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【全貌公開】 MIXI の Atlassian Cloud 移行の裏側 / Behind MI...

【全貌公開】 MIXI の Atlassian Cloud 移行の裏側 / Behind MIXI's Migration to Atlassian Cloud

2024年12月5日に開催される、リックソフト主催 アトラシアン社協賛の『アトラシアンクラウドへの移行-AIで加速するクラウドの未来を体験-』イベントでの登壇資料です。MIXIにおけるAtlassian Cloud移行の事例紹介となります。

MIXI ENGINEERS

December 04, 2024
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Transcript

  1. ©MIXI 本⽇のポイント 2022年に Atlassian の Server から Cloud への移⾏を実施 Cloud

    移⾏を決めた理由や課題 Cloud 移⾏後の利⽤者の反応‧変化の紹介
  2. 3 ©MIXI お仕事ハイライト • サーバ版の Jira / Confluence の Atlassian

    Cloud 移⾏ • Googleドライブの社外共有の整備 • 認証基盤の新規機能導⼊ ⾃⼰紹介 周 軼駿(しゅう いしゅん) 2012年 株式会社ミクシィ(現 株式会社MIXI)新卒⼊社 SNS「mixi」の開発、モンスターストライクやマーベルツムツムの海 外展開、XFLAG ⽴ち上げなどを経て、2018年より現部署に異動。 社内システム全般の運⽤保守を担当。特に⼤規模なSaaSの導⼊や運 ⽤が得意分野
  3. 5 ©MIXI 会社概要 会社名
 株式会社MIXI(MIXI, Inc.) 
 所在地
 〒150-6136 東京都渋谷区渋谷2-24-12

     渋谷スクランブルスクエア36F 
 資本金
 9,698百万円(2024年3月末現在) 
 代表者
 代表取締役社長 上級執行役員 CEO 木村 弘毅 
 事業内容
 デジタルエンターテインメント事業 
 スポーツ事業
 ライフスタイル事業
 投資事業
 従業員数
 1,645名(連結・正社員のみ)(2024年3月末現在) 
 主なグループ会社
 株式会社チャリ・ロト 
 株式会社スフィダンテ 
 株式会社千葉ジェッツふなばし 
 株式会社ネットドリーマーズ 
 東京フットボールクラブ株式会社 
 アイ・マーキュリーキャピタル株式会社 
 株式会社MIXI EMPOWERMENT 
 株式会社ラブグラフ 

  4. ©MIXI エモーションと コミュニケーションで 「心もつながる」場と機会を 創造し続けます。 MIXI GROUPは、 ただ「つながればいい」という効率的な機能の提供ではなく、 歓喜や興奮、温かな思い、幸せ、居心地の良さの共有を通じて、 その先に、もっと深くて濃く豊かな、心のつながりを生み出すような、

    サービスの開発・提供を目指しています。 現在、スポーツ・ライフスタイル・デジタルエンターテインメント の3つの領域で事業を展開しており、 それぞれの主な事業内容は右の通りです。 また、近年の投資活動の拡大と重要性を勘案し、 FY2023からはスタートアップやファンド出資等の投資活動を事業化しました。 スポーツ事業 プロスポーツチーム運営および 公営競技ビジネスの推進 ライフスタイル事業 インターネットを活用し、 人々の生活に密着したサービスの提供 デジタルエンターテインメント事業 スマホゲームを中心としたゲームの提供 MIXI GROUPの事業領域 
 3つの領域で “「心もつながる」 場と機会” を創造する事業を推進
  5. 9 ©MIXI オフィス年表 オフィス移転 渋⾕スクランブルスクエア 2011 旧本社 フロア数:3フロア 坪数:1,680坪 席数:1,000席

    サテライトオフィス構築① フロア数:3フロア 坪数:650坪 席数:300席 サテライトオフィス構築② フロア数:3フロア 坪数:900坪 席数:480席 2013 2015 2016 2017 2019 旧本社増床 +1 フロア 坪数:560坪 席数:350席 サテライトオフィス構築③ フロア数:2フロア 坪数:300坪 席数: 210席 拠点数:2 2020 旧拠点クローズ COVID-19 マーブルワークスタイル(ハイブリッドワーク) 統合移転計画開始 採⽤拡⼤ モンスターストライク ローンチ
  6. 12 ©MIXI 数値で⾒る はたかん(2024年12⽉時点) 年間の相談件数 7,261件 (来訪対応を除くチケット件数) 拠点 4拠点 /

    12フロア / 約8,000坪 / 座席3,000+ / 会議室170+ 設備 運⽤PC数(Win/Mac) 6,000+ / 内線iPhone 1,500+ / 固定電話 400+ ツール 社内IT管理ツール数 : 30 グループ会社数 IT運⽤統合10社、SI⽀援3社、その他2社
  7. 13 ©MIXI 提供しているツール Microsoft Defender Akamai ゼロトラスト Cisco(有線) Aruba(無線) ネットワークインフラ

    Microsoft Entra(Intune) Jamf Pro 端末管理 1Password Okta 認証・パスワード管理 Atlassian Cloud DocBase コラボレーションツール Robin OfficeSpace オフィスIT Slack コミュニケーションツール Google Meet Zoom Web会議ツール Googleカレンダー rakumoカレンダー スケジューラ Google Workspace Microsoft 365 グループウェア Adobe CC Figma デザイン Zendesk CS EXPLANNER 会計・ワークフロー NetApp (300TB+) ファイルサーバ Googleドライブ Dropbox クラウドストレージ ※全社提供製品(抜粋)
  8. 15 ©MIXI Atlassian 年表 10年以上の歴史 捨てられないデータ 2008 MIXI で利⽤開始 サーバ版Jira

    / Confluence XFLAGのサーバ版移⾏ 動作が遅いという理由 いくつかのプロダクトも追従 Atlassianからサーバ版の 販売終了が発表される 2013 2014 2020 2021 2022 Atlassian Cloudへの 移⾏検討開始 2024 約10ヶ⽉の期間 モンスターストライク ローンチ XFLAG で利⽤開始 Atlassian OnDemand Atlassian Cloudへの 全社移⾏ MIXI + XFLAGの2環境 Atlassian Cloudを 継続利⽤中 Jira XX環境 Confluence XX環境 Atlassian Intelligence の利⽤開始 Atlassian Access による Okta 連携
  9. 16 ©MIXI ‧‧‧どうする? Cloud 移⾏前の状況 • 2つの環境 ◦ それぞれ 2,000

    ユーザ • Jira ◦ チケット数 60万 以上 ◦ 総容量 1TB 以上 • Confluence ◦ コンテンツ数 1,000万 以上 ◦ 総容量 10TB 以上 ⼤量の添付ファイルのせい (アセット管理のような使い⽅されていた)
  10. 17 ©MIXI 他の製品にしないのか Data Center じゃなくていいのか 費⽤⾼いけど本当にいいのか 本当に Cloud 移⾏で良いのか

    ⾃社でやるのか / 外注するのか リソース⾜りるのか 誰がやるのか 悩んだポイント スト レス でも、Cloudは遅いんでしょ? (と思っている⼈が多かった) Cloud は動作が遅いという印象
  11. 18 ©MIXI Atlassian Cloud の選択が最善であると、経営会議の承認を得て移⾏を実施した • ⻑年の利⽤データによるロックイン状態だった • データ量が多く、Notion や

    Asana など競合製品への移⾏は不可能だった • 2環境あるため、Data Center だと⾼額になる ◦ 将来的にまた Cloud に移行の可能性がある → 制約が多く、妥協することが多かった。   同様な理由で悩まれている企業も多いはず。Atlassian 社 に改善して欲しい。   本当に Cloud 移⾏でよいのか
  12. 19 ©MIXI • 社内リソースが⾜りない • ⼤規模な Cloud 移⾏のノウハウが少ない ◦ Migration

    Tools の動作が不安定 ◦ 異なる2つの製品・データベースの統合 リックソフト社による Cloud 移⾏の⽀援をお願いした • リックソフト側 PM 1名 + エンジニア1名 / MIXI 側 PM 1名(私)+ メンバー1名 • 本番は4週末に分割して移⾏   誰がやるのか
  13. 20 ©MIXI • 過去に動作が遅いという理由でサーバ移⾏したトラウマがある(2014) • Cloud 移⾏の慎重派が多い ◦ 同じ過ちを繰り返したくない 負荷テスト

    を実施 • 検証環境を準備、MacBook 10台 + 負荷ツールを利⽤して計測を⾏った • サーバ版より多少は遅いが、ストレスを感じない 事前に UAT環境 を準備し、全従業員に体験してもらった • 実際のデータを移⾏し、操作感や移⾏後どのようになるかを⾒てもらった   Cloud は動作が遅いという印象 結論:遅くない クレームはなかった
  14. 21 ©MIXI • 全社ミーティングで繰り返し説明 • 念⼊りなマニュアル作成 • 個別の移⾏説明会 • サーバ

    ⇔ クラウド のリダイレクタの提供 MIXI の場合、準備に 9ヶ⽉ + 本番移⾏に 1ヶ⽉ 費やした 移⾏のためのアレコレ
  15. 23 ©MIXI • ⼀部のデータの移⾏が終わらず、⼿動でリカバリ • Jira で新規プロジェクト や ダッシュボードが作成できない ◦

    原因不明。 Atlassian サポートに連絡して解消。 • インデックスが正常に作成されず、Confluence の検索で問題が発⽣ ◦ 移行先の文字エンコードが CJKでなかったため。 Atlassian サポートに連絡して再構築を実施 • メンションができない ◦ 公開名にアカウント名を指定することで回避 • 漢字⽒名が逆になってしまう ◦ Okta 固有の不具合であり、 2024年6月頃に解消 移⾏時のトラブル
  16. 24 ©MIXI • 移⾏の技術課題 やトラブル対応など、全般的にお願いできた ◦ 担当エンジニアが優秀だった ▪ Atlassian製品 と

    Cloud 移行の知識がすごかった ▪ 技術的な課題に対して、すぐにモック作成して提案いただけた ◦ リックソフト社製のアドオン利用もあり、移行のサポートを得られた • ⾃社ユーザーとのコミュニケーションに注⼒できた 外注してよかったこと
  17. 25 ©MIXI Atlassian Access + Okta はやりたかったことの⼀つ Oktaと連携をした Enterprise にして良かったポイント

    ⽤途に併せて新規サイトを作成 ゲスト利⽤も可能に 複数サイトの運⽤ Atlassian Intelligence の登場でより便利に AI ‧⾃動化機能の登場
  18. 26 ©MIXI Okta連携 / 複数サイト運⽤ 2024年12⽉現在 • Jira:29 • Confluence:23

    → 運⽤サイト数が多い (Org) SAML連携(SSO) ⾃動プロビジョニング グループの⾃動同期 サイトA サイトB サイトC ‧‧‧ Internal users Guests Guests Guests 柔軟に新規サイト の作成が可能 サイトごとにゲスト許可の選択が可能 活用例:新規ゲームの開発     グループ会社連携     AI検証用
  19. 27 ©MIXI • Jira の⾃動化の相談が多い ◦ 社内のナレッジ共有 • Atlassian Intelligence

    が無料で使える ◦ 意外と色々な場面で使える ▪ Jira の自然言語検索 ▪ Confluence の文章生成 ◦ 課題 ▪ 利用者が少ない ▪ 利用シーンなど浸透できてない ⾃動化 / Atlassian Intelligence が便利
  20. 29 ©MIXI • 別契約の Atlassian Cloud(500 users)を統合した • 運⽤するサイトが30ぐらいに増えた •

    Jira / Confluence の初⼼者セミナーを実施した • Jira 活⽤のための社内コミュニティができた • 脆弱性対応のためのアップデートが必要なくなった ◦ 心休まるようになった Cloud 移⾏後の変化 (1) コストメリットを享受 活用のために試行錯誤
  21. 30 ©MIXI • Confluence 検索の正確性向上への取り組み ◦ 最新の情報しか格納しない「 GROUP PORTAL」のスペースを新規運用 ◦

    Azure OpenAI の社内 Bot から 該当スペースを検索できるようした Cloud 移⾏後の変化 (2) Confluence の全スペースを対象にしてしまうため、 Atlassian Intelligence では回答の精度に課題があった。 通称: Chat-M 社内の規程やマニュアルなど、最新のものだけを掲載す るためのスペース(古い情報はアーカイブ) 全員にライセンス配布
  22. 31 ©MIXI • Atlassian のイベントに参加してみた ◦ 最新情報の収集 ◦ 利用企業の熱量の確認 •

    Atlassian 利⽤企業との交流が増えた ◦ ACE Tokyo ◦ リックソフトユーザー会 ◦ 寄稿 / 登壇 Cloud 移⾏後の変化 (3)