Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
OS間でBluetooth処理を(一部)共通化している話
Search
n-seki
May 16, 2023
Technology
110
0
Share
OS間でBluetooth処理を(一部)共通化している話
Ebisu.mobile #2 / 2023.05.16
n-seki
May 16, 2023
More Decks by n-seki
See All by n-seki
2App, 1Repository
n_seki
0
25
10年もののバグを退治した話
n_seki
0
260
永続化、なに使おう?
n_seki
0
320
やってみようMaven!
n_seki
0
380
Try Android Health Connect
n_seki
0
97
Other Decks in Technology
See All in Technology
AWSアップデートから考える継続的な運用改善
toru_kubota
2
300
クラウドからエッジまで ~ 1,700台を支える監視設計~
optfit
0
110
Oracle AI Database@Google Cloud:サービス概要のご紹介
oracle4engineer
PRO
6
1.4k
【関西製造業祭り2026春】現場を変える技術はここまで来た〜世界最大の製造業見本市から持って帰ってきたもの〜
tanakaseiya
0
180
パーソルキャリア IT/テクノロジー職向け 会社紹介資料|Company Introduction Deck
techtekt
PRO
0
220
React Compiler導入から21ヶ月、いま始めるならこうやる
astatsuya
2
250
freeeで運用しているAIQAについて
qatonchan
1
640
Terragrunt x Snowflake + dbt で作るマルチテナントなデータ基盤構築プラットフォーム
gak_t12
0
420
[みん強]AIの価値を最大化するデータ基盤戦略:Self-Service型Data Meshへの転換とAgentic AI Meshに向けた取り組み with Snowflake他
y_matsubara
1
130
React Compiler導入の効果と運用の工夫
kakehashi
PRO
3
260
Gaussian Splattingの表現力を拡張する — 高周波再構成とインタラクションへのアプローチ —
gpuunite_official
0
190
業務に残された「良くない型」で考える「TypeScriptの難しさ」
sajikix
1
370
Featured
See All Featured
Paper Plane
katiecoart
PRO
1
50k
Raft: Consensus for Rubyists
vanstee
141
7.4k
The Art of Programming - Codeland 2020
erikaheidi
57
14k
[RailsConf 2023] Rails as a piece of cake
palkan
59
6.6k
Navigating Team Friction
lara
192
16k
Performance Is Good for Brains [We Love Speed 2024]
tammyeverts
12
1.6k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
32
2.9k
Darren the Foodie - Storyboard
khoart
PRO
3
3.3k
Marketing to machines
jonoalderson
1
5.3k
Mozcon NYC 2025: Stop Losing SEO Traffic
samtorres
0
230
Why Mistakes Are the Best Teachers: Turning Failure into a Pathway for Growth
auna
0
140
The Curse of the Amulet
leimatthew05
1
12k
Transcript
OS間でBluetooth処理を(一部)共 通化している話 n-seki / Ebisu.mobile #2 / 2023.05.16
自己紹介 • 上関直人(Uwaseki Naoto) ◦ GitHub @n-seki ◦ Twitter @_n_seki_
• STORES 決済 / Android エンジニア
STORES 決済
OS間でBluetooth処理を(一部) 共通化している話 STORES 決済 アプリで
STORES 決済 と Bluetooth端末 プリンター 10種類以上 MP-B20, SM-L200, mC-Print3, TM-P20…etc
決済端末(カードリーダ)
STORES 決済 と Bluetooth端末 プリンター 14台 MP-B20, SM-L200, mC-Print3, TM-P20…etc
決済端末(カードリーダ)
OS間でBluetooth処理を(一部) 共通化している話 STORES 決済 アプリで 決済端末(カードリーダー)の
決済端末(カードリーダー) • クレジットカードや電子マネーカードの読み取りができる • キーパッドや液晶モニター、LEDランプがついている • アプリとはBluetoothで接続している (決済に関わるいろいろなことが行われますがここでは省略)
アプリと決済端末 • アプリから決済端末にコマンドを送る ◦ たとえば、ディスプレイの表示内容を変更したり ◦ たとえば、カードタッチ待ち受け状態にしたり • 仕様に沿ったコマンドを作成する必要がある
アプリと決済端末 • 決済端末からレスポンスが返ってくる ◦ たとえば、ファームウェアのバージョンをコマンドで問い合わ せたときの結果 ◦ たとえば、カードタッチされたときの決済情報 • レスポンスも決まった形式のデータ構造をしている
アプリと決済端末 • (あたりまえだけど)コマンドもレスポンスも仕様に沿ったデータ、 データ形式になる • コマンドなら先頭 2バイトが命令で、次の2バイトがオプション で......のようなイメージ • レスポンスはTLVというデータ形式
TLV(ちょっと脱線) • Tag - Length - Value の略称 ◦ タグ、長さ、データ部
• 例)5A029000 (バイト配列) ◦ タグ -> 5A ◦ 長さ -> 02 = 2バイト ◦ データ -> 9000
TLV(ちょっと脱線) • クレジットカード決済(EMV)においてはTLVフォーマットのデータ がやりとりされる • この仕様はPublicなものなので、調べると TLVをパースするツー ルがいろいろ出てくる
アプリと決済端末 • コマンドもレスポンスもバイト配列を操作する必要があって複雑 • AndroidとiOSとでそれぞれ実装しても良いが......
アプリと決済端末 • データの操作なのでOSとは完全に独立した処理 • ロジックについてもOS間で差分はない ◦ というよりも、差分があってはいけない • 共通化できそう! →
社内ライブラリの誕生
社内ライブラリでやっていること • 決済端末に送るコマンドの作成 • 決済端末のレスポンス(バイト配列)をパースし、アプリ側で扱 いやすくしたデータ構造にする → アプリ側ではコマンドの具体的な中身だったり、バイト配列を直 接意識しなくてもOK
社内ライブラリの実装 • 言語はC++ ◦ AndroidアプリからはNDK, JNIでメソッド呼び出し • UnitTestが充実 • initial
commitは2015年
NDK, JNI • NDK ◦ AndroidでCやC++のコードを使用できるようにするツールセッ ト • JNI ◦
C/C++とJavaを相互運用するための仕組み ◦ Javaの世界とC/C++の世界を橋渡しする実装
メリット • (AndroidとiOSとの)コード重複がない • ミッションクリティカルな部分でOS間差分が存在しない • 共通化されていることから、チーム内で共通の言葉でコミュニ ケーションができる
デメリット • メンテナンスコストが追加で発生する ◦ メンバー全員がC++に慣れているわけではない ◦ Android向けにはJNIレイヤーを実装する必要がある ◦ 別リポジトリ管理
今後の展望 • KMM移行 ◦ 共通化のメリットはそのままで、より親しみのあるKotlinで実 装できる • Rust移行? • なににせよ移行コストは発生する
◦ メンテコスト/移行コストの相談
OS間でBluetooth処理を(一部) 共通化している話 JNI 社内ライブラリ 決済端末 EMV C/C++ Tag-Length-Value NDK
クレジットカード KMM