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SaaSプロダクトとAIの共存(入門編) 〜既存プロダクトへのAI組み込み、はじめの一歩〜

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SaaSプロダクトとAIの共存(入門編) 〜既存プロダクトへのAI組み込み、はじめの一歩〜

AIエージェントの台頭により、SaaSプロダクトのあり方が問われる時代になりました。

ユーザーの操作をAIが代替し始めた今、従来型のSaaSはどう進化すべきか。その答えのひとつが「AIをプロダクト自体に組み込む」ことだと私たちは考えています。

このスライドでは、弊社のSaaSプロダクトにサンプルを組み込み、ユーザーが自然言語で入力したプロンプトをもとに請求書入力をAIで自動補完する機能を事例として、その設計・実装のポイントをご紹介します。

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m-nishikawa

May 13, 2026

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Transcript

  1. 2 ⾃⼰紹介 ⻄川 真澄 masumi nishikawa プロフィール 1979年 11月生まれ。鹿児島県 鹿児島市出身。(大学進学で上京)

    2008年 商社の営業職からWeb系のITエンジニアにキャリアチェンジ。 以降、受託開発、自社サービス等でPM、エンジニアとして経験を積む。 2016年 フリーランスになる。(ほぼ知人の会社の案件で生計を立てる。) 2021年 TOKIUMに入社。請求書ドメインのSaaSのプロダクト開発チームに 配属され、インボイス制度対応等を担当。 2024年 EMになる。SaaSの主力プロダクトの全チームが管轄になる。(経費 精算、インボイス、電子帳簿保存) 2026年 組織の改変により管轄のプロダクトチームが増え、プロダクトのAI 活用やハーネスエンジニアリングに関する知見が求められるようになる。 2 最近の関心事:ハーネスエンジニアリング 株式会社 TOKIUM プロダクト本部 インボイス製品開発部 EM https://zenn.dev/m_nishikawa
  2. 経理業務全般に対応した経理AIエージェントを幅広く提供中。 契約管理 請求⽀払 経費精算 移動⼿段‧ホテルの提⽰ と事前申請作成を代⾏ スマホで申請‧承認が できる経費精算クラウド 経費精算の承認を代⾏ 膨⼤な明細⼊⼒を⾃動化

    様々な形式の請求書受領を 代⾏する請求書受領クラウド 発注‧請求等のデータ照合 を⾃動化 スキャン不要な 契約書管理クラウド 契約書をデータ化し ⾃動でリース判定 帳票発⾏ あらゆる送付作業を⼀本化す る請求書発⾏クラウド 書類保管 電⼦帳簿保存法に対応した ⽂書管理クラウド 経理部⾨特化の⼈材サービス ⼈材サービス 社内FAQ 社内からの問い合わせ回答を代⾏ 5
  3. TOKIUM AIエージェント|サービスラインナップ 移動⼿段‧ホテルの提⽰と 事前申請作成を代⾏ 経費精算の承認を代⾏ 承認 差戻 社内からの問い合わせ 回答を代⾏ 発注‧請求等の

    データ照合を⾃動化 発注 請求 契約書をデータ化し ⾃動でリース判定 各サイトからの WEB請求書の収集を代⾏ 膨⼤な明細⼊⼒を⾃動化 納品書の明細処理を AIで⾃動化 6
  4. 23 AIを組み込む際の設計ポイント ① AIに任せるべき処理‧任せない⽅がよい処理を⾒極める AIに任せるべき処理(AIが得意とする定型的‧パターン化できる処理) • ⾃然⾔語→構造化データの変換 • マスタ項⽬(勘定科⽬‧税率)等の選択肢が有限な項 ⽬の推測

    • ⼊⼒の揺れ(表記ゆれ‧省略)の吸収 23 ただし、定型的でも業務知識が必要な判断は⼈がルールを定義し、 AIにはそのルールを適⽤する役割を与えることが重要  出⼒形式をJSONと明⽰すること でプログラムから扱いやすくなる
  5. 37 AIを組み込む際の実装ポイント ① プロンプトの組み⽴て 01 定義と設計 • ベースプロンプトにJSON出⼒‧制約‧返し てほしい値を定義しておく •

    可変部の個別内容はプレースホルダーで記 述する 37 02 実⾏と置換 実⾏時にプレースホルダーをシステムまたはユー ザーの⼊⼒値に置換してAPIに渡す 例:勘定科⽬⼀覧‧取引先ごとのルールなど 38
  6. 38 AIを組み込む際の実装ポイント ① プロンプトの組み⽴て 01 定義と設計 • ベースプロンプトにJSON出⼒‧制約‧返し てほしい値を定義しておく •

    可変部の個別内容はプレースホルダーで記 述する 38 02 実⾏と置換 実⾏時にプレースホルダーをシステムまたはユー ザーの⼊⼒値に置換してAPIに渡す 例:勘定科⽬⼀覧‧取引先ごとのルールなど  セキュリティ上の注意 ユーザー⼊⼒値をプロンプトに組み込む場合はプロンプトインジェクションのリスクに注意する ➜ ⼊⼒値のサニタイズ等の追加対策が必要 38
  7. 41 AIを組み込む際の実装ポイント ① プロンプトの組み⽴て 41 1 基本構造の定義 JSON出⼒形式、制約事項、およびAIに返してほし い具体的な値を明確に定義します。 2

    プレースホルダーの活⽤ 可変となる個別の内容は、テンプレート内でプレー スホルダーとして記述し、動的に差し替え可能にし ます。
  8. 45 AIを組み込む際の実装ポイント ② LLM APIの呼び出し 45 システムプロンプトとユーザーメッセージを分けて送信する システムプロンプト 事前定義の情報 •

    ルール‧制約の定義 • 勘定科⽬マスタ‧取引先ルール • 出⼒形式(JSON等)の指定 ユーザーメッセージ リクエストごとに変わる値 • ⼊⼒データ(明細名等)
  9. 49 AIを組み込む際の実装ポイント ② LLM APIの呼び出し 49 システムプロンプトとユーザーメッセージを分けて送信する理由 リクエスト構造の明確化 事前に定義された情報(ルール‧マスタ)と毎回変 わる値(明細名等)を分離することで、リクエスト

    の構造が明確になる。 LLMはシステムプロンプトを「守るべき指⽰」とし て優先的に扱うため、制約や出⼒形式をシステムプ ロンプトに書くことでユーザーメッセージの内容が 変わっても、制約や出⼒形式が常に守られる。 守るべき指⽰の遵守  s e c u i t y
  10. 62 実例紹介 ① 今回のサンプルアプリケーションの前提  請求書の明細設定 明細には最終的に借⽅‧貸⽅科⽬と税率を設定す る必要がある。  取引先ごとのパターン

    請求書は取引先(仕⼊先)や商材によって適⽤する 勘定科⽬‧税率が決まっていることが多い。 62  毎回⼿動で設定するのは⼿間がかかるので、AIで ⼿軽に明細の⼊⼒項⽬を補完できるようにする
  11. 82 実例紹介 ③ プロンプトの設計精度の重要性 82 82 82 直感的な値が⼊⼒できるメリット ルールの可読性が上がる プロンプトの⽂字数が少なくすむので⾒やすく、

    ⼊⼒誤りも低減できる。 「軽減税率」「通常税率」など普段の業務で使って いる⾔葉でルールを定義できる。 ユーザーの業務知識をそのまま使える 
  12. エンジニアを募集しています! 技術的チャレンジ • AIエージェントの群れを量産し、 多数のサービスとの連携を素早く実現する • AIエージェント実行制御を行う共通基盤の開発 する • 継続的に品質を上げる仕組みや、

    セキュリティ・ガバナンス向上の仕組みを構築 一緒に挑戦してくれる仲間を募集してます!! カジュアル⾯談実施中! 現場のメンバーと気軽にお話しませんか? 詳細はこちら