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mrubyによるWebサーバ機能の拡張

 mrubyによるWebサーバ機能の拡張

Ruby東京プレゼンテーション2014テクニカルトーク前半

MATSUMOTO Ryosuke

February 01, 2014
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  1. 自己紹介 • 松本亮介 – Twitter @matsumotory • 所属 – 京都大学

    大学院 情報学研究科 岡部研究室 – 博士課程 D2 • 専門分野 – OS・Middlewareのセキュリティ・リソース管理・運 用技術改善・パフォーマンス・大規模対応 – http://research.matsumoto-r.jp/ 2 Ruby東京プレゼンテーション2014
  2. Webサーバの機能拡張の分類 1. 動的コンテンツの高速処理を主な目的 • レスポンス生成をいかに効率よくするか • CGIはforkのコストが大きい • サーバプロセスが直接スクリプトを解釈 •

    アプリケーションサーバの登場 2. レスポンス生成以外の内部処理が主な目的 • Webサーバそのものの振る舞いを定義 • 軽量な処理が求められる(アクセス制御等) • この目的に特化したオーバーヘッドの少ない仕組み • mruby使うには最適では? ⇒ mod_mruby開発 3 Ruby東京プレゼンテーション2014
  3. mod_mrubyの良い点 4 • Apache2.0から2.4の最新版で動く • ApacheモジュールをRubyで書ける • オーバーヘッドが少ない • 設定が簡単

    • ngx_mrubyでも同じような記述で書ける • 機能追加や改善要望を出しやすい 松本亮介,岡部 寿男, mod_mruby: スクリプト言語で高速かつ省メモリに拡張可能なWebサーバの機能拡張 支援機構, 情報処理学会第6回インターネットと運用技術シンポジウム, 2013年12月. 優秀論文賞受賞 Ruby東京プレゼンテーション2014
  4. Apache httpd 設定例 # コンパイル方式: コードの変更可 <Location /mruby-test> mrubyHandlerMiddle /path/to/test.rb

    </Location> # キャッシュ方式: コード変更不可だが高速に動作 <Location /mruby-test-cache> mrubyHandlerMiddle /path/to/test.rb cache </Location> Ruby東京プレゼンテーション2014 5
  5. nginx 設定例 # コンパイル方式: コードの変更可 Location /mruby-test { mruby_contenx_handler /path/to/test.rb;

    } # キャッシュ方式: コード変更不可だが高速に動作 Location /mruby-test-cache { mruby_contenx_handler /path/to/test.rb cache; } Ruby東京プレゼンテーション2014 6
  6. リソース制御として応用 r = Apache::Request.new if r.user == “matsumoto_r” cpu =

    Cgroup::CPU.new “cpu_group” # CPUを10%に制御したい場合 cpu.cfs_quota_us = 10000 cpu.create cpu.attach end 松本亮介, 岡部寿男, リクエスト単位で仮想的にコンピュータリソースを分離するWebサーバのリソース制御 アーキテクチャ, 情報処理学会研究報告 Vol.2013-IOT-23, No.4, 2013年9月. 学生奨励賞受賞 Ruby東京プレゼンテーション2014 9