$30 off During Our Annual Pro Sale. View Details »
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Oracle Cloudで自宅クラウド構築:ブロックボリュームのスループット改善編
Search
na2na
November 28, 2024
0
91
Oracle Cloudで自宅クラウド構築:ブロックボリュームのスループット改善編
na2na
November 28, 2024
Tweet
Share
More Decks by na2na
See All by na2na
DMM.go #11 - sync.Condの使い所について考えてみる
na2na
0
20
Kubernetes Meetup Tokyo #69 LT - PreStopによるSleep中に何が起きているか:~安全なRollingUpdateの実施のために~
na2na
2
770
OAuth 2.1 + PKCEのススメ ~Spotify APIを通して理解する、OAuth 2.1 + PKCEの基礎と実践~
na2na
3
1k
Featured
See All Featured
JAMstack: Web Apps at Ludicrous Speed - All Things Open 2022
reverentgeek
1
300
Java REST API Framework Comparison - PWX 2021
mraible
34
9k
The Myth of the Modular Monolith - Day 2 Keynote - Rails World 2024
eileencodes
26
3.3k
SEO for Brand Visibility & Recognition
aleyda
0
4.1k
Digital Ethics as a Driver of Design Innovation
axbom
PRO
0
130
[Rails World 2023 - Day 1 Closing Keynote] - The Magic of Rails
eileencodes
37
2.7k
SEO Brein meetup: CTRL+C is not how to scale international SEO
lindahogenes
0
2.2k
Between Models and Reality
mayunak
0
150
So, you think you're a good person
axbom
PRO
0
1.8k
Building a Modern Day E-commerce SEO Strategy
aleyda
45
8.4k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
34
2.6k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
239
140k
Transcript
Oracle Cloudで自宅クラウド構築 ~ブロックボリュームのスループット改善編 ~ 合同会社DMM.com プラットフォーム開発本部 なずな (@na2na_chang) 1
今日話すこと 1. 自己紹介 2. 自宅インフラ構成の簡単な紹介 3. スループットの頭打ちに気づくまで 4. どう改善したか 2
自己紹介 なずな(@na2na_chang) ➢ 合同会社DMM.com(2024年新卒) ◦ プラットフォーム開発本部 マイクロサービスアーキテクトグループ 認可チーム ➢ 認可プロダクトをリプレースするお仕事
◦ PHP → Go ◦ MySQL → TiDB Cloud ◦ オンプレ → GKE ➢ おうちインフラがハイブリッドクラウド 3
自己紹介 なずな(@na2na_chang) ➢ 合同会社DMM.com(2024年新卒) ◦ プラットフォーム開発本部 マイクロサービスアーキテクトグループ 認可チーム ➢ 認可プロダクトをリプレースするお仕事
◦ PHP → Go ◦ MySQL → TiDB Cloud ◦ オンプレ → GKE ➢ おうちインフラがハイブリッドクラウド 4
全体の構成(簡易) ユーザー Cloudflare オンプレ ゲートウェイ MicroK8s (L4, L7) VPN HW依存あり
MicroK8s MultiNode MicroK8s OracleCloud Container Engine for Kubernetes ※監視にはGrafana Cloudを利用 ※TerraformやKubernetesマニフェストはmonorepo管理 5
全体の構成(簡易) ユーザー Cloudflare オンプレ ゲートウェイ MicroK8s (L4, L7) VPN HW依存あり
MicroK8s MultiNode MicroK8s OracleCloud Container Engine for Kubernetes 6 ※監視にはGrafana Cloudを利用 ※TerraformやKubernetesマニフェストはmonorepo管理
スループットの頭打ちに気づくまで 7
スループットの頭打ちに気づくまで 8
そう、綺麗すぎるんです。 9
スループットの頭打ちに気づくまで 気になったのはこの部分 日中跳ねることもなく24MB/sで頭打ちになっている点 10
どう改善したか 11
どう改善したか そもそも: 一般的にクラウドにおけるブロックストレージにはスループット上限がある → 存在はなんとなく知っていたが、自分のユースケースで引っかかると思っておらず意識の外だった オンプレでは、SATA接続のSSDが理論値で600MB/s → 1人で使うWebサーバがこれを使い切る方が稀 12
どう改善したか Oracle Cloudにおいて、スループット改善のために選ぶことのできる方法は2つ 1. ストレージ容量自体を上げる 2. 1GBあたりのはボリューム・パフォーマンス・ユニット (VPU)を増やす 13
どう改善したか Oracle Cloudにおいて、スループット改善のために選ぶことのできる方法は2つ 1. ストレージ容量自体を上げる 今回はすでにストレージに関して無料枠いっぱいまで使っているため、できれば避けたい 14
どう改善したか 1. 2. 1GBあたりのはボリューム・パフォーマンス・ユニット (VPU)を増やす 今回は2を選択 指定した範囲内での自動チューニングに対応していたため、 それも選択 24MB/s →90MB/sに向上した。
15
どう改善したか 結果、ようやく時間帯ごとの波が出るようになった。 スロットル自体は続いているため、次はストレージ容量を上げる必要があるが、 これ以上は無料枠をはみ出すことから、しばらくはこれで行くことにした。 16
おわりに • スループット上限にかかるワークロードも当然存在するので、 1人インフラといえど設計の段階で考慮に入れるとよかった • 物理機材の入れ替え無しに、 Webコンソールからボタンを押すだけで性能を変えられるのがクラウドならではと感じた 17