「デザイナーにとって必要なコミュニケーションとは」を紐解き、新規事業開発において私が大切にしているプロトタイプの考え方を語りました。
「気を使う」を分解してみよう〜デザイナーの生存戦略2.0〜© Copyright 2022 Relic Inc. All rights reserved.Kimura Kanako株式会社Relic CXデザイングループリードデザイナー
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1自己紹介木村 可那子 / Kimura Kanako株式会社Relic CXデザイングループUIデザイナーデザイナー歴11年楽しそうな写真にしときました♡ 大学卒業後、財閥系アセットマネジメントにて経理職を経験後にWebデザイナーの道f デザイン制作会社にて、外資系化粧品会社などのLPや企業コーポレートサイトのWebデザイン/Webディレクションを担 人事評価クラウドサービスを提供する事業会社にてコミュニケーションデザイナ Relicに入社し、UIデザイナーとして頑張っておりますnoteやっています.https://note.com/kim_kanashian/
2本日のアジェンダR3 コミュニケーションは生存戦略であG3 プロトタイプ開発は「完成品の見本」ではな3 デザインは「助け合いの組織」で輝BQ3 最後に
3コミュニケーションは生存戦略であるはじめに申し上げます。私はネクラです。人と関わることが得意ではありません。
4コミュニケーションは生存戦略であるネクラの私がとても実感していることなのです。コミュニケーションがデザイナーにとってなぜ必要不可欠なのか…デザインを成功に導くための生存戦略だからです
5コミュニケーションは生存戦略であるコミュニケーション(Communication)とは情報伝達や意思疎通などの表現、また意思を伝え合う、交流を図るなどの行動を指す言葉のこと。Communicationの語源はラテン語のコミュニス(Communis)、「同じものを持つ、あるいは共通したもの」という意味があります。出典URL:https://www.kaonavi.jp/dictionary/communication/
6コミュニケーションは生存戦略であるコミュニケーションとは「なんか良い感じに人と仲良くする」ための手段ではなりません。共通認識を持ち、方向性がブレないための手段です
7コミュニケーションは生存戦略である今回は石川俊祐氏著書、「Hello,DESIGN 日本人とデザイン」に感銘を受けた私が心がけていることについてお話させて頂きたいと思います。
8コミュニケーションは生存戦略であるみなさんにとってデザイナーとはどのような人だと思いますか?「なんかいい感じにビジュアルを作る人」と世間の人から思われていそうですよね。
9コミュニケーションは生存戦略である「なんかいい感じ」というニュアンスは私たちデザイナーが発注の際にとても良く受けるオーダーのひとつです。「よしなに」という言葉も良く言いますし、言われますよね。
10コミュニケーションは生存戦略であるしかし英語でいうDesignは動詞で「企てる」「目論む」という意味があります。Designerとは「企画する人、アイデアをつくる人」であると言えます。
11コミュニケーションは生存戦略であるそして考えてみてください。私たちはけして御用聞きがしたいためにデザインをやっているわけじゃないですよね? 人が持っている課題と本質を見つけるこh それを解決するモノ、体験、システムを作ることデザインが持つ重要な側面とは
12コミュニケーションは生存戦略であるだからこそ、だからこその…デザイナーにとってコミュニケーションとは生存戦略といえる必須スキルなのです。問いを設定し、その問いを解決する人デザイナーとは
13プロトタイプ開発は「完成品の見本」ではない新規事業開発とは不確実性が高く、プロトタイプとはあくまでも事業検証の手段です。それではRelicにおける新規事業開発で私がUIデザイナーとして大切にしている観点をお話します。「完成品の見本」は本質的ではありません。想像と破壊をしながら、「人々にいかに需要があるのか」「マネタイズができるプロダクトなのか」を検証するためのひとつの方法でしかありません。
14プロトタイプ開発は「完成品の見本」ではない日本の企業が新規事業開発に苦戦している原因のひとつとして、「ちゃんとしたものをつくりたがる」という傾向があるのです。実際、私が関わっている案件でもその方向に流れ、本質を見失ったプロジェクトがありました。まずはミニマムスタートに「サッとつくる」「サッと修正する」ことを繰り返し、検証の精度を高めていくことが重要です。
15プロトタイプ開発は「完成品の見本」ではないデザイナーとしての本領発揮は、プロトタイプというアウトプットを駆使し、プロジェクトの「セントエルモの火」を担うこと。https://kotobank.jp/word/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%A2%E3%81%AE%E7%81%AB-847551嵐が近づいたとき、とがった物体の端から出る薄青い光。地中海の船乗りたちが、船のマストや帆桁(ほげた)の端にともったこの火を見て、彼らの守護聖者である聖エルモが現れたと信じたことに由来する(私はゲームで知りました)
16プロトタイプ開発は「完成品の見本」ではないだって、見たら一発でわかるからビジュアルのアウトプットほど最強の手段はない
17プロトタイプ開発は「完成品の見本」ではないもうどしたらいいの!そんな時にプロトタイプがあれば、指針の一つになるわけです。ココダヨ!Relicのデザイナーとして私が心がけていることは、プロジェクトにかかわるメンバーの認識をつねに同じ方向に向けて、船の難破を防ぎ、目的地までたどり着くことです。ただアウトプットを作るだけでは、一緒に船が転覆します。そして当然ながら、船というのは動かすのにも役割があります。
18デザインは「助け合いの組織」で輝く私のかつての上司の言葉をご紹介したいと思います。インハウス・クライアントワークにかかわらず、誰かが困っているからこそデザイナーが存在している…と思うと、深く共感してずっと心に残っています。「デザイナーは困っている人を助ける仕事。喜んでくれたら嬉しいよね」
18デザインは「助け合いの組織」で輝くそれぞれの立場と職域のハブとなり、共通認識を生み、課題を可視化するプロトタイプを作成できるのはデザイナーと言う職種の醍醐味ではないでしょうか?結局は「縦の糸はあなた、横の糸は私」そうです、「縦の糸は御社、横の糸は弊社」
19デザインは「助け合いの組織」で輝くそう、我々はチームで動いているのです。V それぞれのプロフェッショナルが集まっている、という信頼を持つこV 得意分野を活かし、自分にないスキルを持つ人にきちんと頼eV 意見が発散した時こそ、デザイナーが可視化したプロトタイプを使って議論を重ねる
19デザインは「助け合いの組織」で輝く人を理解しないことには、人を助けるアウトプットは実現しないからです。なにも専門的にガッツリやらずとも、「デザイナーとして必要なUX」を目指すことができれば…イイナ!デザイナーがなぜUXの領域まで手を伸ばす必要があるのか
20最後に何回でも言います。私はネクラです。めっちゃくちゃネガティブです。
21最後にそれでもありがたいことに、仕事を一緒にさせて頂く時「コミュニケーション能力がある」と評価して頂くことが多いです。ネクラはネクラなりに、人と関わることを諦めておりません。多大なるメリットを感じているからです。これは大事な生存戦略です。自分のためにやっていたことが、巡り巡って人々に還元されていくことが「気を使う」なのです。
22最後にご清聴ありがとうございました!