Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
マルチアカウントな環境でパッチ適用をしたい
Search
mogro
July 21, 2024
Technology
2
350
マルチアカウントな環境でパッチ適用をしたい
JAWS-UG東京 ランチタイムLT会 #13 (20240722)登壇資料になります。
AWS Systems Manager Patch Managerのお話です。
mogro
July 21, 2024
Tweet
Share
Other Decks in Technology
See All in Technology
2つのフロントエンドと状態管理
mixi_engineers
PRO
3
150
下手な強制、ダメ!絶対! 「ガードレール」を「檻」にさせない"ガバナンス"の取り方とは?
tsukaman
2
460
Evolución del razonamiento matemático de GPT-4.1 a GPT-5 - Data Aventura Summit 2025 & VSCode DevDays
lauchacarro
0
210
職種の壁を溶かして開発サイクルを高速に回す~情報透明性と職種越境から考えるAIフレンドリーな職種間連携~
daitasu
0
180
品質視点から考える組織デザイン/Organizational Design from Quality
mii3king
0
210
いま注目のAIエージェントを作ってみよう
supermarimobros
0
350
EncryptedSharedPreferences が deprecated になっちゃった!どうしよう! / Oh no! EncryptedSharedPreferences has been deprecated! What should I do?
yanzm
0
490
AWSで始める実践Dagster入門
kitagawaz
1
740
AIエージェントで90秒の広告動画を制作!台本・音声・映像・編集をつなぐAWS最新アーキテクチャの実践
nasuvitz
3
350
Android Audio: Beyond Winning On It
atsushieno
0
3.4k
エンジニアが主導できる組織づくり ー 製品と事業を進化させる体制へのシフト
ueokande
1
100
AIエージェント開発用SDKとローカルLLMをLINE Botと組み合わせてみた / LINEを使ったLT大会 #14
you
PRO
0
130
Featured
See All Featured
Keith and Marios Guide to Fast Websites
keithpitt
411
22k
Improving Core Web Vitals using Speculation Rules API
sergeychernyshev
18
1.1k
For a Future-Friendly Web
brad_frost
180
9.9k
How to Create Impact in a Changing Tech Landscape [PerfNow 2023]
tammyeverts
53
3k
How to Ace a Technical Interview
jacobian
279
23k
The Art of Delivering Value - GDevCon NA Keynote
reverentgeek
15
1.7k
YesSQL, Process and Tooling at Scale
rocio
173
14k
KATA
mclloyd
32
14k
Distributed Sagas: A Protocol for Coordinating Microservices
caitiem20
333
22k
Speed Design
sergeychernyshev
32
1.1k
Scaling GitHub
holman
463
140k
GitHub's CSS Performance
jonrohan
1032
460k
Transcript
マルチアカウントな環境で パッチ運用をしたい JAWS-UG東京 ランチタイムLT会 #13 mogro
業務 興味 名前 好きなAWSサービス お客様システムの設計/構築をしています mogro 自己紹介 @mogro04 ・旅 小黒
水樹(Mizuki Oguro) インフラエンジニア ・日本酒(推しは御湖鶴) ・メダカ Step Functions, SSM
アジェンダ ある案件の運用設計にて… 検証 まとめ
アジェンダ ある案件の運用設計にて… 検証 まとめ
各アカウントのEC2インスタンスに対してパッチ適用を行いたいです。 AWS Systems ManagerのPatch Managerを使えば、Organizationsの 管理アカウントから配下のアカウントに対してパッチ適用が行えると認識しています。 お客様 インフラ担当者 設計チーム 最近アカウントも増えてきているのでOrganisationsの管理アカウントから一元的に
管理ができるのが理想です! 現状、AWSのマネージドサービスについてはサービスごとの機能を利用してパッチ 適用やセキュリティアップデートを実施していますが、各アカウントにあるEC2 インスタンスについてはパッチ管理ができていません。 実際に検証を行った上で提案させてください!
お客様のAWS アカウント組織構造イメージ
各環境がOUで分かれている。 (Test, Staging, Production, etc…) AWSアカウントはお客様が提供する サービスごとに切られている。 お客様のAWS アカウント組織構造イメージ Test,
Staging, Production OUには それぞれのサービス用のAWSアカウ ントが存在している。
Run Command Automation Change Calendar Run Command Session Manager Documents
Incident Manager Maintenance Windows Parameter Store Change Manager Patch Manager State Manager AWS Systems Manager (SSM)とは? AWSやその他の環境(オンプレミスや他クラウド)のリソ ースを管理し、安全に運用するためのソリューションを提 供するサービスです 他にも色々… (参考)Black Belt 今回はPatch Managerについてお話します
管理アカウントからのパッチ適用イメージ
アジェンダ ある案件の運用設計にて… 検証 まとめ
その前に、EC2インスタンスを SSM Patch Managerでマネージドノードとして 管理するための準備が必要です!!
EC2インスタンスの準備 1. SSM AgentとPythonのバージョン確認 SSM Agent: バージョン2.0.834.0以降 Python: OSによって異なります (参考)Patch
Manager の前提条件 AWSが提供するAMIなどには、デフォルトでSSM Agentが導入済みのものもあります Amazon Linux 2での例
① ② EC2インスタンスの準備 2. パッチリポジトリに接続できることを確認 yum upgrade的なコマンドが通る必要があるというイメージです ①EC2のSecurity Group (out)でS3の
プレフィックスリスト宛の443を開く ②EC2が属するサブネットに紐づくルート テーブルに、VPCエンドポイント(S3 GW) へのルートがあるか確認する Amazon Linux 2での例
今回は Private Subnet からなので EC2インスタンスの準備 3. Private SubnetからSSM(VPC外のサービス) にアクセスできるようにVPC Endpointを設定します
① ② ③ (参考) Systems Manager のために VPC エンドポイントを使用して EC2 インス タンスのセキュリティを強化する ②com.amazonaws.{region}.ssm SSM サービスのエンドポイント ①com.amazonaws.{region}.ssmmessages Session Manager を使用して安全なデータチャネルを経由し インスタンスに接続する場合に必要 ③com.amazonaws.{region}.ec2messages SSMが、SSM AgentからSSMサービスへの呼び出しを行う エンドポイント
EC2インスタンスの準備 4. 対応するOSであることを確認 (参考)Patch Manager の前提条件
管理アカウントで、 SSMの「高速セットアップ」から パッチポリシーを作成します
①OU(環境)の制御 ②アカウント(サービス)の制御 ③OSの制御 再録 管理アカウントからのパッチ適用イメージ 考慮事項
パッチポリシー作成 まだ「高速セットアップ」できないリージョン結構多い (大阪リージョンもまだ)
パッチベースラインの設定 ①OU(環境)の制御 ③OSの制御
パッチベースライン OSを選択して作成 「当てるパッチの種類」や 「リリースされてどれくらい経ったら承認するか」など 環境(OU)ごとにベースラインを作って、 承認までの日数をずらしてテストを行うというような運用も…! なに?
パッチベースライン どこ? SSMコンソールの「パッチマネージャー」→「パッチベースライン」
①OU(環境)の制御 ②アカウント(サービス)の制御 ターゲットの設定 ターゲットOUの指定が可能 リージョンの指定 インスタンスタグで対象の指定が可能
パッチスキャン/適用確認 それぞれのアカウントで管理インスタンスとして認識され、パッチスキャンの状況を確 認することができました! (検証環境を再構築したタイミングで適用対象のパッチがなく、パッチ適用についてキ ャプチャがありません。 )
注意点
1つのインスタンスに対して複数のパッチポリシーが紐づく状態は避ける 「環境ごとに複数のパッチポリシーを作成する」はOK パッチマネージャーの「今すぐパッチ適用」も併用するのはよろしくない パッチスキャンや適用の結果は個別アカウントのPatch Managerコンソ ールから確認をする必要がある 「マネージドインスタンスが何台で、アンマネージドインスタンスが何台」くらい の情報であれば管理アカウントから確認できる(SSMのエクスプローラーから) 注意点
アジェンダ ある案件の運用設計にて… 検証 まとめ
まとめ 管理アカウントで、SSMの「高速セットアップ」から配下のOU向けの パッチポリシーを作成することが可能。 パッチベースラインを環境ごとに分けてポリシーを作成することで、パ ッチがリリースされてから適用までの期間を環境で分けるような実装も 可能。 パッチ運用は要件の数だけパターンが存在します。様々なパターンを実 現するために検討→検証のサイクルが重要だと感じました。