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「守り」で活用するオンデバイスLLM 〜写ってはいけないを総力戦で防ぐ〜 / iOSDC Ja...

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September 12, 2026

「守り」で活用するオンデバイスLLM 〜写ってはいけないを総力戦で防ぐ〜 / iOSDC Japan 2026

iOSDC Japan 2026 での発表資料です。 https://iosdc.jp/2026/
Track C - 2026/09/12 16:10 - 16:30

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September 12, 2026

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Transcript

  1. X

  2. 画像アップロード機能における課題意識 カード発行事業者に求められる PCI DSS への準拠 • クレジットカード業界の国際的なセキュリティ基準である PCI DSS(Payment Card

    Industry Data Security Standard)への準拠が求められる • ネットワークのセキュリティ担保、データ保護、アクセス制御など、 カード情報を取り扱う上での多岐にわたるルールが存在する カード情報の取り扱いを伴うシステムには 開発・運用に厳しい制約 7
  3. 画像アップロード機能における課題意識 PCI DSS 準拠 / 非準拠環境を分けることで開発・運用コストの削減 準拠 : Mobile BFF

    準拠 : Issuing API PCI DSS準拠環境 カード情報の保持や 決済電文の処理 バックエンドの 複数APIの呼び出しと レスポンスの合成 非準拠 : Core API ワンバンクの 大半の機能を実装 8
  4. 画像アップロード機能における課題意識 • 画像アップロードを伴う多くの機能の存在 • PCI DSS 準拠 / 非準拠環境を分けることでの 開発・運用コストの削減

    想定されるリスク PCI DSS 準拠環境 での 取り扱いが要求される情報(≒カード番号)が アップロードされる画像に含まれうる 9
  5. 画像アップロード機能における課題意識 PCI DSS 非準拠環境へのカード番号を含む画像を伝送・保存を防ぎたい 準拠 : Mobile BFF 準拠 :

    Issuing API PCI DSS準拠環境 カード情報の保持や 決済電文の処理 バックエンドの 複数APIの呼び出しと レスポンスの合成 非準拠 : Core API ワンバンクの 大半の機能を実装 10
  6. サーバーサイドでの防御機構の作り込みと限界 サーバーサイドでの防御機構には3つの観点で改善幅 💰 金銭コスト Amazon Rekognition の物体認識 / OCRの実行毎に料金 🧮

    実行コスト 画像アップロード毎に外部通信を伴う非同期処理が介入 🛜 伝送の防御 画像の保存だけでなくアプリからの伝送を防げるとより強固 iOS / Androidアプリ側での機構との組み合わせで改善を模索する 17
  7. サーバーサイドでの防御機構の作り込みと限界 サーバーサイドと同等の二層構造をアプリに持ち込むには 主に物体認識(多ラベル分類)側の機能に不足 • 物体認識には iOS は Vision Framework (ClassifyImageRequest)

    、 Android では ML Kit Image Labeling が利用できる • ラベル分類は画像全体に対して分類ごとの確度を返す(=写り方の影響を受ける) • 例) [ (credit̲card: 0.9), (gift̲card: 0.8), (coupon: 0.6), …] • “物体検出” 寄りなソリューションの Rekognition DetectLabels での確度の解釈を そのままアプリに持ち込むのは難しい ※ ML Kit Image Labeling には2026年9月時点でクレジットカード相当の分類ラベルが存在しない 18
  8. GenAI Prompt APIを用いた防御機構の実装 • GenAI Prompt APIを用いてカード券面の検出を実装 • マルチモーダル(画像入力)に対応するため リクエストに渡すだけで防御機構をライトに組める

    Android での実装 val request = GenerateContentRequest.Builder( ImagePart(imageUri), TextPart("Is a payment card number visible? Answer ̀yes̀ or ̀nò.") ).build() val answer = Generation.getClient().generateContent(request) 21
  9. GenAI Prompt APIを用いた防御機構の実装 GenAI Prompt API の直近のリリースから構造化出力にも対応? Android での実装 @Generable

    data class Schema( @Guide(description = "Whether the credit card number is readable in the image") val isCardNumberReadable: Boolean, ) val request = GenerateContentRequest.Builder(ImagePart(…), TextPart(“…”)).build() val typedRequest = generateTypedContentRequest(request, Schema::class) val schema = Generation.getClient().generateContent(typedRequest).candidates. rstOrNull()?.response fi 22
  10. GenAI Prompt APIを用いた防御機構の実装 GenAI Prompt API の直近のリリースから構造化出力にも対応? • Beta 4(2026年7月)でアルファ版扱いでありながらも構造化出力に対応

    • Prompt APIと独立した利用可否のフラグ(isStructuredOutputFeatureAvailable)が存在 • 明示されていないが Prompt API に対応するすべての環境で利用できる わけではない? • 手元の Prompt API の対応デバイス2種で試した限り動作を確認できてない 😢 ※ Pixel 10 Pro (nano-v3) / Galaxy Z Fold8 (nano-v4) で AI Core Developer Preview を有効化した上で検証 isStructuredOutputFeatureAvailable が常に false を返す振る舞いをする 23
  11. GenAI Prompt APIを用いた防御機構の実装 GenAI Prompt API の活用によって解決する課題と新たな課題 ✅ 🤔 💰

    金銭コスト 📱 対応端末の数 利用されているAndroidデバイスの 15%〜20%前後のみが対応 🧪 出力の安定性 構造化出力の対応がアルファ版かつ 対応する環境も現時点では不明瞭 🧮 実行コスト 🛜 伝送の防御 ※ 対応端末のシェアは『ワンバンク』の2026年9月時点のアクティブユーザーの利用デバイスから推定 24
  12. Foundation Modelsの拡張を踏まえた思索 iOS 27 で Foundation Models がマルチモーダル(画像入力)に対応 • リクエスト時に

    Attachment オブジェクトを付与するI/F • GenAI Prompt APIと同様にカード券面の検出も動作 let prompt = Prompt { "Is a payment card number visible? Answer ̀yes̀ or ̀nò." Attachment(image) } let response = try await session.respond(to: prompt) 26
  13. Foundation Modelsの拡張を踏まえた思索 Foundation Models の構造化出力は iOS 26 から対応 @Generable private

    struct CardDetection { @Guide(description: "Whether the credit card number is readable in the image”) let isCardNumberReadable: Bool } let prompt = Prompt { "Is a payment card number visible? Answer ̀yes̀ or ̀nò." Attachment(image) } let response = try await session.respond(to: prompt, generating: CardDetection.self) 27
  14. Foundation Modelsの拡張を踏まえた思索 GenAI Prompt API での課題は? 📱 対応端末の数 利用されているiOSデバイスのうち 45%〜50%

    前後が対応 マルチモーダル(画像入力)は iOS 27 の普及率次第 🧪 出力の安定性 Foundation Models の登場時から構造化出力に対応 Foundation Models の対応シェアはもうすぐ半数 ”ごく少数の最新端末でのみ利用できる” 状況からはすでに脱している ※ 対応端末のシェアは『ワンバンク』の2026年9月時点のアクティブユーザーの利用デバイスから推定 28
  15. オンデバイスLLMの活用と選択 サーバーサイド モバイルアプリ OCR 物体検出 OCR 物体検出 ラベル分類 LLM ラベル分類

    オンデバイスLLM 既存の他のソリューションを補完する手札として オンデバイスLLMを認知しておくと活用できる幅が広がるはず 31