Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
GPLv3概要
Search
koedoyoshida
November 02, 2007
Technology
0
75
GPLv3概要
2007年にリリースされたGNU GENERAL PUBLIC LICENSE Version 3の概要を勉強会で軽く発表したときの資料
koedoyoshida
November 02, 2007
Tweet
Share
More Decks by koedoyoshida
See All by koedoyoshida
DebConf25参加報告
koedoyoshida
0
4
AlmaLinux Users Meetup 2025 Summer / AlmaLinuxの活動
koedoyoshida
0
130
CentOS後継!業務システムで使えるAlmaLinux for Enterprise
koedoyoshida
0
54
AlmaLinux Users Meetup 2025 Summer / サイバートラストのAlmaLinuxへの取り組み
koedoyoshida
0
120
AlmaLinux 10 / 9.6 リリース! ―変わるところと変わらないところ―
koedoyoshida
0
1.8k
almalinux.orgの翻訳による貢献
koedoyoshida
0
110
CentOS 7サポート終了直前!次はどうする?
koedoyoshida
1
640
止まらないLinuxシステムを構築する_高信頼性クラスタ入門
koedoyoshida
4
4.3k
CentOS7サポート終了まで約半年 EoL後のOSを使い続けるとどうなる?
koedoyoshida
0
810
Other Decks in Technology
See All in Technology
データ戦略部門 紹介資料
sansan33
PRO
1
3.8k
LLMアプリの地上戦開発計画と運用実践 / 2025.10.15 GPU UNITE 2025
smiyawaki0820
1
660
『バイトル』CTOが語る! AIネイティブ世代と切り拓くモノづくり組織
dip_tech
PRO
1
130
ガバメントクラウドの概要と自治体事例(名古屋市)
techniczna
3
240
AIツールでどこまでデザインを忠実に実装できるのか
oikon48
6
3.5k
今この時代に技術とどう向き合うべきか
gree_tech
PRO
2
2.1k
大規模サーバーレスAPIの堅牢性・信頼性設計 〜AWSのベストプラクティスから始まる現実的制約との向き合い方〜
maimyyym
10
5k
Introduction to Sansan for Engineers / エンジニア向け会社紹介
sansan33
PRO
5
43k
AI時代におけるデータの重要性 ~データマネジメントの第一歩~
ryoichi_ota
0
700
Introduction to Sansan Meishi Maker Development Engineer
sansan33
PRO
0
310
私のMCPの使い方
tsubakimoto_s
0
100
Introduction to Bill One Development Engineer
sansan33
PRO
0
300
Featured
See All Featured
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
48
9.7k
The Myth of the Modular Monolith - Day 2 Keynote - Rails World 2024
eileencodes
26
3.1k
Designing for Performance
lara
610
69k
Docker and Python
trallard
46
3.6k
Leading Effective Engineering Teams in the AI Era
addyosmani
7
490
Done Done
chrislema
185
16k
What’s in a name? Adding method to the madness
productmarketing
PRO
24
3.7k
Thoughts on Productivity
jonyablonski
70
4.9k
GitHub's CSS Performance
jonrohan
1032
470k
Fashionably flexible responsive web design (full day workshop)
malarkey
407
66k
Why Our Code Smells
bkeepers
PRO
340
57k
10 Git Anti Patterns You Should be Aware of
lemiorhan
PRO
657
61k
Transcript
GPL v3 2007/11/2 koedoyoshida
アジェンダ RMS 前提 GPLv3の目的 GPLv2の目的 CopyLeft ソフトウェア特許対抗 Tivoリゼーション対抗 インターネット配布対応Update 国際化
質疑応答
RMSとは リチャード・ストールマン (Richard Matthew Stallman、RMS) フリーソフトウェア運動の中心的存在であり、GNUプ ロジェクトを開始し、フリーソフトウェア財団(FSF)を 設立した。 GNU General
Public License (GPL) を作り出し、そ の思想のエッセンスであるコピーレフトの概念を提 唱した。 GNU Emacs、GCCとGDB、GNU Makeの作者 現在でもemacsのメンテンスを行っているソフトウェア 開発者 wikipedia
前提 以下はフリーソフトウェア財団 (Free Software Foundation)によって正式に発表されたものではな く、GNU GPLが適用されたソフトウェアの頒布条 件を法的に有効な形で述べたものではありませ ん。頒布条件としては、GNU GPLの英語版テキス
トで指定されているもののみが有効です。 http://www.gnu.org/licenses/gpl.html また、GPLv2およびCopyLeftは皆さん十分に理解し ていると言う前提です。
GPLv3目的 CopyLeft ソフトウェア特許に対抗 Tivoリゼーション対策 インターネット配布を意識してのUpdate 国際化
GPLv2の目的 CopyLeft 詳細 http://www.gnu.org/licenses/old-licenses/gpl-2.0.html
CopyLeftの背景 シンボリックス社から、ストールマンが作成したLISP インタプリタを使いたいと打診された際、ストールマ ンは彼の作品のパブリックドメイン版を提供した。 シンボリックス社はそのプログラムを拡張して更に強 力なものにした。 そして、彼のもともとのプログラムに対して拡張した 部分を見せてくれるよう求めた時に、シンボリックス 社はそれを拒否した。 これは法的にはどうすることもできなかった。
wikipedia(コピーレフト)
CopyLeft 著作物の利用、コピー、再配布、翻案を制限しない 改変したもの(二次的著作物)の再配布を制限しない 二次的著作物の利用、コピー、再配布、翻案を制限 してはならない コピー、再配布の際には、その後の利用と翻案に制 限が無いよう、全ての情報を含める必要がある 利用、コピー、再配布、翻案のいずれにおいても、複 製物又は二次的著作物にコピーレフトのライセンス を適用し、これを明記しなければならない
wikipedia(コピーレフト)
ソフトウェア特許に対抗 特許がフリーなプログラムに適用され、実質的にプロ グラムがプロプライエタリ(改変不可)にされてしまう という脅威を避ける。 こうした事態を防ぐために、GPLv3では、プログラム を非フリーとするために特許を使うことはできない ということを保証。
Tivoリゼーション対策 TiVo化:家庭で利用されるビデオ録画機TiVoのよう に、デバイスにGPLソフトウェアが組み込まれてい るもので、製造者は改変(Update等)可能だが、製 造者以外にソフトウェアが修正されると機能しなる ことを意味する。 GPLv3ソフトウェアの『対応するソース』は『インス トール用情報』と共に提供されなければならない。 『インストール用情報』:GPLv3のソフトウェアの改変さ れたバージョンを、インストール、実行するために必
要な手法、手順、認証キーやその他の情報すべて を意味する。 ROM等の誰にも書き換えられないものは対象外
インターネット配布対応 ソース配布手段の多様化対応 物理媒体(製品同梱|別途配布) ネットワークサーバ ピア・ツー・ピア伝送 別途書面にて(非商業的な場合、詳細略)
国際化 さまざまな国の法体系と親和を考慮 propagate,convey等のアメリカの著作権法で使わ れない用語をあえて使用する
質疑応答 詳細は下記URL参照 原文 http://www.gnu.org/licenses/gpl.html 日本語訳 http://opentechpress.jp/opensource/article.pl? sid=07/09/02/130237