#VRSionUp!9 VTech Challenge 2020 Final / 最終発表会 発表資料 https://vr.gree.net/lab/vtc/vtc20/
Fri Oct 23 2020 @Mozilla Hubs, Online
研究室の成果を広く伝えるバーチャル展示室東京大学大学院 新領域創成科学研究科 人間環境学専攻修士2年 伊東 健一
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研究室の成果発表に使えるHubsシーンを制作しました入り口:http://www.lhei.k.u-tokyo.ac.jp/#demo2
About Us東京大学大学院 新領域創成科学研究科割澤・福井・米谷・伴研究室(人間環境情報学分野)■ 千葉県・柏キャンパスを主な拠点とする研究室です■ 安全・安心・快適な生活環境・生産現場の実現をキーワードに,環境に溶け込む支援デバイスの研究を行っていますロボットシステム VRによる感覚拡張・触覚デバイス ナノセンシングデバイス3
制作背景■ COVID-19の影響で,研究成果をアピールする場が激減– 毎年恒例のOBOG向け成果報告会は,昨年度は中止に……– 一般の方に研究をご紹介する「柏キャンパス一般公開」もオンライン実施 [1]■ 一方で,ソーシャルVRを活用した研究発表の事例が増えている目的 学部学生,一般の方,OBOG等へ,インタラクティブな研究紹介ができるHubsルーム構築[1]東京大学柏キャンパス共同学術経営委員会,東京大学柏キャンパス一般公開2020IEEE VR 2020 (Hubs) 第25回日本VR学会大会(Hubs)バーチャル先端研公開2020 (cluster)4
なぜHubsを選ぶのか?1. インストールやアカウント作成不要という圧倒的メリット– Webブラウザだけで参加可能– 参加までのハードルがとても低い2. 資料の設置しやすさ– 画像,動画,3Dモデルを簡単に置ける– ポスターやデモ形式の発表に合っている3. UIが日本語に対応した(10月3日)– 英語に抵抗感ある層にも薦めやすい5
制作で重視したコンセプトVRや3D操作に不慣れな訪問者でも移動しやすい空間設計,案内配置来場者に優しい空間作りWebリンクを使って,円滑に発表資料を設置・差し替えできるスムーズに発表できる資料設置研究室の広報の一環として常設できる,研究のワクワク感が伝わる空間ワクワク感のあるバーチャル空間完成1ヶ月前のキックオフ会議で先生方に頂いた「要求仕様」6
メイン展示室:入口を明確に設けた六角形配置来場者に優しい空間作り入口■ 初めての訪問者でも方向が分かるよう,あえて回転対称ではない六角形に■ 操作に不慣れでも移動できるよう,曲がり角がない見通しのいい空間■ 振り向かなければ目に入らない背面の壁には,展示を配置しない7入口から,展示のある壁が全て見える
メイン展示室:入口を明確に設けた六角形配置来場者に優しい空間作り入口■ 初めての訪問者でも迷わないよう,あえて回転対称ではない六角形に■ 操作に不慣れでも移動できるよう,曲がり角がない見通しのいい空間■ 振り向かなければ目に入らない背面の壁には,展示を配置しない8入口から,展示のある壁が全て見えるこのアイデアの嬉しい点■ VR/3Dに慣れない参加者がいても,スムーズに進行できるこのアイデアの嬉しくない点■ 展示物がとても多いイベントには使えない(Vketなど)■ 視界に入る物体数が多いと負荷がかかってしまうため
スポーン地点から展示室への導線ワクワク感のあるバーチャル空間■ あえて一本道の廊下を経由させ,操作説明や諸注意を確実に見せる■ 廊下を挟んで景色が変わることで,展示空間に入っていくドキドキ感も演出した9来場者に優しい空間作りスポーン地点:操作説明 廊下:諸注意 展示会場に入った直後
スポーン地点から展示室への導線ワクワク感のあるバーチャル空間■ あえて一本道の廊下を経由させ,操作説明や諸注意を確実に見せる■ 廊下を挟んで景色が変わることで,展示空間に入っていくドキドキ感も演出した10来場者に優しい空間作りスポーン地点:操作説明 廊下:諸注意 展示会場に入った直後このアイデアの嬉しい点■ 「操作や展示の見方が分からなくてすぐ離脱」という悲劇を防げるこのアイデアの嬉しくない点■ 展示にたどり着くまでの時間が長い→ Enchanさんの“Gekko”で使われた,リンクによるワープ移動で解決しそう
Googleスプレッドシートによる資料設置スムーズに発表できる資料設置■ 発表者が,多数の発表資料をSpokeやHubsで設置作業するのは大変■ 設置後に資料の差し替えが必要になることも多い■ Pinを忘れて消えてしまう,誤って動かしてしまうなどリスクもある→事前に設置したURLのリダイレクト先をGoogle Sheetsで管理するWeb API実装11GoogleスプレッドシートHubs/SpokeCloudFireStoreCloud Functionsfor FirebaseSheetsAPI発表担当者
Googleスプレッドシートによる資料設置スムーズに発表できる資料設置■ 発表者が,多数の発表資料をSpokeやHubsで設置作業するのは大変■ 設置後に資料の差し替えが必要になることも多い■ Pinを忘れて消えてしまう,誤って動かしてしまうなどリスクもある→事前に設置したURLのリダイレクト先をGoogle Sheetsで管理するWeb API実装12GoogleスプレッドシートHubs/SpokeCloudFireStoreCloud Functionsfor FirebaseSheetsAPI発表担当者このアイデアの嬉しい点■ 資料の設置・差し替えがとにかく楽(スプレッドシートにURLを貼るだけ!)■ Hubsシーン制作担当と,資料設置担当が完全に分業できるこのアイデアの嬉しくない点■ あまりに大量のリクエストがあるとGoogle先生に課金される
3Dモデル展示ワクワク感のあるバーチャル空間■ 研究で製作しているロボット・装置の3D CADモデルを展示した■ CADデータから変換したモデル数十万ポリゴンと重く,ポリゴンを削減アンビエントオクルージョンをテクスチャにベイクし,Hubsでの見栄え改善13
3Dモデル展示ワクワク感のあるバーチャル空間■ 研究で製作しているロボット・装置の3Dモデルを展示した■ CADデータから変換したモデル数十万ポリゴンと重く,ポリゴンを削減アンビエントオクルージョンをテクスチャにベイクし,Hubsでの見栄え改善14このアイデアの嬉しい点■ 研究室の既存資産であるCADモデルで,バーチャルならではの展示ができる■ 展示室のシンボルとして,空間演出の効果もこのアイデアの嬉しくない点■ CADから変換したモデルはやっぱり重い(モデリング素人の限界)
まとめ:研究室の成果を広く伝えるバーチャル展示室■ VR/3Dに慣れない参加者でも回れる空間設計■ 操作方法や諸注意を確実に見てもらう導線■ 資料URLを簡単に差し替えできるシステム■ 既存のCADデータを活用した3Dモデル展示「東京大学柏キャンパス一般公開」の一環として,ルームを公開しています!http://www.lhei.k.u-tokyo.ac.jp/#demo15