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事例に見るスマートファクトリーへの道筋〜工場データをAI Readyにする実践ステップ〜

事例に見るスマートファクトリーへの道筋〜工場データをAI Readyにする実践ステップ〜

「スマートファクトリー実現には段階がある」 段階的なアプローチと食品メーカーでの実践事例から、「小さく始めて大きく育てる」方法を解説します。

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濱田孝治

March 06, 2026
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  1. 2 濱田孝治(ハマコー)製造ビジネステクノロジー部 スマートファクトリーチーム マネージャー 製造業向けAI・クラウドソリューションの企画 導入支援 ブログ, SNS • 「クラスメソッド

    濱田」で検索 • はてなブックマーク累計 約15,000個 • Xアカウント:@hamako9999 コミュニティ運営 • JAWS-UG コンテナ支部運営 • Grafana Meetup Co-organizer, Grafana Champion AWS認定関連 • SAP, DOP, DBS, SOA, SAA, DVA, SCS, CLF, AIF, MLA, MLS • AWS APN Ambassador 2020 執筆書籍 • みんなのAWS • SoftwareDesign 2022年11月号 コンテナ特集
  2. 8 re:Invent 2024から2025で変わった点 データ活用のアプローチ:集約型から分散連携型へ 2024年(DWH集約・可視化) • データを全て意味づけし、物理的な一つのデータソースに集約する方 向性 2025年(エージェントによる連携) •

    データを必ずしも一箇所に集めるだけでなく、エージェントに「どの データがどこにあるか」を教えることで、分散したデータソース(サ イロ化されたデータ)をAIが横断的に活用するアプローチ
  3. 12 AI Readyの3要素 • サイロ化されていない、必要なときにアクセスできる アクセス可能(Accessible) • 異なるソースのデータが関連付けられている 統合済み(Integrated) •

    正確性・鮮度が担保、メタデータが整備されている 品質担保(Quality): AI Ready = これら3要素がすべて揃った状態
  4. 14 マニュファクチャリングチェーンと関連データ チェーン 役割 主なデータ例 エンジニアリングチ ェーン 製品の企画〜設 計〜開発 CAD/CAEデータ、BOM(部品表)、技術仕

    様書、試験・検証データ、設計変更履歴 サプライチェーン 調達〜物流〜販 売 発注・納期データ、在庫データ、物流・配送 データ、需要予測、サプライヤー評価 プロダクションチェ ー ン(製造) 生産計画〜製造 〜品質管理 設備稼働データ(PLC/センサー)、生産実 績、品質検査データ、作業日報、環境データ (温度・湿度)、エネルギー消費量 これら全てを一度にやるのは非現実的 → どこから着手するか?
  5. 15 どこから着手するか? 判断軸 典型的な着手パターン • 課題の緊急度 • データの取得しやすさ • 効果の見えやすさ

    • 経営インパクト 設備稼働データ → 可視化 → 予知保全 品質データ → 不良率改善 エネルギーデータ → カーボンニュートラル すべてをやろうとせず 自社の課題と照らし合わせて最初の一手を決めることが重要
  6. 17 小さく始めて大きく育てる AI Readyなデータ基盤を 作ること自体は手段。 現場が本当に価値を感じて いるかが重要であり、それ が全てのプロジェクトの推 進要素となる。 1

    スコープを 絞る 2 現場に触っ てもらう 3 フィードバ ックを得る 4 方向を修正 する 5 横展開 現場のフィ ードバック が羅針盤
  7. 21 システム構成 • PLC Data to Cloud でPLCデータをAWS 上に収集 •

    データベース構築、 Grafanaで数十個のダ ッシュボード • 紙帳票をデジタル化 (タイムライン型UI を新規設計) • アジャイル開発で現 場要望を迅速反映
  8. 34 (改めて)AI Readyの3要素 • サイロ化されていない、必要なときにアクセスできる アクセス可能(Accessible) • 異なるソースのデータが関連付けられている 統合済み(Integrated) •

    正確性・鮮度が担保、メタデータが整備されている 品質担保(Quality): AI Ready = これら3要素がすべて揃った状態 これらの要件が満たされていれば、AI Ready。 整備された業務フローで管理されたExcel もAI Readyなデータソースとなりうる。
  9. 37 近年AI利用が拡大したユースケース(Google Workspace) Google Workspace CLI(gws) • Google公式からリリース • 対応サービス:Drive,

    Gmail, Calendar, Sheets, Docs, Chat, Meet, Forms, Slides • スプレッドシートやドキュメントに保存され ているデータをAIエージェントからシームレ スに活用可能 2026年3月4日リリース
  10. 40 明日からできること まずは自社の現在地を把握するところから全てが始まる 1 Step 1 現状を棚卸しする 成熟度レベルの確認、データの所在を整理 2 Step

    2 課題を言語化する 活用できていないデータ、ボトルネックを特定 3 Step 3 仲間を見つける IT部門と現場の対話、経営層への説明準備