発のための_現場のスクラムの話をしよう.pdf
kazzhira
0
140
開発量を増やす
kazzhira
1
180
若手による若手のための 挑戦と失敗と再挑戦のリレー
kazzhira
1
180
エンジニアを選んだあなたへ.pdf
kazzhira
1
170
2024年の抱負
kazzhira
0
190
テストを並列実行してよかった話
kazzhira
0
150
Other Decks in Technology
See All in Technology
AIが当たり前の組織で エンジニアはどう育つか
nishihira
1
160
「早く出す」より「事業に効く」 ── 顧客の業務サイクルから逆算するAI時代の二重ループ開発と「変化の設計者」 / devsumi2026
rakus_dev
1
420
「最後に責任を取るのはチーム」— 人間のPRレビューを最小化してアップデートしたメンタルモデル
jnishime_dresscode
0
940
人とエージェントが高め合う協業設計
kintotechdev
0
100
OpenTelemetryにおけるGoのゼロコード・コンパイル時計装について #fukuokago
quiver
0
130
DMM.com 購入改善推進チーム におけるCodeRabbitを用いた レビューフロー改善の一例
ysknsid25
2
670
ソニー銀行におけるビジネスアジリティ向上のためのクラウドシフト戦略
srenext
0
870
Playwright × AI Agent でE2Eテストはどう変わるか AI駆動テストの可能性と実用検証の結果
taiga7543
1
550
複数プロダクトで進めるAI機能実装 ── 実践から得たリアルな学びとロードマップ実現への挑戦 / AICon2026_yanari
rakus_dev
0
150
ゴールデンパスは敷いただけでは道にならない ─ 企画部門のエンジニアが技術標準を事業価値に変えるまで
mhrtech
1
230
SRE Next 2026 何でも屋からの脱却
bto
0
1k
大量データに対しても、生成AIを用いてリーズナブルにデータ加工をしたい!Databricksのai_queryについて調べてみた
kamoshika
1
220
Featured
See All Featured
Agile that works and the tools we love
rasmusluckow
331
22k
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
790
250k
The #1 spot is gone: here's how to win anyway
tamaranovitovic
3
1.1k
The Spectacular Lies of Maps
axbom
PRO
1
860
How to train your dragon (web standard)
notwaldorf
97
6.7k
Put a Button on it: Removing Barriers to Going Fast.
kastner
60
4.4k
SEOcharity - Dark patterns in SEO and UX: How to avoid them and build a more ethical web
sarafernandez
0
220
Information Architects: The Missing Link in Design Systems
soysaucechin
0
1k
Measuring & Analyzing Core Web Vitals
bluesmoon
9
880
Ruling the World: When Life Gets Gamed
codingconduct
0
280
Context Engineering - Making Every Token Count
addyosmani
9
1k
Darren the Foodie - Storyboard
khoart
PRO
3
3.4k
Transcript
O/Rマッパーの光と闇 2024/01/19 平尾一斗
❏ 名前 ❏ 平尾 一斗(ひらお かずと) ❏ 主戦場 ❏ 自社Webサービス開発 ❏ 最近の関心事
❏ 結婚式の詳細見積もり書 自己紹介 @kazuhira_0001
アジェンダ 起: この機能、動かないです! 承: ボトルネックを探せ 転: SQLをしゃべる 結: O/Rマッパーは友達 @kazuhira_0001
この機能、動かないです! 鳴り響くアラートと共に、その問い合わせはやってきました @kazuhira_0001 事業部 保証情報のCSV出力機能が動かない…
この機能、動かないです! @kazuhira_0001 事業部 以前は動いていたんですけど 最近重いなと感じてました
この機能、動かないです! 「CSV出力機能」はどんな仕様なのか? @kazuhira_0001
この機能、動かないです! ビジネスにおける取引を全て記録する大きなテーブルを想定し、 1. 取引の情報 2. 取引に紐づく会社Aの統計(いろんな履歴から作る) 3. 取引に紐づく会社Bの統計(いろんな履歴から作る) を全取引についてまとめてCSV化する ※「保証」とはなにかについては簡単のため一旦無視します
@kazuhira_0001
この機能、動かないです! ビジネスにおける取引を全て記録する大きなテーブルを想定し、 1. 取引の情報 2. 取引に紐づく会社Aの統計(いろんな履歴から作る) 3. 取引に紐づく会社Bの統計(いろんな履歴から作る) を全取引についてまとめてCSV化する ※「保証」とはなにかについては簡単のため一旦無視します
CSV1行あたりの導出のために 多くのテーブルを参照しなければならない! @kazuhira_0001
この機能、動かないです! クエリが返ってきていない!! メモリ使用率がスパイクしてる!! うーん対応優先度低いけど機能不全はほっとけないなぁ。大きなデータ引っ張ってきてい るみたいけどチューニングとか業務仕様の整理とかめんどk(ry 直そう @kazuhira_0001
この機能、動かないです! そもそも業務を見直せ!というのは一旦置いて… @kazuhira_0001
ボトルネックを探せ ➔ クエリが返ってきていない!! ◆ クエリいっぱいある? ◆ 実行計画は? ➔ メモリ使用率がスパイクしてる!! ◆
引っ張りたいデータが大きくて、オブジェクト化してる? @kazuhira_0001
ボトルネックを探せ(掘り下げる) ➔ クエリいっぱいある? ◆ テーブルごとに1回だけ取得していてN+1問題ではない • が、後述のフルスキャンの一因である ➔ 実行計画は? ◆
インデックスが使われておらずフルスキャン ➔ 引っ張りたいデータが大きくて、オブジェクト化してる? ◆ フェッチしたデータで使わないデータがたくさん • 本来出力するデータは100MB未満と試算 @kazuhira_0001
ボトルネックを探せ(掘り下げる) ➔ 「インデックスが使われておらずフルスキャン」なのはなぜか? ◆ IN句が巨大になりrange_optimizer_max_mem_size(MySQL)の上限突破 • リレーションをたどって外部キーで絞ろうとしてしていた ➔
「フェッチしたデータで使わないデータがたくさん」なのはなぜか? ◆ 大量のデータをオブジェクトにマッピングしてから整形している @kazuhira_0001
SQLをしゃべる クエリの実行計画に気を付けつつ、 必要なテーブル毎にデータを絞って抽出して集計したい O/Rマッパーで書くとすごく複雑になりそうだなぁ… SQLを直接話せばいいじゃない @kazuhira_0001
SQLをしゃべる がんばってクエリを書く… @kazuhira_0001
SQLをしゃべる ❏ 結果(全件指定) ❏ 【Before】 ❏ タイムアウト ❏ 31クエリ(内、28クエリがフルスキャン) ❏
【After】 ❏ 10秒以内 ❏ 1クエリ(急造のためフルスキャン一部あり) @kazuhira_0001
SQLをしゃべる 複雑なクエリが必要な場面では、 がんばってクエリを書いたほうが近道なこともある @kazuhira_0001
O/Rマッパーは友達 とはいえO/Rマッパーは人類が楽をしたいから作られたはず。 @kazuhira_0001
【SQL】 1. クエリを書く 2. クエリを投げる a. 必要なら値のバインドも 3. 返ってきたデータを オブジェクトにマッピングする
4. 完了 【ActiveRecord】 1. モデルのメソッド呼ぶ 2. 完了 O/Rマッパーは友達 単純なデータをオブジェクト化する実装が早い(例:Rails) @kazuhira_0001
O/Rマッパーは友達 O/Rマッパーの特性を理解して使おう @kazuhira_0001