1ヶ月から1週間へ！ freeeのインフラ構築ツール紹介

成長を続けるfreeeとマネーフォワードはサービスの信頼性をどう担保しているのか？で発表した資料です。
https://freee.connpass.com/event/304624/

発表のライブ配信はこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=JGNTROz53kI

Transcript

1. 　 1ヶ⽉から1週間へ！ freeeのインフラ構築ツール紹介 2024.01.19
2. 　 2 ▼略歴 2020年~2022年 ITコンサルタント 2022年~ SRE @freee ▼趣味 ドラマやYoutubeを⾒ること ちいかわが好きです 産休前のためリモートで失礼します🙏 Mirai Nagaoka SRE #sre_fxm
3. 3 01 開発背景 02 これまでの問題点 03 freeeops 04 導⼊してみた結果 05 苦労話 06 リリース時の仕組み 07 今後の課題とまとめ ⽬次 #sre_fxm
4. 4 ⽬次 01 開発背景 02 これまでの問題点 03 freeeops 04 導⼊してみた結果 05 苦労話 06 リリース時の仕組み 07 今後の課題とまとめ #sre_fxm
5. 5 freeeのサービス freeeは会計や⼈事労務の他にも10以上のサービスを展開しています etc… #sre_fxm
6. 6 インフラ環境が必要な背景 スモールビジネスのプラットフォームの拡充を⽬的として、 会社全体としてスピード感を持ってユーザーに価値を提供していきたい #sre_fxm
7. 7 ⽬次 01 開発背景 02 これまでの問題点 03 freeeops 04 導⼊してみた結果 05 苦労話 06 リリース時の仕組み 07 今後の課題とまとめ #sre_fxm
8. 　 8 専⾨知識が必要 初⼼者には分かりにくく、SREが請け負 う形になってしまった コピペで信頼性低下 似たような構 成が多く、コピペやスキ ル差により信頼性がブレていた スピード低下 SREが構築のボトルネックになっていた インフラ構築の問題点 同じようなインフラ構築をSREが全て請け負って構築していた #sre_fxm
9. 9 ⽬次 01 開発背景 02 これまでの問題点 03 freeeops 04 導⼊してみた結果 05 苦労話 06 リリース時の仕組み 07 今後の課題とまとめ #sre_fxm
10. 　 freeeops インフラの構築を、数ステップで実現可能 #sre_fxm
11. 11 freeeでよく使われるインフラ構成 主にaws、kubernetesリソー スの２種類がありGitHubで コード管理している • 基本構成は類似しているた めテンプレート化できる • サンプルアプリのpodが⽴ち 上がれば、プロダクトチー ムはimageを差し替えや固有 の設定を⾏うことができる →freeeops開発へ #sre_fxm
12. 12 freeeopsを利⽤した構築の流れ 1. 利⽤者はfreeeopsをダウンロー ドし、コマンドを叩ける状態に する 2. 設定ファイルを準備する 3. コマンドを叩くと、freeeopsが テンプレートからterraform ファイル/マニフェストを⽣成 する 4. GitHubでファイル群を順番に mergeしていくことでリソース を⽣成できる #sre_fxm
13. 13 ⽬次 01 開発背景 02 これまでの問題点 03 freeeops 04 導⼊してみた結果 05 苦労話 06 リリース時の仕組み 07 今後の課題とまとめ #sre_fxm
14. 14 導⼊前 専⾨知識が必要な作業のためプロダクトチームから依頼を受けてSREが作業 • SREのリソース不⾜によるスピード低下 • 類似箇所のコピペやスキル差による信頼性低下 #sre_fxm
15. 15 導⼊後 プロダクトチームが専⾨知識なしに構築可能となった • プロダクトチーム主導によりインフラ構築がスピードアップ • freeeops内のテンプレート活⽤による信頼性担保 #sre_fxm
16. 16 freeeopsによる⾃動化の恩恵 導⼊前に1ヶ⽉以上かかっていた構築が1週間へ短縮できた 50個のタスクを1コマンドで実⾏できるようになるステップもあった one command で できるようになる 50個のタスク #sre_fxm
17. 17 freeeopsによるスピード感実現 年々新規構築サービスが増えても、その分SREリソースを利⽤することなく freeeopsでカバーすることができている 2022年と⽐較してSREの対応⼈数も7名から4名に減少し、SREが別の作業 に取り組むことが可能になった ※内部サービスも含む #sre_fxm
18. 18 ⽬次 01 開発背景 02 これまでの問題点 03 freeeops 04 導⼊してみた結果 05 苦労話 06 リリース時の仕組み 07 今後の課題とまとめ #sre_fxm
19. 19 開発‧運⽤で苦労した話 • Golang開発経験が少ないメンバーが独⾃で開発を進めたため改善が属⼈ 化してしまう  →チームで情報共有や質問の機会を増やした • プロダクトチームに利⽤してもらう際にドキュメントが⾜りず問合せが 殺到 →利⽤回数の増加とともにフィードバックをもらいブラッシュアップ • freeeopsのテンプレートの中で利⽤する社内モジュールのアップデート をテンプレートに⼿動で反映する必要があった →⾃動通知の仕組みを作成 #sre_fxm
20. 20 ⽬次 01 開発背景 02 これまでの問題点 03 freeeops 04 導⼊してみた結果 05 苦労話 06 リリース時の仕組み 07 今後の課題とまとめ #sre_fxm
21. 21 readiness checklist リリース前にインフラの状態をチェックするためのチェックリスト • リリース前の時期にSREがチェックリストをもとに基準を満たしているか 診断する期間を設ける • 基準を満たしていない場合はリリース⽇までに修正またはリリース⽇を 変更する運⽤ • 定期的にチェックリスト⾃体も改善しておくことで、リリース前に慌て ることなく冷静に品質を保つことが可能 #sre_fxm
22. 22 ⽬次 01 開発背景 02 これまでの問題点 03 freeeops 04 導⼊してみた結果 05 苦労話 06 リリース時の仕組み 07 今後の課題とまとめ #sre_fxm
23. 23 今後の課題 更なる⾃動化を進めていきたい • freeeopsの対応範囲の拡充 • freeeops構築⼿順のステップ数削減 • readiness checklist の⼿動チェック→⾃動化 #sre_fxm
24. 24 まとめ • freeeopsの導⼊でインフラの信頼性や構築スピードが上がった • さらに信頼性を上げる仕組みとしてリリース前にreadiness checklistを利 ⽤したインフラ項⽬の診断をすることでプロダクトごとのインフラ要件 についてもカバーしている #sre_fxm