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デザイン思考と Experience Prototyping - ハードもソフトも体験をクイッ...

デザイン思考と Experience Prototyping - ハードもソフトも体験をクイックプロト

デザイン思考を単なるアイデア出し(イベント)にしないために。アイデアを評価するのではなく、プロトタイプとして形にし、プロトタイプから得られる Experience を評価することが重要。

http://www.sapjp.com/blog/archives/11854 に講演内容はまとめられています。

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    rights reserved. 2 Design Thinking(デザイン思考)とは
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    rights reserved. 3 自己紹介 • 某パッケージベンダー(買収により消滅)で自然言語処理系のプロダクトの R&Dを7年 (アルバイトでJava系の書籍や雑誌記事翻訳) • 2000年に自然言語対話エンジン開発ベンチャー Dejimaの日本法人立ち上げに参加(転職) コアエンジン+I18N, L10Nあたり担当 • 2004年にDejimaはSybaseにより買収 データベース+モバイルソリューション 旧Dejimaの一部はスピンアウト→Siri立ち上げ→Appleに買収 2008年あたりからお客様にテクノロジー提案する際にデザイン思考を適用 • 2010年にSybaseはSAPにより買収 最初の1年はモバイル売ったり、コード書いたり。その後、Design Thinking専任に。
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    rights reserved. 4 エンジニアとしてのみなさんを調理器具に例えると?
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    rights reserved. 5 5 共感から考えるとは? (公園で)芝生内は犬の散歩禁止 (人通りの少ない道で)チカンに注意 (駅前で)自転車を置かないで (衛生環境が良くない南アフリカで)食事前に手を洗いましょう
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    rights reserved. 6 より深い発見 ステークホルダー 共感 スケッチと 迅速なプロトタイプ作成 作成 共有 アイデア創出 共感をベースに 広げる・狭める Design Thinkingセッションのプロセス “Look – Think – Do”とは? 制約をなくし、他人のアイ デアにも乗っかり、様々 なアイデアを創出 意見収集ではなく、 本音となぜを収集 「気づき」を見える・触れら れるカタチに変える カタチを備えた アイデア(=プロト)を このタイミングで ペルソナ目線で評価! アイデア自体に イケてる、イケてない はない →カタチのないうちに アイデアを評価せず!
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    rights reserved. 7 Experience Prototypingとは GlobalのDesign Thinkingチームで2014年11月より試験的にロールアウト • 気づきを「カタチ」にしてからアイデアをペルソナ目線で評価・反復 7
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    rights reserved. 8 littleBits
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    rights reserved. 9 littleBitsとは – レゴブロックのように電気回路が組み立てられるツール • Bit と Bit とは磁力でつながったり、反発し あったりするので、正しい方向で回路づくり が可能です。 • 青いBitは電気を供給します。 • 赤いBitはさまざまなセンサを持ち、検出さ れた情報を接続先のBitに伝えます。 • 緑色のBitはさまざまな出力手段を持ち、 情報を ・目で見える形式 ・耳で聞こえる形式 ・振動等感覚で捉えられる形式で 人間に伝達します。
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    rights reserved. 10 赤い入力Bit各種取り揃えております
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    rights reserved. 11 緑色の出力Bit各種取り揃えております
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    rights reserved. 12 オレンジ色のBit、WiFi経由でHANAとやり取りできます • 赤いBend Sensorがセンサの曲げる角度 を検出し、 • 緑色のNumberが検出した角度を表示、 • その値をオレンジ色のCloudBitが SAP HANA Cloud Platform(HCP)上の エントリポイントに送り、値はHANA DBに 格納されます(後ろ側のブラウザ参照)。 • 何らかの通知を送る必要があれば、 HCPはオレンジ色のCloudBitに対して イベントを送信することができ、 • その結果、受け取った値を緑色のLEDで 表示し、情報・警告・エラー等の情報を 人間に通知することができます。
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    rights reserved. 13 こういうのを自分の手で作ってみると、IoTって… 13 赤: IN PUT 緑:OUTPUT オレンジ: クラウドからの TRIGGER クラウド(=データとデータが生まれた状況、 さらに分析と予測)無しに語れないですよね?
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    rights reserved. 14 例えば、Big Data。 ソーシャルメディア上に飛び交うビッグデータ、インフルエンザの流行状況や予測が可視化されています。 花粉症でも同じようなこと、できないですかね?
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    rights reserved. 15 IoTで(しかも花粉センサ使わずに)実現してみました。
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    rights reserved. 16 技術概要 赤: 入力(Bend Sensor)で 以下のデータを検出・演算 • ティッシュの取り出し タイミング • 一定時間内のティッシュ 取り出し回数 • ティッシュ取り出し時の 速度 緑: ローカル出力 ティッシュ取り出し時の速度、 またはこれまでの使用ティッシュ枚数を 表示 オレンジ: Trigger クラウドにティッシュ 使用状況を送る一方、 通知を取得可能 緑: クラウド出力 • 状況に応じ、Fanを回転させ 花粉を離れたところに飛ばす • 花粉による汚染状況を LEDの緑黃赤で表示 • ティッシュが無くなる前に Long LEDの点灯で 補充リクエスト
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    rights reserved. 17 システムランドスケープ littleBits Cloud API Service SAP HANA Cloud Platform SAP HANA センサID, データ、認証 トークンを送信 JSON形式でデータをHCP上の サーブレットに送信、 サーブレットはHANAにデータ格納 特定の予測条件に 合致した場合は イベント送信 受け取ったイベントから 出力Bit経由で値を出力 花粉飛散データを 販売、マネタイズ
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    rights reserved. 18 Design Thinking Workshopの中での進め方 – 1/4 18
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    rights reserved. 19 Design Thinking Workshopの中での進め方 – 2/4 19
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    rights reserved. 20 Design Thinking Workshopの中での進め方 – 3/4 20
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    rights reserved. 21 Design Thinking Workshopの中での進め方 – 4/4 今回のプロトタイプのコンセプト(達成したかったゴール)は? 人間(ステークホルダー)視点と技術視点から考えてみましょう (手段の解説・説明ではなく、達成したことの本質は何かを文字にします) Safety Glove • 人間:必要なタイミングで業務を妨げることなく、かつ確実に 通知が受けられ、業務を妨げることなく応答ができる • 技術:視線を妨げられることなく、工場内の自分の位置に応じて 情報通知を受けられ、ジェスチャーで応答できるウェアラブル 最後に、改造して、自分で考えたアイデアをカタチにしてみた上で、 自分のプロトタイプに関しても、人間視点と技術視点からコンセプトを 文字にして表してみましょう。コンセプトを他の人と共有してみましょう。 21
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    rights reserved. 22 Experience Prototypingをすると 自発的にSCAMPERなマインドセットになり、よりアイデアが大きくふくらむ • Substitute – 代える、代用する • Combine – 組み合わせる • Adapt – 適用させる • Modify – 修正する • Put to other uses – ほかの使い道 • Eliminate – 省略する、除去する • Rearrange – 再調整する 22
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    rights reserved. 23 まとめ • デベロッパーの3つ道具 ヒト (欲求) テクノロジー (技術的実現性) ビジネス (経済的実行可能性 ) Business Model Canvas Agile/Scrum Design Thinking
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    rights reserved. 25 © 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved. 本書のいかなる部分も、SAP SE 又は SAP の関連会社の明示的な許可なくして、いかなる形式でも、いかなる目的にも複製または伝送することはできません。 本書に記載される SAP およびその他の SAP の製品やサービス、ならびにそれらの個々のロゴは、ドイツおよびその他の国における SAP SE (または SAP の関連会社)の商標 もしくは登録商標です。本書に記載されたその他すべての製品およびサービス名は、それぞれの企業の商標です。商標に関する詳細の情報や通知に関しては、 http://global12.sap.com/corporate-en/legal/copyright/index.epxをご覧ください。 本書に記載された情報は、予告なしに変更されることがあります。SAP SE およびその頒布業者によって販売される一部のソフトウェア製品には、ほかのソフトウェアベンダーの専 有ソフトウェアコンポーネントが含まれています。製品仕様は、国ごとに変わる場合があります。 これらの文書は、いかなる種類の表明または保証もなしで、情報提供のみを目的として、SAP SE またはその関連会社によって提供され、SAP またはその関連会社は、これら文 書に関する誤記脱落等の過失に対する責任を負うものではありません。SAP またはその関連会社の製品およびサービスに対する唯一の保証は、当該製品およびサービスに伴う 明示的保証がある場合に、これに規定されたものに限られます。本書のいかなる記述も、追加の保証となるものではありません。 特に、SAP SE またはその関連会社は、本書もしくは関連の提示物に記載される業務を遂行する、またはそこに記述される機能を開発もしくはリリースする義務を負いません。本 書、もしくは関連の提示物、およびSAP SE もしくはその関連会社の戦略ならびに将来の開発物、製品、および/またはプラットフォームの方向性ならびに機能はすべて、変更とな る可能性があり、SAP SE 若しくはその関連会社により随時、予告なしで変更される場合があります。本書に記載する情報は、何らかの具体物、コード、若しくは機能を提供すると いう確約、約束、または法的義務には当たりません。将来の見通しに関する記述はすべて、さまざまなリスクや不確定要素を伴うものであり、実際の結果は、予測とは大きく異なる ものとなる可能性があります。読者は、これらの将来の見通しに関する記述に過剰に依存しないよう注意が求められ、購入の決定を行う際にはこれらに依拠するべきではありませ ん。