2019年11月28日に行われた下川町のオープンデータ勉強会における名寄市立総合病院の事例紹介です
オープンデータ勉強会 事例発表「現場から始めるオープンデータ」2019.11.28 名寄市立総合病院 事務部総務課経理係 係長 秋葉 直人
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1 総務課経理係の紹介 2 オープンデータを始めた理由 3 なぜオープンデータなの? 4 データ公開までのプロセス 5 データ公開の効果 6 まとめ本日のアジェンダ
所属 名寄市立総合病院 事務部 総務課 経理係 所管する業務(1)予算・決算、各種計画(2)支払等の会計業務(3)入札等の契約業務(4)院内物流管理(5)医療機器及び診療材料の価格交渉1 総務課経理係の紹介
院内で取扱う診療材料は4~5,000種類・・・全ての仕入価格を管理し、ベンチマークと比較し、他施設よりも高く仕入れている場合は価格交渉をしなければならない。その他の業務もあり、とても手が回らない。→仕入価格を公表すれば、業者から「うちの方が安く納入できますよ。」という提案が受けられるのでは・・・?2 オープンデータを始めた理由公開したらメリットがあるかもしれない。
当初は、データをホームページに掲載する事しか考えていなかった。公表したいデータは、商品名、型番、JANコード、購入実績など。「マスタは正確なのか・・・?」「オープンデータ」であれば責任は問われない1らしい!あと、何か、かっこいい・・・!3 なぜオープンデータなの?1.クリエイティブコモンズ4.0ライセンス 第5条 無保証および責任制限a.許諾者が別途合意しない限り、許諾者は可能な範囲において、ライセンス対象物を現状有姿のまま、現在可能な限りで提供し、明示、黙示、法令上、その他に関わらずライセンス対象物について一切の表明または保証をしません。これには、権利の帰属、商品性、特定の利用目的への適合性、権利侵害の不存在、隠れた瑕疵その他の瑕疵の不存在、正確性または誤りの存在もしくは不存在を含みますが、これに限られず、既知であるか否か、発見可能であるか否かを問いません。全部または一部の無保証が認められない場合、この無保証はあなたには適用されないこともあります。b.可能な範囲において、本パブリック・ライセンスもしくはライセンス対象物の利用によって起きうる直接、特別、間接、偶発、結果的、懲罰的その他の損失、コスト、出費または損害について、例え損失、コスト、出費、損害の可能性について許諾者が知らされていたとしても、許諾者は、あなたに対し、いかなる法理(過失を含みますがこれに限られません)その他に基づいても責任を負いません。全部または一部の責任制限が認められない場合、この制限はあなたには適用されないこともあります。
(1)上司に相談。「他の病院で事例があるの?」「知りません。(調べる気もありません。)」「ふーん・・・まあ、やってみれば?」(2)「クリエイティブコモンズ・・・?」意味を調べる。(3)他自治体のホームページを見て、簡単な公開方法を探る。(4)「オープンデータ利用規約」を作成する。(5)公開データを作成する。(6)公開する。(2)~(6)のプロセスは、一週間もかかっていないはず。4 データ公開までのプロセスデータ公開は目的ではない。=時間をかけない。
データを公開した数か月後、ある業者から年間約100万円コスト削減できる提案を受けることができた。無事、提案の材料に切り替えて、削減効果が実現した。データを公開する事によって、コスト削減までのプロセスが簡略化できた。5 データ公開の効果公開無しの場合(1)交渉ターゲットを特定する。(2)他社に次の内容を確認する。①同種同効品の取扱いがあるか。②予定数量を知らせ見積書をもらう。(3)削減効果を試算する。(4)材料委員会で審議する。公開の場合(1)他社から提案を受ける。(納入価格、削減試算は他社が作成して持参する。)(2)材料委員会で審議する。
公開すると、現場にメリットがあるデータがある。「名寄市立総合病院オープンデータ」http://www.nayoroch.jp/hotnews/detail/00000492.html現在は、診療材料の仕入価格の他、電気使用量及び契約単価も掲載しています。2019/11/25 検査試薬の仕入価格を追加。6 まとめ