Tokyo.R #93 での発表資料です
例によってダウンロードしたpdfファイルを閲覧することをお薦めします
https://gist.github.com/Gedevan-Aleksizde/99059770d915805ae5c562a13453d175
やがて来るかもしれない RStudio のインターフェイス日本語化についてKatagiri, Satoshi (ill‑identified)Tokyo.R #93 (2021/07/03)1
View Slide
イントロダクション
自己紹介時間が惜しいのでボケるのはまた今度2
宣伝• R Markdown 関連の和訳資料公開中• R Markdown クックブック• knitr• TinyTeX• このスライドはrmdjaパッケージで作成されました3
本題
皆さんおなじみ RStudio4
RStudio のインターフェイスは英語のみ?• どこを探しても「言語設定」の項目はない• つまりインターフェイスの言語は変更できない• R のエラー文等は RStudio ではなく R 本体のもの• R 本体/パッケージの日本語化は私の書いたブログなどを参考に• ロケール設定の話はyutannihilation• Windows 版 R の日本語化はやはり私の書いたやつ5
もうみんな慣れてしまった?環境設定画面が日本語じゃなくても大丈夫?6
Q: RStudio の UI は日本語化されないのか?• A: 実は開発が進行中• Andrew Scribner 氏の作業 (正確にはフランス語化)• 現時点では非公式だが, 経緯は以下• rstudio/rstudio Issue #9083• StatCan/kubeflow‑containers Issue #149• StatCan/daaas Issue #5107
動かしてみる (発表時はデモ)8
どうやって日本語化しているのか• たぶんここの “i18n” ブランチで作業している• 個人作業なのでまだドキュメント充実してない• (私が Java に詳しくないだけ?)• Java で書かれた箇所は GWT の国際化 (i18n) ライブラリを使用して修正• 基本的には UI を設定している java ファイルに対し言語ごとに翻訳ファイルを用意する9
ビルド方法• RStudio リポジトリの docker/jenkins 以下にビルド用の Dockerfile• 今回は日本語化用の追加 Dockerfile 用意• 必要な作業は以下:1. 翻訳ファイルを配置• こちらで勝手に 2 つの翻訳ファイル*_ja.properties を用意2. src/.../RStudio.gwt.xml にロケール名の追加登録3. 最後に通常通りビルド10
使い方• Linux 版 RStudio Desktop でのみ確認• スマートでないがビルドしたバイナリを取り出す• Docker 上で開こうとしたがうまく行かなかったので• PC に設定したロケールに依存して表示言語が変わる• 例:LANG=ja rstudioLANG=en rstudio• RStudio Server は URL に &locale=ja 追加で変更できるらしい (未確認)注: デモ目的なので動作保証はしない11
ビルドの具体的手順: docker コンテナ1. docker を使えるようにする (sudo に注意)2. ここの 3 ファイルをコピーして以下を実行git clonehttps://github.com/ca-scribner/rstudio.git↪git checkoutd12c8d933e39ff785a2ad9ed2245f40e1c76a068↪docker build -t rstudio-dev -frstudio/docker/jenkins/Dockerfile.bionic-amd64.↪↪docker build -t rstudio-dev-ja -frstudio-dev-build.Dockerfile .↪docker run --name test1 -it rstudio-dev-ja 12
ビルドの具体的手順: Docker 内での操作cd /home/rstudio/rstudiosed -i '25s/"en,fr"/"en,fr,ja"/'src/gwt/src/org/rstudio/studio/RStudio.gwt.xml↪mkdir build && cd buildcmake .. -DRSTUDIO_TARGET=Desktop-DRSTUDIO_PACKAGE_BUILD=1-DCMAKE_BUILD_TYPE=Release↪↪make packageexit13
ビルドの具体的手順: 戻ってからの操作docker cptest1:/home/rstudio/rstudio/build/rstudio-99.9.9-amd64.tar.gz ./↪↪tar -xf rstudio-99.9.9-amd64.tar.gzrstudio-99.9.9-amd64.tar.gz/usr/local/bin/rstudio• fcitx‑mozc 使用の場合は例の qt5 のリンクが必要14
ビルドの具体的手順: Docker イメージ/コンテナの削除docker stop test1docker rm test1docker image rm rstudio-dev-ja rstudio-dev• docker 使用はビルド環境の同一性担保のため• ビルドしたら不要15