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研究室の成果を広く伝えるバーチャル展示室 / Virtual Open Laboratory

K Ito
October 18, 2020

研究室の成果を広く伝えるバーチャル展示室 / Virtual Open Laboratory

#VRSionUp!9 VTech Challenge 2020 Final / 最終発表会 発表資料
https://vr.gree.net/lab/vtc/vtc20/

Fri Oct 23 2020 @Mozilla Hubs, Online

K Ito

October 18, 2020
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Transcript

  1. 研究室の成果を広く伝えるバーチャル展示室
    東京大学大学院 新領域創成科学研究科 人間環境学専攻
    修士2年 伊東 健一

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  2. 研究室の成果発表に使えるHubsシーンを制作しました
    入り口:http://www.lhei.k.u-tokyo.ac.jp/#demo
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  3. About Us
    東京大学大学院 新領域創成科学研究科
    割澤・福井・米谷・伴研究室(人間環境情報学分野)
    ■ 千葉県・柏キャンパスを主な拠点とする研究室です
    ■ 安全・安心・快適な生活環境・生産現場の実現を
    キーワードに,環境に溶け込む支援デバイスの
    研究を行っています
    ロボットシステム VRによる感覚拡張・触覚デバイス ナノセンシングデバイス
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  4. 制作背景
    ■ COVID-19の影響で,研究成果をアピールする場が激減
    – 毎年恒例のOBOG向け成果報告会は,昨年度は中止に……
    – 一般の方に研究をご紹介する「柏キャンパス一般公開」もオンライン実施 [1]
    ■ 一方で,ソーシャルVRを活用した研究発表の事例が増えている
    目的 学部学生,一般の方,OBOG等へ,インタラクティブな研究紹介ができるHubsルーム構築
    [1]東京大学柏キャンパス共同学術経営委員会,東京大学柏キャンパス一般公開2020
    IEEE VR 2020 (Hubs) 第25回日本VR学会大会(Hubs)
    バーチャル先端研公開2020 (cluster)
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  5. なぜHubsを選ぶのか?
    1. インストールやアカウント作成不要と
    いう圧倒的メリット
    – Webブラウザだけで参加可能
    – 参加までのハードルがとても低い
    2. 資料の設置しやすさ
    – 画像,動画,3Dモデルを簡単に置ける
    – ポスターやデモ形式の発表に合っている
    3. UIが日本語に対応した(10月3日)
    – 英語に抵抗感ある層にも薦めやすい
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  6. 制作で重視したコンセプト
    VRや3D操作に不慣れな訪問者でも移動しやすい空間設計,案内配置
    来場者に優しい空間作り
    Webリンクを使って,円滑に発表資料を設置・差し替えできる
    スムーズに発表できる資料設置
    研究室の広報の一環として常設できる,研究のワクワク感が伝わる空間
    ワクワク感のあるバーチャル空間
    完成1ヶ月前のキックオフ会議で先生方に頂いた「要求仕様」
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  7. メイン展示室:入口を明確に設けた六角形配置
    来場者に優しい空間作り
    入口
    ■ 初めての訪問者でも方向が分かるよう,あえて回転対称ではない六角形に
    ■ 操作に不慣れでも移動できるよう,曲がり角がない見通しのいい空間
    ■ 振り向かなければ目に入らない背面の壁には,展示を配置しない
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    入口から,展示のある壁が全て見える

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  8. メイン展示室:入口を明確に設けた六角形配置
    来場者に優しい空間作り
    入口
    ■ 初めての訪問者でも迷わないよう,あえて回転対称ではない六角形に
    ■ 操作に不慣れでも移動できるよう,曲がり角がない見通しのいい空間
    ■ 振り向かなければ目に入らない背面の壁には,展示を配置しない
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    入口から,展示のある壁が全て見える
    このアイデアの嬉しい点
    ■ VR/3Dに慣れない参加者がいても,スムーズに進行できる
    このアイデアの嬉しくない点
    ■ 展示物がとても多いイベントには使えない(Vketなど)
    ■ 視界に入る物体数が多いと負荷がかかってしまうため

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  9. スポーン地点から展示室への導線
    ワクワク感のあるバーチャル空間
    ■ あえて一本道の廊下を経由させ,操作説明や諸注意を確実に見せる
    ■ 廊下を挟んで景色が変わることで,展示空間に入っていくドキドキ感も演出した
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    来場者に優しい空間作り
    スポーン地点:操作説明 廊下:諸注意 展示会場に入った直後

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  10. スポーン地点から展示室への導線
    ワクワク感のあるバーチャル空間
    ■ あえて一本道の廊下を経由させ,操作説明や諸注意を確実に見せる
    ■ 廊下を挟んで景色が変わることで,展示空間に入っていくドキドキ感も演出した
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    来場者に優しい空間作り
    スポーン地点:操作説明 廊下:諸注意 展示会場に入った直後
    このアイデアの嬉しい点
    ■ 「操作や展示の見方が分からなくてすぐ離脱」という悲劇を防げる
    このアイデアの嬉しくない点
    ■ 展示にたどり着くまでの時間が長い
    → Enchanさんの“Gekko”で使われた,リンクによるワープ移動で解決しそう

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  11. Googleスプレッドシートによる資料設置
    スムーズに発表できる資料設置
    ■ 発表者が,多数の発表資料をSpokeやHubsで設置作業するのは大変
    ■ 設置後に資料の差し替えが必要になることも多い
    ■ Pinを忘れて消えてしまう,誤って動かしてしまうなどリスクもある
    →事前に設置したURLのリダイレクト先をGoogle Sheetsで管理するWeb API実装
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    Googleスプレッドシート
    Hubs/Spoke
    Cloud
    FireStore
    Cloud Functions
    for Firebase
    Sheets
    API
    発表担当者

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  12. Googleスプレッドシートによる資料設置
    スムーズに発表できる資料設置
    ■ 発表者が,多数の発表資料をSpokeやHubsで設置作業するのは大変
    ■ 設置後に資料の差し替えが必要になることも多い
    ■ Pinを忘れて消えてしまう,誤って動かしてしまうなどリスクもある
    →事前に設置したURLのリダイレクト先をGoogle Sheetsで管理するWeb API実装
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    Googleスプレッドシート
    Hubs/Spoke
    Cloud
    FireStore
    Cloud Functions
    for Firebase
    Sheets
    API
    発表担当者
    このアイデアの嬉しい点
    ■ 資料の設置・差し替えがとにかく楽(スプレッドシートにURLを貼るだけ!)
    ■ Hubsシーン制作担当と,資料設置担当が完全に分業できる
    このアイデアの嬉しくない点
    ■ あまりに大量のリクエストがあるとGoogle先生に課金される

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  13. 3Dモデル展示
    ワクワク感のあるバーチャル空間
    ■ 研究で製作しているロボット・装置
    の3D CADモデルを展示した
    ■ CADデータから変換したモデル
    数十万ポリゴンと重く,ポリゴンを削減
    アンビエントオクルージョンをテクスチャ
    にベイクし,Hubsでの見栄え改善
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  14. 3Dモデル展示
    ワクワク感のあるバーチャル空間
    ■ 研究で製作しているロボット・装置の3D
    モデルを展示した
    ■ CADデータから変換したモデル
    数十万ポリゴンと重く,ポリゴンを削減
    アンビエントオクルージョンをテクスチャにベイ
    クし,Hubsでの見栄え改善
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    このアイデアの嬉しい点
    ■ 研究室の既存資産であるCADモデルで,バーチャルならではの展示ができる
    ■ 展示室のシンボルとして,空間演出の効果も
    このアイデアの嬉しくない点
    ■ CADから変換したモデルはやっぱり重い(モデリング素人の限界)

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  15. まとめ:研究室の成果を広く伝えるバーチャル展示室
    ■ VR/3Dに慣れない参加者でも回れる空間設計
    ■ 操作方法や諸注意を確実に見てもらう導線
    ■ 資料URLを簡単に差し替えできるシステム
    ■ 既存のCADデータを活用した3Dモデル展示
    「東京大学柏キャンパス一般公開」の
    一環として,ルームを公開しています!
    http://www.lhei.k.u-tokyo.ac.jp/#demo
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