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masaharu adachi
May 23, 2020
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masaharu adachi
May 23, 2020
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Transcript
本を「手渡す」 そのときのこころとからだ 小林聖心女子学院 司書教諭 山本敬子 ライブアリアン・フォーラム2020 前編 2020.5.24 ZOOMにて
「ソーシャル・ディスタンス」は 本当に「ソーシャル」なのか? ・目の前でペンを落とした人 ・両手がふさがっていてドアを開けたい人 →いつもならすぐに体が動いて手助けするのに 「半径2m」に踏み込めない私がいる コロナ禍における「ソーシャル・ディスタンス」は 「ソーシャル」というより、他者とのかかわりを拒む 「孤立」の距離となるのではないか、という恐れ 「半径2m」は自分
中心でありながらも、 時折、他者の存在が 入り混じる距離であって よいのではないか?
他者と身体を触れ合うことが許されない社会? ◦他者の身体だけでなく、自分の身体も喪失するのでは? 他者や世界にふれることで、自分の身体を実感できる ◦オンライン化により身体の喪失は加速するのでは? 自分は画面の外に存在するという実感の必要性 ◦身体を伴わない思考は何を生むのか?生まないのか? 五感からの情報を得る、判断・行動する →身体の重要性
<身体性を取り戻す一つの方法として…> ちょこっと「アレクサンダー・テクニーク」紹介 ・F.M.アレクサンダーが発見した原理 身体に生来備わっている調整作用に注目 ・海外では音楽・演劇・ダンスなどの専門教育課程で 採用されている ・自分自身を不必要に緊張させている習慣に気づき、 それを手放すことを学習する
<やってみよう!A> 椅子に座っているとき *立っているときは③④だけ ①座骨(お尻の左右のぐりぐりした骨)の下に左右の手を差し込む *座骨がそれぞれ左右の手の中に降りてくると思ってみてください ②自分の体重が座骨を通じて自分の手の中に降りてきたと思ったら、 お尻を浮かさず、そのままの状態で片方ずつ手を外してみる *どんな感じがしますか? ③両方の足の裏で床を感じる (座っていて足がつかない時は、かかとが床へ下りていくと思ってみる)
④頭の上に空間があって、その先に天井があると思う → どんな感じがしますか? *立っているときは③④だけでよい
<やってみよう!B> 腕を使うとき…片方ずつ試してみる ① 肩から腕が始まると思って、腕を動かしてみる →肩から指の先までが腕だと思って動かしてみましょう ② 片方の手で反対側の鎖骨をなぞってから、腕を動かす →鎖骨から指の先までが腕だと思って動かしてみましょう ①と比べてどんな感じがしますか? ③
背中側にある肩甲骨を思って、腕を動かす →鎖骨・肩甲骨から指の先までが腕の一部だと思って動かしてみましょう ①と比べてどんな感じがしますか? ④ ③の状態で、手で何かに触れてみる →何も思っていない逆の手で同じものに触れてみる 左右で何か違いますか?
カウンターで本を「手渡す」とき、 パソコンを使うとき、本を読むとき… <やってみよう!A・B>を使ってみたら どんな感じか、試してみよう! 自分の身体、手で触れるもの、相手の身体、 そして部屋全体→世界全体…どれもが大切
アレクサンダー・テクニークに興味を持ったら… ◦マイケル・ゲルブ 『ボディ・ラーニング』 (誠信書房)1999 ◦『アレクサンダーテクニーク 気づきのリマインドブック』 (アレクサンダーテクニーク東京スクール) 2018 ◦日本アレクサンダー協会(JATS)HP https://www.alextech.net/
*発表者が探究とアレクサンダー・テクニークについてまとめた記事 ・山本敬子「身をもって学ぶ-支援者自身の探究を考える」 (「学図研ニュース)No.410)2020.4 ご参考まで